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ジミー・スミス(Jimmy Smith)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

ジミー・スミス(Jimmy Smith)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はジミー・スミスのランキングを作成しました。

ジミースミスは、ジャズのオルガン奏者です。

しかし私はこの人はジャズだけに収まりきらない人だと思っています。

むしろ寄り道した時の方がおもしろい人かもしれません。

 

1位「Hang ‘Em High」(アルバム:Black Smith)

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■曲名:Hang ‘Em High
■曲名邦題:ハング・エム・ハイ
■アルバム名:Black Smith
■アルバム名邦題:ブラック・スミス
■動画リンク:「Hang ‘Em High」

彼の最高傑作は、人によって意見が異なります。

しいて言えば「The Sermon!」「Crazy! Baby」など、1960年代のブルーノートの諸作が有名かもしれません。

ただ近年はこのアルバムの再評価が著しいように思います。

私はこのアルバムを最高傑作に推します。

二番手は「Root Down」でしょうか。

この2枚は、必ずしもジャズの文脈だけで評価されていません。

主にレア・グルーヴやクラブ・ミュージック界隈で評価されています。

このアルバムでは「アイム・ゴナ・ラヴ・ユー・ジャスト・ア・リトル・モア・ベイブ(I’m Gonna Love You Just a Little More Baby)」や「ホワイ・キャント・ウィ・リヴ・トゥゲザー(Why Can’t We Live Together)」なども聞き逃せません。

今回はクリント・イーストウッド(Clint Eastwood)の主演映画「奴らを高く吊るせ!(Hang ‘Em High)」のテーマのカバーをご紹介してみました。

 

2位「Let’s Stay Together」(アルバム:Root Down)

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■曲名:Let’s Stay Together
■曲名邦題:レッツ・ステイ・トゥゲザー
■アルバム名:Root Down
■アルバム名邦題:ルート・ダウン
■動画リンク:「Let’s Stay Together」

アル・グリーン(Al Green)のこの曲は、ジャズ・オルガニストがこぞって取り上げています。

この曲はオルガンとの相性が良いかもしれません。

ジミーのこのバージョンもすばらしいですね。

またこのアルバムは再評価が著しく、最も有名なアルバムの1枚です。

1999年ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)が、アルバム・タイトル曲をサンプリングしたことが、直接のきっかけだったかもしれません。

他には以下の曲もおすすめです。

Jimmy Smith – For Everyone Under the Sun

現在のジミー・スミス人気の起点になったアルバムです。

 

3位「Sweet Georgia Brown」(アルバム:At Club Baby Grand)

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■曲名:Sweet Georgia Brown
■曲名邦題:スイート・ジョージア・ブラウン
■アルバム名:At Club Baby Grand
■アルバム名邦題:クラブ・ベイビー・グランドのジミー・スミス
■動画リンク:「Sweet Georgia Brown」

とはいえ、ジャズを演奏した時のジミーもすごいです。

1956年のライブ・アルバムから、キレッキレの曲をご紹介しましょう。

ここでの彼は10分近く弾きまくっています。

しかしとてもスリリングなアドリブで、ただ技術をひけらかすだけに終始していません。

初期の彼は、こういうエッジが立った演奏が多かったように思います。

デビュー時の彼は、驚きをもって迎え入れられました。

従来にないファンキーで斬新なオルガン奏法は、マイルス・デイヴィスをして「世界8番目の不思議」と言わしめるほどであった。

ジミー・スミス ウィキペディア

私は初期の鋭角でパーカッシヴなスタイルに注目しています。

同じ頃バラードでも、以下のような演奏を残しています。

「ア・ニュー・サウンド・ア・ニュー・スター(A New Sound A New Star: Jimmy Smith at the Organ)」からの曲です。

Jimmy Smith – Moonlight in Vermont

当初から彼が他のオルガニストとは違う個性の持ち主だったことが分かります。

 

4位「O.G.D」(アルバム:Jimmy & Wes: The Dynamic Duo with Wes Montgomery)

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■曲名:O.G.D
■アルバム名:Jimmy & Wes: The Dynamic Duo with Wes Montgomery
■アルバム名邦題:ダイナミック・デュオ
■動画リンク:「O.G.D」

オルガンはギタリストとの共演が多い楽器です。

この曲はジャズ・ギタリストの最高峰、ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)と共演しています。

この曲はウェスが書いた曲で、全体的にウェス色が強いかもしれません。

しかし両者の相性が良く、ジミーの演奏も快調そのものです。

時々入るパーカッシブな早弾きは、いかにもジミーらしいですね。

他にも彼は、グラント・グリーン(Grant Green)やケニー・バレル(Kenny Burrell)など、一流のギタリストと共演しています。

ケニーバレルとの曲をご紹介しておきましょう。

Jimmy Smith – Kenny’s Sound

どちらもギターとオルガンの相性の良さを感じます。

 

5位「Stone Cold Dead in the Market」(アルバム:Prayer Meetin’)

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■曲名:Stone Cold Dead in the Market
■曲名邦題:ストーン・コールド・デッド・イン・ザ・マーケット
■アルバム名:Prayer Meetin’
■アルバム名邦題:プレイヤー・ミーティン
■動画リンク:「Stone Cold Dead in the Market」

このアルバムでは、テナーサックスのスタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)と共演しています。

しかしアルバム・ジャケットがかっこよすぎですね。

このアルバムは、彼の代表作として挙げられることはまずありません。

知る人ぞ知る名盤ですが、再評価しておきたいと思って取り上げました。

このアルバムでは、アルバム・タイトル曲をおすすめすべきかもしれません。

しかし今回はジミーの多様性に焦点を当てています。

そこであえてボサノヴァの曲をご紹介してみました。

普段ジャズを聞かない人にもアピールできる曲だと思います。

 

6位「8 Counts for Rita」(アルバム:Dot Com Blues)

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■曲名:8 Counts for Rita
■曲名邦題:8カウンツ・フォー・リタ
■アルバム名:Dot Com Blues
■アルバム名邦題:ドット・コム・ブルース
■動画リンク:「8 Counts for Rita」

このアルバムは2000年にリリースされています。

彼は2005年に亡くなっていますから、晩年期の作品といえるでしょう。

アルバム名の「Dot Com」というところに、現代性を感じますね。

彼はこの時75歳でした。

当時彼の名声は、ジャズ以外にも知れ渡っていました。

このアルバムではドクター・ジョン(Dr. John)、タジ・マハール(Taj Mahal)、B.Bキング(B.B. King)、ケブ・モ(Keb’ Mo’) など、様々なゲストが参加しています。

ドラムは、ハーヴィー・メイソン(Harvey Mason)ですし。

彼は有名ゲストの真ん中に鎮座して、相変わらずすばらしい演奏を披露しています。

この曲の注目は2:41から。

「ワーク・ソング(Work Song)」のメロディが引用されていて、とても楽しいです。

 

7位「And I Love You So」(アルバム:Portuguese Soul)

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■曲名:And I Love You So
■曲名邦題:アンド・アイ・ラヴ・ユー・ソー
■アルバム名:Portuguese Soul
■アルバム名邦題:ポルトガル・ソウル
■動画リンク:「And I Love You So」

このアルバムも後年再評価された1枚です。

ジミー・スミスといえば、脂の乗った演奏をイメージする人も多いかもしれません。

しかしこの曲は、メロウでブラジリアンな曲です。

私は彼の演奏の本質は、黒い部分だけではないと感じています。

もちろん黒くないわけではありません。

ただ他のオルガン奏者のコテコテぶりに比べると、相対的にそう感じます。

より正確にいえば、黒さだけに頼っていないといえるかもしれません。

彼は黒くブルージーな演奏も、この曲のようなイージーリスニングのような音楽、どちらにも対応することができます。

かなり多様性のあるプレイヤーではないでしょうか。

 

8位「Greensleeves」(アルバム:Organ Grinder Swing)

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■曲名:Greensleeves
■曲名邦題:グリーンスリーヴス
■アルバム名:Organ Grinder Swing
■アルバム名邦題:オルガン・グラインダー・スウィング
■動画リンク:「Greensleeves」

ここではクラシックの世界で有名な「グリーンスリーヴス」を取り上げています。

初期の彼は、テクニックでリスナーを圧倒していました。

その後彼はソウル・ジャズで名盤を連発し、その後ジャズ・ファンクに接近しました。

彼の強みは、型にはまらないクリエイティビティです。

だからこデビューから死の直前まで、浮き沈みの多い音楽業界で活躍してこれました。

このアルバムは1965年にリリースされています。

1960年代中旬の彼は、次の方向性を模索していたように思います。

同時代の曲を、もう1曲ご紹介しておきましょう。

Jimmy Smith – I’m Movin on

この時期には隠れ名曲が多く、過渡期ならではのおもしろさがあります。

 

9位「Jumpin’ the Blues」(アルバム:Midnight Special)

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■曲名:Jumpin’ the Blues
■曲名邦題:ジャンピン・ザ・ブルース
■アルバム名:Midnight Special
■アルバム名邦題:ミッドナイト・スペシャル
■動画リンク:「Jumpin’ the Blues」

今回はジャズ以外の魅力を含めてご紹介しています。

とはいえ私はハードバップも大好物です。

進歩史観で音楽を聞くタイプではありませんし、ジャズらしい演奏を軽視するつもりはありません。

この作品では、アルバム・タイトル曲が有名です。

しかしここでは比較的聞きやすい、こちらの曲を取り上げておきましょう。

この曲でもスタンリー・タレンタインと共演しています。

ジミーもいわゆるジャズらしい演奏をしていますね。

この曲のソロは派手さこそありませんが、なかなか聞きごたえのある演奏ではないでしょうか。

ジミーは弾きまくってもすごいですが、それも彼の魅力の一部にすぎません。

 

10位「The Cat」(アルバム:The Cat)

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■曲名:The Cat
■曲名邦題:ザ・キャット
■アルバム名:The Cat
■アルバム名邦題:ザ・キャット
■動画リンク:「The Cat」

昔はジミー・スミスといえば、このアルバムでした。

しかし私は大げさなラロ・シフリン(Lalo Schifrin)アレンジに辟易したものでした。

ラロ・シフリンといえば、「スパイ大作戦(Mission: Impossible)」の音楽を手がけたことで知られています。

この曲もそんな感じのアレンジです。

今回久しぶりに聞き返してみましたが、やはり作品全体としては、それほどおもしろいとは思いません。

ただこの曲だけは、純粋に楽しい演奏だと思います。

このランキングでは、彼の様々な面についてご紹介してみました。

そういう中で、やはりこの曲は外せないと思いました。

躍動感のあるモンド/ラウンジ・ミュージックとして、充分楽しめますし。

ただアルバム・ジャケットには、もう少しかわいい写真をお願いしたいところですが。

 

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