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ドラゴン・アッシュ(Dragon Ash)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はドラゴン・アッシュのランキングを作成しました。

デビューから2003年の「HARVEST」までを対象に選曲しました。

彼らはワルなイメージが先行しがちですが、それより繊細な感受性が魅力的でした。

なおリンク先の動画はアルバム・バージョンと異なる場合がありますので、予めご了承ください。

 

1位「Deep Impact(featuring Rappagariya)」(アルバム:LILY OF DA VALLEY)

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■曲名:Deep Impact(featuring Rappagariya)
■アルバム名:LILY OF DA VALLEY
■アルバム名邦題:リリー・オブ・ダ・ヴァレイ
■動画リンク:「Deep Impact(featuring Rappagariya)」

この曲の元ネタは、アヴェレイジ・ホワイト・バンド(Average White Band)の「スクール・ボーイ・クラッシュ(School Boy Crush)」です。

Average White Band ~ School Boy Crush

同じネタを使ったエリックB. & ラキム(Eric B. & Rakim)の「マイクロフォン・フィーンド(Microphone Fiend)」を参考にしているかもしれませんが。

Eric B. & Rakim – Microphone Fiend

世代を経る度にBPMが速くなっているのが興味深いです。

この曲はラッパ我リヤが参加しており、Kj、山田マン、Qの3MCが炸裂しています。

ラウドロックっぽいハードな音圧もいい感じですし。

当時の彼らは、ロックとHIPHOPの良さを合わせ持った稀有な存在でした。

 

2位「Grateful Days」(アルバム:Viva La Revolution)

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■曲名:Grateful Days
■アルバム名:Viva La Revolution
■アルバム名邦題:ヴィヴァ・ラ・レヴォリューション
■動画リンク:「Grateful Days」

この曲は歌詞が有名です。

俺は東京生まれHIHOP育ち 悪そうな奴は大体友達

Grateful Days(作詞:降谷建志、ACO、ZEEBRA)

有名なのは後半部分ですが、私は前半に注目しました。

この曲は1999年にリリースされていますが、この時Kjはまだ20歳になったばかり。

もしかしたらKjは、日本で最初のHIPHOPネイティヴ世代だったかもしれません。

この曲では、そんな自分がHIPHOPによって救われた感謝の気持ちが歌われています。

彼らは次のシングルとして、ジョーン・ジェット(Joan Jett)の名曲「アイ・ラヴ・ロックンロール(I Love Rock ‘n’ Roll)」のHIPHOP版「I LOVE HIP HOP」を発表しています。

Dragon Ash – I LOVE HIP HOP

当時はHIPHOPをやっていてその先に何があるのか、HIPHOPで成功できるのか、不透明な時代だったといえるでしょう。

そんな中彼らは自ら道を切り開き、結果的に成功を収めることができました。

この曲には「感謝して進む荒れたオフロード」(作詞:降谷建志)という歌詞があります。

その一節は、開拓者であろうとした彼らの苦闘とその喜びを表しています。

 

3位「Life goes on」(アルバム:The Best of Dragon Ash with Changes Vol.2)

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■曲名:Life goes on
■アルバム名:The Best of Dragon Ash with Changes Vol.2
■動画リンク:「Life goes on」

彼らは日本のHIPHOPの中でも、異例ともいえるほど売れました。

ただ彼らのアルバムを聞くと分かりますが、それは媚びた結果ではありませんでした。

彼らは本質的に尖っていたように思いますし。

私はこういう飄々としてキャッチーな曲の存在が大きかったように思います。

当時私の周囲にはロックを中心に聞く人が多く、日本のしかもHIPHOPを聞く人は多くありませんでした。

そもそも昔の洋楽ファンは邦楽をあまり聞きませんでしたし、HIPHOPも今より一般的ではありませんでしたから。

しかし徐々に彼らにはまっていく人が出始めました。

私はこの曲あたりで一気に増えたように感じます。

この曲は初の1位を獲得し耳にする機会が多かったので、自然と彼らに流れる人が増えていきました。

洋楽ファンを虜にした日本人アーティストとしては、椎名林檎と並んで印象的な存在です。

 

4位「百合の咲く場所で」(アルバム:LILY OF DA VALLEY)

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■曲名:百合の咲く場所で
■アルバム名:LILY OF DA VALLEY
■アルバム名邦題:リリー・オブ・ダ・ヴァレイ
■動画リンク:「百合の咲く場所で」

この曲はブライアン・イーノ(Brian Eno)のようなアンビニエントなトラックで始まります。

その後いきなり激しい展開になりますが、その落差でカタルシスを味わえます。

シングルカットされていない曲ですが、確かにラジオなどでは放送しにくいかもしれません。

聞いている人を驚かせてしまいそうですから(笑)

ただこの曲はファンにとっては、特別な意味を持つ曲です。

ライブの定番曲で巨大なサークルモッシュを生み出す

LILY OF DA VALLEY ウィキペディア

彼らの音楽の美しさと激しさの両面を合わせ持つ傑作だと思います。

 

5位「Fantasista」(アルバム:HARVEST)

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■曲名:Fantasista
■アルバム名:HARVEST
■アルバム名邦題:ハーヴェスト
■動画リンク:「Fantasista」

2002ワールドカップのテーマソングに採用された曲です。

当時のサッカー日本代表には中田英寿、小野伸二、小笠原満男などファンタジスタがそろっていました。

「Fantasista」という曲名は、ふさわしかったように思います。

さて彼らの音楽は、ジャンル分けが難しいかもしれません。

ロックでもあり、HIPHOPでもありますし。

その2つを合わせたミクスチャー・ロックという呼び方がありますが、この曲はそのジャンルを代表する曲といえるでしょう。

この曲で彼らは3曲目となるシングルチャート1位を獲得しました。

この日本でミクスチャーロックで1位を獲得するとは、当時彼らのアーティスト・パワーはすごかったのですね。

 

6位「Under Age’s Song」(アルバム:Buzz Songs)

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■曲名:Under Age’s Song
■アルバム名:Buzz Songs
■アルバム名邦題:バズ・ソングス
■動画リンク:「Under Age’s Song」

さてここまではサード・アルバム以降の曲ばかりご紹介しました。

しかし初期にも聞き逃せない曲がたくさんあります。

この曲はセカンド・アルバムの曲です。

この曲は「Under Age’s Song」という曲名ですが「Under Age」とは「未成年」のこと。

実際Kjは当時19歳でした。

Kjは降谷建志とも呼ばれていますが、本名は古谷建志で、古谷一行の息子であることは有名な話です。

親の七光りだと思われたくないので、古谷の名前を使わなかったそうです。

今ではもうそんなことを言う人はいないかもしれません。

この時期はKjとしても、バンドとしても、アイデンティティを模索している時期でした。

その未完成な感じは、今も魅力的です。

 

7位「陽はまたのぼりくりかえす」(アルバム:Buzz Songs)

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■曲名:陽はまたのぼりくりかえす
■アルバム名:Buzz Songs
■アルバム名邦題:バズ・ソングス
■動画リンク:「陽はまたのぼりくりかえす」

同じくセカンド・アルバムの曲です。

当時彼らは、まだそれほど有名な存在ではありませんでした。

この曲はシングルチャートの最高位50位、先ほどの「Under Age’s Song」は54位止まりです。

しかしアルバム・チャートでは8位を獲得しました。

まだ売れているとは言えなくとも、その間アルバムはロングセラーになっていました。

水面下で人気が爆発する準備は整っていたかもしれません。

それが沸点に達したのは、1999年「Let yourself go, Let myself go」がシングルチャートで4位を獲得してからです。

Dragon Ash – Let yourself go, Let myself go

彼らは音楽だけでなく、そのカッコよさが衝撃的でした。

 

8位「Just I’ll say」(アルバム:Viva La Revolution)

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■曲名:Just I’ll say
■アルバム名:Viva La Revolution
■アルバム名邦題:ヴィヴァ・ラ・レヴォリューション
■動画リンク:「Just I’ll say」

彼らの最高傑作の候補は、前期に集中しているように思います。

「Viva La Revolution」「LILY OF DA VALLEY」「HARVEST」あたりが有力候補かもしれません。

私はこの「Viva La Revolution」を推します。

私はこのアルバムを最初聞いた時、ついに化けやがったと思いました。

一般的にはやりたいことが整理されていくと共に、真価を発揮することが多いかもしれません。

それは自分たちの強味を明確にすることですし。

しかし彼らの場合は、逆にとっちらかるように多方向に進化しました。

このアルバムはバラバラでふぞろいな曲ばかりですが、どれも耳を惹きつけるものがあります。

もしかしたら当時の彼らは、荒れ球を得意とするピッチャーに近かったかもしれません。

この曲はキレの良いスカですが、やりたいようにやっている感じがいいですね。

 

9位「Cowboy Fuck!」(アルバム:Mustang!)

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■曲名:Cowboy Fuck!
■アルバム名:Mustang!
■アルバム名邦題:ムスタング
■動画リンク:「Cowboy Fuck!」

このアルバムでは以下の曲とどちらにするか迷いました。

Dragon Ash – Rainy Day And Day

今日の気分では「Cowboy Fuck!」の方を選びます。

この曲を聞けば、彼らはデビュー当時からセンスが良かったことが分かります。

この曲はオルタナティヴな感覚が良いですね。

ちなみにバンド名の由来をご紹介しておきましょう。

バンド名の「Dragon Ash」はKjが考えた造語であり、”drag on ash”(だらだらしていたら灰になる)という意味を込めているという説があるが、IKÜZÖNEはFAN CLUB(D.A.CREW)の会報でこれを否定していた。

しかし、2006年ZeppTokyoでKjが真実だと発言。

Dragon Ash ウィキペディア

私は単純に「龍の灰」みたいな意味だと思っていました(笑)

バンド名からしてセンスを感じます。

 

10位「Viva la Revolution」(アルバム:Viva la Revolution)

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■曲名:Viva la Revolution
■アルバム名:Viva la Revolution
■アルバム名邦題:ヴィヴァ・ラ・レヴォリューション
■動画リンク:「Viva la Revolution」

このアルバム・ジャケットを見ると、コールドプレイ(Coldplay)のジャケットを思い出す人がいるかもしれません。

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リリースはドラゴン・アッシュの方が先ですが、元々はウジェーヌ・ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」という絵画がモチーフです。

ドラゴン・アッシュの方では、自由の女神の代わりに彼らが先導していますね。

この2枚のジャケットの違いは、そこが最大のポイントだと思います。

彼らの音楽は、オラついた若者に聞かれているイメージがあるかもしれません。

そういう人もいると思いますが、それだけではありません。

若者は今も昔もありあまるフラストレーションを抱えて、日々どうにかやり過ごそうとしています。

その鈍痛にも似たしんどさ、センチメントは、誰かが理解してすくい上げてあげるべきかもしれません。

この曲のリリックはそういう現実を背負って書かれたように思います。

この曲は私にはこんな感じに聞こえます。

お前らの気持ちは分かるよ。だったら、さっさと次に向けて歩き出そうぜ。

 

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