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パブロック(Pub Rock)の名曲名盤10選【隠れた名曲あり】

今回はパブロックについて取り上げます。

パブロックとは、イギリスのパブという酒場で演奏されるようなロックのことです。

つまり大きな場所で演奏されるような大掛かりな音楽ではなく、少人数で演奏される日常生活に身近な音楽ということです。

イギリスのパブは、主に労働者階級の人たちが、1日の疲れを癒しに集まって飲む場所です。

そこで演奏される音楽は、過剰な装飾がなく(つまり飾り気がない)、シンプルでルーツ音楽が溶け込んだ味わい深いものばかりです。

庶民的でどこか人懐こいところがある、そういうパブロックの魅力をご紹介したいと思います。

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1位 Nick Lowe「Cruel to Be Kind」(アルバム:Labour of Lust)

1位 Nick Lowe「Cruel to Be Kind」(アルバム:Labour of Lust)

■アーティスト名:Nick Lowe
■アーティスト名カナ:ニック・ロウ
■曲名:Cruel to Be Kind
■曲名邦題:恋するふたり
■アルバム名:Labour of Lust
■アルバム名邦題:レイバー・オブ・ラスト
■動画リンク:Nick Lowe「Cruel to Be Kind」
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パブロックという枠を超えてヒットを記録した曲です。

ただこのジャンルをご紹介する上で、この曲は避けて通ることができません。

パブロックは少し古い音楽の香りがすることが多いように思います。

この曲はとてもキャッチーですが、どこかしら1960年代前半のオールディーズの香りがしないでしょうか。

まずは必ず押さえておきたい1曲です。

 

2位 Any Trouble「Honolulu」(アルバム:Where Are All The Nice Girls)

2位 Any Trouble「Honolulu」(アルバム:Where Are All The Nice Girls)

■アーティスト名:Any Trouble
■アーティスト名カナ:エニー・トラブル
■曲名:Honolulu
■アルバム名:Where Are All The Nice Girls
■動画リンク:Any Trouble「Honolulu」
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ある時ディスクユニオンに行った時、この曲がかかっていました。

通常私はCDを買う時は狩猟モードに入るので、店内でかかっている音楽は耳に入らなくなります。

しかしある時、すばらしい曲がかかっていることに気がつきました。

一緒に行った友達と少し話した上で、意を決して店員さんに聞きました。

ところがこの曲は私のスマートフォンにも入っていて、以前他の人におすすめしたことがある曲と判明しました。

私はすっかり忘れていたという訳です。

しかし私の狩猟モードを強制解除してしまうとは驚きました。

個人的な話をして申し訳ございませんが、この曲に下手な解説は必要ありません。

曲を聞いていただければ分かっていただけると思います。

 

3位 Dr. Feelgood「She Does It Right」(アルバム:Down by the Jetty)

3位 Dr. Feelgood「She Does It Right」(アルバム:Down by the Jetty)

■アーティスト名:Dr. Feelgood
■アーティスト名カナ:ドクター・フィールグッド
■曲名:She Does It Right
■曲名邦題:シー・ダズ・イット・ライト
■アルバム名:Down by the Jetty
■アルバム名邦題:ダウン・バイ・ザ・ジェティー
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はじめてこの曲を聞いた時に、ギターの切れ味にびっくりしました。

カミソリのようなリフと、鋭角で切り込んでくるギターのフレーズに、もう大変な衝撃を受けてしまいました。

ボーカルもガッツが感じられます。

今回取り上げた曲はすべてパブロックの名曲と言えますが、この曲はその中でもマスト中のマストと言えます。

私は時々無性にこのキレ味を味わいたくなって、このアルバムを取り出すことがあります。

キレに全振りしたギターが最高です。

 

4位 Ducks Deluxe「Love’s Melody」(アルバム:Taxi to the Terminal Zone)

4位 Ducks Deluxe「Love’s Melody」(アルバム:Taxi to the Terminal Zone)

■アーティスト名:Ducks Deluxe
■アーティスト名カナ:ダックス・デラックス
■曲名:Love’s Melody
■曲名邦題:ラヴズ・メロディ
■アルバム名:Taxi to the Terminal Zone
■アルバム名邦題:タクシー・トゥ・ザ・ターミナル・ゾーン
■動画リンク:Ducks Deluxe「Love’s Melody」
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パブロックの有名バンドですが、私はこのバンドの話を誰かとした記憶があまりありません。

話題に上りにくいバンドかもしれません。

この曲はそんな彼らの残した一番大きな輝きかもしれません。

他の曲と違って、とてもポップな曲です。

パワーポップに近い曲調ですが、ギリギリでパブロックと判断して取り上げました。

少しペラペラしたギターの音がパブロックっぽいです。

この曲を書いたアンディ・マクマスター(Andrew McMaster)は、後にモーターズ(Motors)でパワーポップっぽい名曲を量産しています。

気に入ったらモーターズの2枚目あたりをチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

5位 Dave Edmunds「Girls Talk」(アルバム:Repeat When Necessary)

5位 Dave Edmunds「Girls Talk」(アルバム:Repeat When Necessary)

■アーティスト名:Dave Edmunds
■アーティスト名カナ:デイヴ・エドモンズ
■曲名:Girls Talk
■曲名邦題:ガールズ・トーク
■アルバム名:Repeat When Necessar
■アルバム名邦題:リピート・ホエン・ネセサリー
■動画リンク:Dave Edmunds「Girls Talk」
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ニック・ロウ(Nick Lowe)のライバルともいえる人です。

実力的にはほぼ互角で、一緒にロックパイル(Rockpile)というバンドを組んでいました。

この曲はバンド結成前夜、ニック・ロウと競い合うかのように傑作を発表していた頃にリリースされたヒット曲です。

元々はエルヴィス・コステロ(Elvis Costello)が書いた曲ですが、ここではコステロバージョンを凌駕する出来になっています。

パブロックの持つ人懐こい面を象徴する曲かもしれません。

この曲はもう1つのブログで、少し掘り下げた記事を書いています。コステロバージョンのリンクも貼っています。

Dave Edmunds「Girls Talk」(アルバム:Repeat When Necessary)

 

6位 Brinsley Schwarz「It’s Been So Long」(アルバム:Nervous on the Road)

6位 Brinsley Schwarz「It’s Been So Long」(アルバム:Nervous on the Road)

■アーティスト名:Brinsley Schwarz
■アーティスト名カナ:ブリンズリー・シュウォーツ
■曲名:It’s Been So Long
■曲名邦題:イッツ・ビーン・ソー・ロング
■アルバム名:Nervous on the Road
■アルバム名邦題:ナーヴァス・オン・ザ・ロード
■動画リンク:Brinsley Schwarz「It’s Been So Long」
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このバンドでは多くの人にカバーされている「ピース、ラヴ・アンド・アンダースタンディング(Peace, Love, and Understanding)」という曲が有名です。

その曲も名曲だと思いますが、私はこちらが好みです。

このバンドは読み方がよく話題になります。

WikipediaやAmazonでは「ブリンズリー・シュウォーツ」と表記されていますが、私は「ブリンズレー・シュワルツ」と発音しています。

バンドの読み方に自信がないと、誰かと話す時にこのバンドの話題を取り上げにくいものです。

私の読み方でも通じなかったことはありません。

それっぽい感じでかまいませんから、自信を持ってバンド名を口にしていただきたいと思います。

息の合ったコーラスと愛らしいピアノが秀逸な曲です。

 

7位 Ian Dury & the Blockheads「Wake Up and Make Love With Me」(アルバム:New Boots & Panties!!)

7位 Ian Dury & the Blockheads「Wake Up and Make Love With Me」(アルバム:New Boots & Panties!!)

■アーティスト名:Ian Dury & the Blockheads
■アーティスト名カナ:イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズ
■曲名:Wake Up and Make Love With Me
■曲名邦題:ウェイク・アップ・アンド・メイク・ラヴ・ウィズ・ミー
■アルバム名:New Boots & Panties
■アルバム名邦題:ニュー・ブーツ・アンド・パンティーズ
■動画リンク:Ian Dury & the Blockheads「Wake Up and Make Love With Me」
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まず最初のオリエンタルなメロディから、ぶっといベースラインが始まるイントロが最高です。

イアン・デューリー(Ian Dury)はパブロックの中でも、ファンキーな持ち味を持った人です。

このベースラインは、まるで1970年代のアメリカのファンクバンドみたいです。

きまぐれに跳ねまわるピアノも良い味わいを出しています。

ちなみにこのアルバムは全編ほぼこのレベルの曲が満載ですから、アルバム単位で聞くといいかもしれません。

 

8位 Graham Parker「That’s What They All Say」(アルバム:Heat Treatment)

8位 Graham Parker「That’s What They All Say」(アルバム:Heat Treatment)

■アーティスト名:Graham Parker
■アーティスト名カナ:グレアム・パーカー
■曲名:That’s What They All Say
■曲名邦題:ザッツ・ホワット・ゼイ・オール・セイ
■アルバム名:Heat Treatment
■アルバム名邦題:ヒート・トリートメント
■動画リンク:Graham Parker「That’s What They All Say」
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冒頭でも書きましたように、パブロックはブルーカラーのための音楽という側面があります。

この曲は少しブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)とかサウスサイド・ジョニー(Southside Johnny)みたいなところが感じられますが、彼らもブルーカラーのための曲を歌っていましたね。

バックバンドはザ・ルーモア(The Rumour)です。

今回は惜しくも選外となりましたが、彼ら自身でも良いアルバムを発表しています。

ハモンドオルガンは、少しボブ・ディラン(Bob Dylan)風味でしょうか。

明日への糧となりそうな元気が出る曲です。

 

9位 The Pirates「You Can’t Sit Down」(アルバム:Shakin With the Devil/Best of 1977-79)

9位 The Pirates「You Can’t Sit Down」(アルバム:Shakin With the Devil/Best of 1977-79)

■アーティスト名:The Pirates
■アーティスト名カナ:ザ・パイレーツ
■曲名:You Can’t Sit Down
■曲名邦題:ユー・キャント・シット・ダウン
■アルバム名:Shakin With the Devil/Best of 1977-79
■アルバム名邦題:シェイキン・ウィズ・ザ・デヴィル~ベスト・オブ・パイレーツ
■動画リンク:The Pirates「You Can’t Sit Down」
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パイレーツ(The Pirates)は、ドクターフィールグッド(Dr. Feelgood)とセットで聞いていただきたいバンドです。

というのもドクターフィールグッドのギターを担当しているウィルコ・ジョンソン(Wilko Johnson)は、このバンドのミック・グリーン(Mick Green)から、ギターを鋭利に使う方法を学んでいるからです。

このバンドはパブロックの贅肉を削ぎ落した側面を象徴するバンドです。

その意味でパブロックという飾り気のない音楽が気に入るかどうか、リトマス紙となるバンドかもしれません。

この曲が気に入ったら少しお値段が張りますが、この二枚組アルバムをどうぞ。

 

10位 Kilburn & the High Roads「Pam’s Moods」(アルバム:Handsome)

10位 Kilburn & the High Roads「Pam’s Moods」(アルバム:Handsome)

■アーティスト名:Kilburn & the High Roads
■アーティスト名カナ:キルバーン&ザ・ハイ・ローズ
■曲名:Pam’s Moods
■曲名邦題:パムズ・ムーズ
■アルバム名:ハンサム
■アルバム名邦題:Handsome
■動画リンク:Kilburn & the High Roads「Pam’s Moods」
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最後に少し珍しい曲をご紹介します。

このバンドはイアン・デューリーが在籍していたことで有名なバンドです。

動画に乗っているアルバムジャケットでも、いかにも労働者階級らしき若者が「俺ってハンサムだろ」という感じでポーズをとっているのがおもしろいです。

この曲はイアン・デューリーのとぼけた側面が出ている曲です。

最後は少しスローダウンして終わらせてみました。

パブロックの曲を取り上げると思のほか、曲のバリエーションが豊かなことに気がつきます。

しかし共通して着飾らない庶民派な音楽といえるかもしれません。

どの曲も聞けば聞くほど味わいが増す、極上の燻製のような音楽です。

もし気に入った曲があったら、繰り返し聞いてみていただければと思います。

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