今回はサバイバーのランキングを作成しました。
彼らは実力派アメリカンロック・バンド。
特に楽曲の質の安定感はすばらしく、アルバム単位で繰り返し聞く価値があります。
ロッキーの主題歌以外にも、聞きごたえのある曲ばかりです。
- 1 1位「Eye of the Tiger」(アルバム:Eye of the Tiger)
- 2 2位「Burning Heart」(アルバム:The Best of Survivor)
- 3 3位「Is This Love」(アルバム:When Seconds Count)
- 4 4位「It Doesn’t Have to Be This Way」(アルバム:Caught in the Game)
- 5 5位「Let It Be Now」(アルバム:Survivor)
- 6 6位「High on You」(アルバム:Vital Signs)
- 7 7位「Caught in the Game」(アルバム:Caught in the Game)
- 8 8位「Didn’t Know It Was Love」(アルバム:Too Hot to Sleep)
- 9 9位「Chevy Nights」(アルバム:Premonition)
- 10 10位「The Search Is Over」(アルバム:Vital Signs)
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1位「Eye of the Tiger」(アルバム:Eye of the Tiger)
■曲名:Eye of the Tiger
■曲名邦題:アイ・オブ・ザ・タイガー
■アルバム名:Eye of the Tiger
■アルバム名邦題:アイ・オブ・ザ・タイガー
■動画リンク:「Eye of the Tiger」
この曲は「ロッキーIII」の主題歌として知られています。
最初はクイーン(Queen)の「地獄へ道づれ(Another One Bites the Dust)」が、テーマ曲に採用される予定でした。
しかしそれが実現せず、監督で主演のシルベスター・スタローンはサバイバーに主題歌を依頼しました。
当時このバンドは、売れているとは言い難い存在でした。
この曲以前、彼らは2枚のアルバムと4枚のシングルを発表していました。
アルバムの最高位は2枚目の82位、シングルの最高位は「Poor Man’s Son」の33位です。
そうした中スタローンが彼らに主題歌を依頼したのは、とても賢明な判断だったと思います。
当時のスタローンなら、人気バンドを選べる立場だったと思われますから。
彼らはその期待に応え、この曲は充分すぎるほど映画のヒットに貢献しました。
アメリカ、イギリスを含む世界各国で1位を獲得した、不動の代表曲です。
2位「Burning Heart」(アルバム:The Best of Survivor)
■曲名:Burning Heart
■曲名邦題:バーニング・ハート
■アルバム名:The Best of Survivor
■アルバム名邦題:アイ・オブ・ザ・タイガー~ベスト・オブ・サバイバー
■動画リンク:「Burning Heart」
この曲はシングルチャートで2位を記録した「Eye of the Tiger」と並ぶ人気曲です。
ボクサーの亀田興毅の入場テーマ曲として知られています。
元々この曲は「ロッキー4/炎の友情」の主題歌。
とても感動的な映画でした。
映画でロッキーはかつてのライバル、アポロと良好な関係を築いていました。
アポロとロシア人ボクサーとの試合で、ロッキーはセコンドとしてアポロを支えることに。
しかしアポロは敗れ、失意の中で亡くなりました。
ロッキーはロシアのボクサーとの試合を熱望し、アポロの無念を晴らそうとします。
この曲は、リベンジを誓うロッキーの熱き心を表現した曲です。
その映画の写真を貼っておきましょう。
3位「Is This Love」(アルバム:When Seconds Count)
■曲名:Is This Love
■曲名邦題:イズ・ディス・ラブ
■アルバム名:When Seconds Count
■アルバム名邦題:ホエン・セカンズ・カウント
■動画リンク:「Is This Love」
これまで紹介した2曲は特に有名です。
しかし彼らはその2曲だけのバンドではありません。
むしろアベレージの高さが売りのバンドです。
この曲は先の2曲ほどのインパクトはありませんが、音楽的な魅力では同等だと思います。
彼らはとかくボーカルばかりが目立ちがちです。
しかしその土台には、安定したソングライティング能力があります。
このバンドのメインソングライターはジム・ピートリック(Jim Peterik)とフランキー・サリバン(Frankie Sullivan)の2人。
先の2曲もこの2人が書いています。
4位「It Doesn’t Have to Be This Way」(アルバム:Caught in the Game)
■曲名:It Doesn’t Have to Be This Way
■アルバム名:Caught in the Game
■アルバム名邦題:制覇への野望
■動画リンク:「It Doesn’t Have to Be This Way」
彼らはブラス・ロック出身のメンバーが集まって結成されました。
ブラス・ロック・バンド、「アイズ・オヴ・マーチ」の元メンバー、ジム・ピートリック(英語版)(1950年イリノイ州生れ)が「チェイス」の元メンバーであったデニス・ジョンソンとゲイリー・スミスを誘って結成した[注釈 1]。
チェイス(Chase)は、飛行機事故で大半のメンバーが亡くなりましたが、デニスは生き延びました。
それでSurvivor(生存者)というバンド名になったのだとか。
ちなみにチェイスはこんなバンドです。
彼らは楽曲の魅力ゆえ産業ロックと言われることがあります。
彼らがブラス・ロック出身とは意外に思われる方も多いかもしれません。
5位「Let It Be Now」(アルバム:Survivor)
■曲名:Let It Be Now
■アルバム名:Survivor
■アルバム名邦題:サバイバー
■動画リンク:「Let It Be Now」
ファースト・アルバムの曲です。
このアルバムには「Nothing Can Shake Me (From Your Love)」や「Can’t Getcha Offa My Mind」など名曲がそろっています。
後者だけリンクを貼っておきましょう。
Survivor – Can’t Getcha Offa My Mind
先程申し上げた通り、メンバーの多くはこのバンドが初めてではありません。
そのせいか最初から完成度の高いバンドでした。
この曲はその筆頭として挙げたい完成度の高い楽曲です。
特にサビが魅力的です。
6位「High on You」(アルバム:Vital Signs)
■曲名:High on You
■曲名邦題:ハイ・オン・ユー
■アルバム名:Vital Signs
■アルバム名邦題:バイタル・サインズ
■動画リンク:「High on You」
彼らの最高傑作は、曲単位では「Eye of the Tiger」と「Burning Heart」のどちらかだと思います。
しかしアルバム単位では、少し悩ましいところです。
個人的には「制覇への野望(Caught in the Game)」か「バイタル・サインズ(Vital Signs)」のどちらかだと思います。
このバンドの魅力は、職人のように安定して平均値が高い楽曲を生み出すことにあります。
例えばこの曲をお聞きください。
確かに意外性はありませんし、ひらめきを感じる曲ではないかもしれません。
しかし充分すぎるほど期待の上限に達しています。
彼らは音楽には、リスナーの期待を満たそうとするプロフェッショナリズムを感じます。
7位「Caught in the Game」(アルバム:Caught in the Game)
■曲名:Caught in the Game
■アルバム名:Caught in the Game
■アルバム名邦題:制覇への野望
■動画リンク:「Caught in the Game」
彼らはボーカルが目立つバンドです。
初期のボーカリスト「Eye Of The Tiger」ではデイヴ・ビックラーが歌っていましたが、このアルバムを最後に脱退しました。
一方後任のジミ・ジェイミソン(Jimi Jamison)は「Burning Heart」で歌っています。
ただ2人は同じタイプのシンガーだったといえるでしょう。
どちらも塩辛い声質で、歌い方も似ています。
比較できるよう、ジミ・ジェイミソンが歌った「Eye Of The Tiger」をご紹介します。
Jimi Jamison – Eye Of The Tiger
デイヴのバージョンと、かなり似ていますね。
通常ボーカリストの交代はバンド・カラーを大きく変えるので、非常にリスキーといえます。
しかしこのぐらい似ていたら、バンドの一貫性は問題なさそうです。
8位「Didn’t Know It Was Love」(アルバム:Too Hot to Sleep)
■曲名:Didn’t Know It Was Love
■アルバム名:Too Hot to Sleep
■アルバム名邦題:夜は眠れない
■動画リンク:「Didn’t Know It Was Love」
このアルバムは、全米アルバム・チャートの最高位が187位と大惨敗でした。
しかし楽曲の質は維持されています。
この曲以外にも以下の曲もすばらしいですし。
ただチャート・アクションは。楽曲の魅力とは別もの。
バンドの人気が下降している時は、どんなにすばらしい楽曲をリリースしてもヒットにならないものです。
一度狂った歯車は、なかなか止まりません。
私はそうした実例を沢山知っています。
その意味でこの作品は、今こそ再評価したいアルバムかもしれません。
彼らはこのアルバムの発表後の1988年一旦解散し、2006年に「リーチ(Reach)」を発表し再結成しました。
9位「Chevy Nights」(アルバム:Premonition)
■曲名:Chevy Nights
■アルバム名:Premonition
■アルバム名邦題:予戒
■動画リンク:「Chevy Nights」
セカンド・アルバムの曲です。
ステファン・エリス(Stephan Ellis)によるイントロのベースは迫力があります。
ただこのバンドのサウンド面のキーマンもまたメインソングライターの2人、ジム・ピートリックとフランキー・サリバン。
ジム・ピートリックはキーボード、フランキー・サリバンはギターを担当しています。
彼らの楽曲には、ギターとキーボードの見せ場が適度に織り込まれています。
この曲では比較的ギターが目立っていますが、1:37から少しシンセの出番がありますね。
さて今回はシングルカット関係なく、私が良いと思う曲ばかりご紹介しました。
この曲は「Let It Be Now」と並ぶ未シングル曲です。
私なりのベスト盤的選曲でご紹介してみました。
10位「The Search Is Over」(アルバム:Vital Signs)
■曲名:The Search Is Over
■曲名邦題:サーチ・イズ・オーバー
■アルバム名:Vital Signs
■アルバム名邦題:バイタル・サインズ
■動画リンク:「The Search Is Over」
最後にとっておきのバラードをご紹介します。
彼らは上位2曲が特大のヒット曲ですが、それ以外にトップ10ヒットが3曲、トップ40ヒットが3曲あります。
2発屋と言われがちですが、むしろコンスタントにヒット曲を生んだバンドだといえるでしょう。
この曲もシングルチャートで4位を獲得しています。
当時他の産業ロックのバンドは、バラードの大ヒット曲を連発していました。
その中でサバイバーは、他のバンドに比べるとバラードが少ないように思います。
しかしその代わりどのバラードも聞きごたえがある曲ばかり。
この曲は1980年代を彩る名バラードの傑作です。
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