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ザ・スピナーズ(The Spinners)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はザ・スピナーズのランキングを作成しました。

R&Bのボーカル・グループとして最高峰の1つといえる存在です。

良質なソウル・ミュージックをご堪能ください。

 

1位「It’s a Shame」(アルバム:2nd Time Around)

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■曲名:It’s a Shame
■曲名邦題:イッツ・ア・シェイム
■アルバム名:セカンド・タイム・アラウンド
■アルバム名邦題:2nd Time Around
■動画リンク:「It’s a Shame」

このブログではよくヒット曲と人気曲を別々のものとして説明しています。

しかしこの曲はその違いが問題にならない、絶対エースといえる曲。

それもそのはず、この曲は作曲者にスティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)が名を連ねており、プロデュースも手掛けています。

この曲はV.I.P.というレーベルからリリースされています。

V.I.P.はモータウン(Motown Records)の傘下レーベル。

だからモータウン所属のスティーヴィーが担当したのですね。

ちなみに以前の彼らはモータウン傘下ではなく、モータウン本体に所属していました。

その頃の曲で私の好きな曲をご紹介します。

The Spinners – It Hurts To Be in Love

もし気に入った方は「ジ・オリジナル・スピナーズ(The Original Spinners)」というアルバムをチェックしてみてください。

 

2位「I’ll Be Around」(アルバム:Spinners)

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■曲名:I’ll Be Around
■曲名邦題:いつもあなたと
■アルバム名:Spinners
■アルバム名邦題:フィラデルフィアより愛をこめて
■動画リンク:「I’ll Be Around」

彼らの曲では「It’s a Shame」がダントツの一番人気です。

しかし今回はそれに匹敵する曲をかき集めてみました。

このランキングは、私自身とても楽しみにしていました。

というのは彼らは曲の平均水準が高く、良い曲の中から良い曲を選ぶことになりますから。

良い曲ばかりの中から更に選りすぐりの良い曲を選ぶのは、とても贅沢です。

私が考える「It’s a Shame」の対抗馬はこの曲。

まずイントロのメロウなギターにヤラれます。

この曲は元々「気をかせてよ(How Could I Let You Get Away)」のB面でしたが、この曲の方がヒットしました。

 

3位「Don’t Let the Man Get You」(アルバム:From Here to Eternally)

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■曲名:Don’t Let the Man Get You
■アルバム名:From Here to Eternally
■アルバム名邦題:フロム・ヒア・トゥ・エターナリー
■動画リンク:「Don’t Let the Man Get You」

ここまで本命と対抗の曲をご紹介しました。

この曲は大穴といえる第3の曲です。

この時期彼らは低迷していました。

特にこのアルバムの低落ぶりはショッキングなほどで、前作の57位から165位に下落しました。

おそらくメンバーはかなりショックを受けたと思います。

というのは、このアルバムはすこぶる出来が良いですから。

おそらくメンバーも自信を持っていたと思いますし、私も傑作だと思います。

音楽の出来が良いのに売り上げが激減するのは、メンバーからしたら恐怖でしかありません。

ちなみにバリー・ホワイト(Barry White)も、以下のすばらしい曲を収録したアルバムは最高位は201位でした。

Barry White – We Can’t Let Go Of Love

人気が下落している時期は、どんな良い曲でも落ち続けるものです。

 

4位「Could It Be I’m Falling in Love」(アルバム:Live!)

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■曲名:Could It Be I’m Falling in Love
■アルバム名:Live!
■動画リンク:「Could It Be I’m Falling in Love」

彼らの最高傑作は「2nd Time Around」「Spinners」あたりの評価が多いかもしれません。

私も異論はありませんが、このアルバムも候補に加えたいと思います。

R&Bには数多くのライブ・アルバムの名盤がありますが、この作品もその1枚です。

このグループは品行方正で、波乱や破綻はあまりありません。

その代わりにプロフェッショナルな実力派として、いつも安定した実力を発揮していました。

しかしこのライブ盤は予想を超える出来でした。

この曲は元々彼らの代表曲の1つですが、このバージョンの方が出来が良いように感じます。

 

5位「I Don’t Want to Lose You」(アルバム:Pick of the Litter)

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■曲名:I Don’t Want to Lose You
■曲名邦題:君を失いたくない
■アルバム名:Pick of the Litter
■アルバム名邦題:フィラデルフィアの誇り
■動画リンク:「I Don’t Want to Lose You」

フィリス・ハイマン(Phyllis Hyman)の名唱で知られている曲です。

この曲はシングルカットされていません。

ちなみにこのランキング記事では、彼らのヒット曲の多くは選外になっています。

純粋に曲の魅力を重視した結果、ごく自然にそうなりました。

彼らのヒット曲の中には「キューピッド(Cupid)」など、あまり良くない曲があります。

そのため私はヒット曲ばかり取り上げると逆に魅力が伝わらないと考え、自分の感覚を重視して選曲しました。

ちなみに以下の曲のように、質の高いヒット曲でも選外にしているものもありますが。

The Spinners – The Rubberband Man

ちなみに「イエスタデイ、トゥデイ・アンド・トゥモロウ(Yesterday, Today & Tomorrow)」の「You’re the Love of My Life」や「Spinners 8」の「Heaven on Earth (So Fine)」さえ選外にしました。

どちらも珠玉の名曲です。

 

6位「Mighty Love」(アルバム:Mighty Love)

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■曲名:Mighty Love
■曲名邦題:マイティ・ラヴ
■アルバム名:Mighty Love
■アルバム名邦題:マイティ・ラヴ
■動画リンク:「Mighty Love」

私はこの曲をトッド・ラングレン(Todd Rundgren)のカバーで知りました。

私は彼らの音楽をアルバム単位で聞くのが少し遅れました。

というのは私は基本的にいつも雑食でしたが、若い頃はロックがメインで、その後ジャズを深め、ソウルは後回しだったかもしれません。

ただスピナーズのことはずっと気になっていました。

とりあえず私は「One of a Kind Love Affair: Anthology」というベスト盤で聞いていました。

しかしそれがすごかったのですね。

その後意を決した私は、スピナーズのアルバムを一気にそろえました。

さて今回はヒット曲でも選外にした曲が多いですが、ここでも1曲だけリンクを貼っておきましょう。

The Spinners – Then Came You

ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick)とデュエットした曲です。

 

7位「Games People Play」(アルバム:Pick of the Litter)

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■曲名:Games People Play
■曲名邦題:ゲームズ・ピープル・プレイ
■アルバム名:Pick of the Litter
■アルバム名邦題:フィラデルフィアの誇り
■動画リンク:「Games People Play」

彼らはボーカルが主体のグループです。

彼らのボーカルではG.C.キャメロン(G.C. Cameron)が有名ですが、彼が脱退しても大きな戦力低下になりませんでした。

後任のリード・シンガー、フィリップ・ウィン(Phillipe Wynn)がその穴を埋めましたから。

あと個人的にはパーヴィス・ジャクソン(Pervis Jackson)の存在が利いていると思います。

この人の声は低いのですぐ分かります。

この曲では2:12などで低い声が入っていますが、それが彼の声。

彼の低音ボイスは高音域シンガーを活かしています。

バスケットでいえばゴール下で身体を張って、他の選手を活かす選手に似ています。

 

8位「I’ve Got to Make It on My Own」(アルバム:Live!)

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■曲名:I’ve Got to Make It on My Own
■アルバム名:Live!
■動画リンク:「I’ve Got to Make It on My Own」

彼らはモータウンの後アトランティック・レコード(Atlantic Records)に移籍しました。

彼らはフィリー・サウンドの系譜です。

この曲のプロデューサーはトム・ベル(Thom Bell)ですし、このアルバムにはMFSBが参加しています。

さて私は昔のソウル・ミュージックをご紹介していると、時々気付くことがあります。

それは音楽単体ではなく、ショービジネスという別の評価軸があること。

アメリカでは実力がものを言う世界です。

それはつまり大勢の人の前で最高のパフォーマンスを披露して、その積み重ねで認められるということ。

このライブ盤では、彼らの実力の一端を知ることができます。

 

9位「I Just Want to Fall in Love」(アルバム:Love Trippin’)

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■曲名:I Just Want to Fall in Love
■アルバム名:Love Trippin’
■アルバム名邦題:ラヴ・トリッピン
■動画リンク:「I Just Want to Fall in Love」

彼らは「From Here to Eternally」のセールスの惨敗を受けて、生き残りを賭けた判断をしました。

前作「ダンシング・アンド・ラヴィン(Dancin’ and Lovin)」では、当時流行していたディスコを導入しました。

今聞くとそれほど悪いアルバムではありませんし、以下のヒット曲を生んでいます。

The Spinners – Working My Way Back To You

その次作であるこのアルバムはディスコ色は強くありませんが、若干売れ線にシフトしました。

このアルバムからは、サム・クック(Sam Cooke)のカバー「Cupid / I’ve Loved You for a Long Time Medley」がヒットしました。

しかしコアなファンからは不評だったようです。

サム・クックの曲を軽率にカバーしたように思われたかもしれません。

次作のカーペンターズ(Carpenters)の「イエスタデイ・ワンス・モア(Yesterday Once More)」のメドレーも披露してします。

しかし元々彼らはライブでヒット曲をメドレー形式でやっていましたから、突如として売れ線に迎合したわけではありません。

 

10位「Didn’t I Blow Your Mind」(アルバム:Can’t Shake This Feelin’)

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■曲名:Didn’t I Blow Your Mind
■アルバム名:Can’t Shake This Feelin’
■動画リンク:「Didn’t I Blow Your Mind」

彼らは「Love Trippin’」の後、試行錯誤していました。

「Love Trippin’」の次作「Labor of Love」では、以下のような曲を発表しています。

The Spinners – Give Your Lady What She Wants

上の曲は良い曲だと思いますが、古参ファンが望んでいた路線とは少し違っていたかもしれません。

彼らは実力派ですし、かつての彼らは安心して聞けるグループでした。

しかし音楽業界は実力のあるだけでは、生き延びることができません。

まじめに良質な音楽をやっている人が報われればいいですが 実際の音楽業界は必ずしもそうではありません。

ただ長い年月が経過した時、レジェンド枠に収まることがあります。

現在彼らはヒットとは無縁ですが、無事レジェンドといえる存在になりました。

現在もヘンリー・ファンブロウ(Henry Fambrough)を中心に、ライブで活躍しているようです。

 

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