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タニア・マリア(Tania Maria)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はタニア・マリアのランキングを作成しました。

この人は圧倒的なクリエイティビティを感じる人です。

ピアノ、ボーカルどちらも超一流で、良い曲も書けますし。

特に躍動するピアノに、奔放なスキャットが加わる時の破壊力は相当なものです。

 

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1位「Tranquility」(アルバム:Taurus)

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■曲名:Tranquility
■曲名邦題:トランクイリティー
■アルバム名:Taurus
■アルバム名邦題:トーラス
■動画リンク:「Tranquility」
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1982年リリースのアルバムからの選曲です。

私はこのアルバムが、最高傑作だと思っています。

しかし現在このアルバムは廃盤です。

こんな名作が入手困難なのは、本当にもったいないと思います。

このアルバムはジョン・レノン(John Lennon)の「イマジン(Imagine)」をカバーしたことが話題になりましたが、私のおすすめは以下の曲です。

Tania Maria – 2 AM

ちなみにアルバム名の「Taurus」とは「おうし座」のことです。

彼女は1948年5月9日生まれの「おうし座」ですから、自分の星座をアルバム名にしたようですね。

この曲はスキャットにご注目ください。

特に後半は、スキャットとピアノのユニゾンという、彼女の必殺技が炸裂しています。

いつまでこの綱渡りのテンションが続くのかと思いながら聞いていると、5:51からは更にギアを上げる始末です。

一体どこまで昇りつめるのでしょうか。

彼女のスキャットは想像力に富んでいるだけでなく、キレも半端ありません。

7分近く同じフレーズを繰り返しているだけですが、そのバリエーションや展開力にうなってしまいますね。

同じくスキャットを得意とするサラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)にも似た、破壊的クリエイティビティが味わえる曲です。

「Tranquility」とは静けさという意味だそうですが、どこが静かなのかさっぱり分かりませんが(笑)

 

2位「Samba De Orly」(アルバム:Via Brasil)

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■曲名:Samba De Orly
■曲名邦題:オルリーのサンバ
■アルバム名:Via Brasil
■アルバム名邦題:ヴィア・ブラジル
■動画リンク:「Samba De Orly」
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彼女は1977年フランスに渡り、バークレー・レコード(Barclay Records)と契約して、このアルバムをリリースしました。

「バークレー三部作」と呼ばれている中の1枚目です。

その後彼女はバークレーにあと2枚、このアルバムの続編と「ブラジル・ウィズ・マイ・ソウル(Brazil With My Soul)」を残しました。

私はこのランキングを書く時、ウィキペディアのディスコグラフィーを参照して、紹介にモレがないようにしています。

しかし「Brazil With My Soul」は、ウィキペディアに抜けていました。

ディスコグラフィーを確認する際は、ご注意ください。

このアルバムは、当時フランスでかなり話題になったようです。

それはそうでしょう。

1曲目からしてこんな曲ですから。

曲名のオルリーとはフランスの地名で、空港があることで知られています。

英語ではないので直接読めませんが、自動翻訳にかけてみると、別れを告げている内容のようです。

惜別のサンバといったところでしょうか。

イントロからスキャットが始まりますが、音程が難しそうですね。

ただ彼女は幼い頃からクラシックの教育を受けていましたから、基礎はしっかりできています。

先程の曲より落ち着いたスキャットが、とても心地よい曲です。

 

3位「Intimidade」(アルバム:Canto)

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■曲名:Intimidade
■曲名邦題:インチミダーヂ
■アルバム名:Canto
■アルバム名邦題:カント
■動画リンク:「Intimidade」
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彼女の人気は「Come with Me」を起点に、急速に高まりました。

クラブシーンで評価されている曲の多くは、1970年代から1980年代の曲が多いように思います。

今回私もその時期を中心に選曲しましたが、それ以降も聞き逃せません。

彼女はその後も「メイド・イン・N.Y.(Made in New York)」「夏のカラーズ(Forbidden Colors)」あたりにかけて、好調をキープしました。

ただ今のところ2012年のこのアルバム以降、作品は発表されていません。

この作品は過去の曲の再演が多く、キャリアの集大成といった感じのアルバムです。

当時彼女は既に60歳を超えていて、現在は70歳を超えていますから、ラスト・アルバムになるかもしれません。

この曲ではトロンボーンがすばらしいですね。

ブラジル音楽は、トロンボーンが効果的に使われている曲が多いように思います。

 

4位「Come with Me」(アルバム:Come with Me)

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■曲名:Come with Me
■曲名邦題:カム・ウィズ・ミー
■アルバム名:Come with Me
■アルバム名邦題:カム・ウィズ・ミー
■動画リンク:「Come with Me」
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彼女の出世作であり、最高傑作と言われることの多い作品です。

以前より奔放さが減退した感じがするものの、出来は極めて良好です。

彼女はブラジルからフランス、そしてこのあたりからアメリカに活動の舞台を移していました。

ブラジルのアーティストの典型的な成功パターンですね。

世界的な人気を獲得する過程で、音楽面である程度ブラジル色が薄まるのは仕方ありません。

このアルバムも以前の作品に比べて、リズム・セクションがフュージョン寄りになっています。

しかしそれが悪くありません。

ジョン・ペーニャ(John Pena)のベースが跳ねていますが、これはチョッパー奏法でしょうね。

AORファンの方は、この曲が一番ツボかもしれません。

またこの曲は、ロニー・ジョーダン(Ronny Jordan)がカバーしたことでも知られています。

Ronny Jordan – Come With Me

アシッド・ジャズ(Acid Jazz)風のカバーも、なかなか良いですね。

 

5位「Super Happy」(アルバム:Piquant)

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■曲名:Super Happy
■曲名邦題:スーパー・ハッピー
■アルバム名:Piquant
■アルバム名邦題:ピカント
■動画リンク:「Super Happy」
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コンコード・レコード(Concord Records)に移籍後第一弾のアルバムです。

コンコードは彼女が世界的な人気を獲得する上で、大きな役割を果たしました。

プロデューサーはカル・ジェイダー(Cal Tjader)が担当していますが、資質的にも適任者だと思います。

そのせいか以前の作品に比べて、プロデュースが利いているように感じます。

ちなみにアルバム名の「Piquant」とは、ピリッと辛くて食欲をそそるという意味なのだとか。

この曲はまず小気味良いピアノから始まり、1:57からはスキャットが加わります。

このピアノからスキャットという流れが、彼女の王道パターンですね。

「Super Happy」という曲名通り、幸せを感じさせてくれる曲です。

このアルバムがリリースされた1980年は、ボサノヴァ・ブームが過ぎ去り、よりバイタルなブラジル音楽が台頭しつつありました。

新時代のブラジル音楽を代表する存在が、彼女でありフローラ・プリム(Flora Purim)だったと思います。

 

6位「Madalena」(アルバム:Olha Quem Chega)

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■曲名:Madalena
■曲名邦題:マダレーナ
■アルバム名:Olha Quem Chega
■アルバム名邦題:リオの街で(オーリャ・ケン・シェーガ)
■動画リンク:「Madalena」
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セカンド・アルバムからの曲です。

ファーストアルバム「Apresentamos」は悪い出来ではありませんが、本領発揮した感じはありませんでした。

この作品はボサノヴァの有名レーベル、オデオンレコード(Odeon Records)であるせいか、少しボサノヴァ色が感じられます。

ただ彼女の個性が現れ始めているかもしれません。

この曲以外では「Hey Voce」など、初期を代表する有名曲が収録されています。

この曲で彼女はオルガンを弾いていますが、それが新鮮に感じられますね。

彼女は5歳でピアノを始め、13歳の時にバンドのリーダーとなり、15歳になると演奏で生計を立てていました。

早熟の天才といえるでしょう。

しかしその後彼女は結婚し、一時は子育てに追われていたようですが、1969年「Apresentamos」でデビューしました。

そして1971年にこのアルバムで、更に才能が開花しました。

この時彼女は23歳。

彼女はこのアルバムで高く評価され、渡仏した後、更に活動の舞台を広げることになりました。

 

7位「Sem Compromisso」(アルバム:Via Brasil, Vol. 2)

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■曲名:Sem Compromisso
■アルバム名:Via Brasil, Vol. 2
■アルバム名邦題:ヴィア・ブラジル Vol. 2
■動画リンク:「Sem Compromisso」
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前作「Via Brasil」の高い評価を受けて、同年に急遽作られた続編的アルバムです。

ただこちらは有名曲を数多く取り上げている点で、前作とは少し趣きが異なります。

「Desafinado」「A Felicidade」「Cancao Do Sal」など、定番曲が多めです。

それら有名曲の中で、1曲リンクを貼っておきましょう。

Tania Maria – Chega De Saudade (No More Blues)

しかし今回はそうした有名曲を差し置いて、この曲を選んでみました。

この曲で彼女は、ピアノとエレクトリック・ピアノを弾いています。

特に1:14からのピアノの演奏と、1:57からボーカルに添えられるひんやりしたエレピが絶品です。

メロウで哀愁漂うボーカルもすばらしく、私的名曲枠としてご紹介してみました。

3分に満たない小粋な名曲です。

 

8位「Fio Maravilha」(アルバム:Via Brasil)

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■曲名:Fio Maravilha
■曲名邦題:フィオ・マラヴィーリャ
■アルバム名:Via Brasil
■アルバム名邦題:ヴィア・ブラジル
■動画リンク:「Fio Maravilha」
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今回はブラジルらしいリズムをバックに、ピアノとスキャットが躍動している曲を多めにしました。

その中でこの曲は、少し違ったタイプの曲です。

注目はリズム・セクションです。

クラブ受けするリズム主体の曲で、彼女の曲というより、3人の曲という感じかもしれません。

少しいなたいリズムの上で、昭和歌謡を思わせるいなたいボーカルが乗っかっています。

ドラムがベースがすばらしいです。

タニア以外のメンバーは、以下の通り。

・Helio:ベース
・Boto:ドラム

ファンキーな曲を、もう1曲ご紹介しておきましょう。

「ラヴ・エクスプロージョン(Love Explosion)」というアルバムに収録されている「ファンキー・タンバリン(Funky Tamborim)」という曲です。

Tania Maria – Funky Tamborim

こういうファンキーな曲もすばらしいです。

 

9位「Florzinha “Petite Fleur”」(アルバム:Viva Brazil)

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■曲名:Florzinha “Petite Fleur”
■アルバム名:Viva Brazil
■アルバム名邦題:ビバ・ブラジル
■動画リンク:「Florzinha “Petite Fleur”」
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先ほど後年の彼女もすばらしいと書きました。

この曲もその充実ぶりを聞かせてくれる逸品です。

2000年以降の特徴は、音楽の幅が広がったことです。

アレンジが多彩になり、曲調も多様性が出てきました。

それを象徴するのがこの曲。

ブラジル音楽というより、ラテン・ナンバーという感じではないでしょうか。

この頃彼女は世界中のジャズ・フェスティバルに引っ張りダコで、また様々なレーベルを渡り歩いていました。

様々な意味で経験値を高めていたと思われますが、その影響がこういう曲に現れているかもしれません。

アルバム・ジャケットが大阪のおばちゃんみたいですが、バイタリティ的には共通するものがあります。

 

10位「Carona」(アルバム:Live)

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■曲名:Carona
■アルバム名:Live
■動画リンク:「Carona」
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最後にライブから1曲ご紹介します。

彼女はライブがすばらしいと言われています。

コンコードと契約することになったのも、ライブで発見されたことがきっかけなのだとか。

オーストラリアでのコンサートで、彼女の手ごわい音楽の精度と自由奔放な精神は、コンコードレコードの創設者である故カール・ジェファーソンに彼女を推薦した故アメリカのギタリスト、チャーリー・バードの注目を集めました。

タニア・マリア ウィキペディア

ライブだと、よりジャズっぽいところが強調される気がします。

彼女の音楽を一言で表現するとしたら、ブラジリアン・ジャズという言葉が一番合っているかもしれません。

この曲なども型通りの演奏ではなく、即興演奏が中心だと思われます。

彼女はスキャットも含め、アドリブに優れている人です。

試しに6:43からをお聞きください。

イマジネーションあふれるスキャットが鳥肌ものです。

 

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