今回はザ・キラーズのランキングを作成しました。
このバンドは途中で音楽性が変化しました。
初期はキャッチーで即効性の高い曲が多かったように思います。
しかしその後は、味わい深い曲が増えました。
初期の彼らしかご存じない方は、最後の曲だけでも聞いてみてください。
- 1 1位「Mr. Brightside」(アルバム:Hot Fuss)
- 2 2位「When You Were Young」(アルバム:Sam’s Town)
- 3 3位「Somebody Told Me」(アルバム:Hot Fuss)
- 4 4位「Human」(アルバム:Day & Age)
- 5 5位「Read My Mind」(アルバム:Sam’s Town)
- 6 6位「Spaceman」(アルバム:Day & Age)
- 7 7位「Under the Gun」(アルバム:Sawdust)
- 8 8位「Flesh and Bone(Jacques Lu Cont Remix)」(アルバム:Battle Born)
- 9 9位「Run for Cover」(アルバム:Wonderful Wonderful)
- 10 10位「Imploding The Mirage」(アルバム:Imploding The Mirage)
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1位「Mr. Brightside」(アルバム:Hot Fuss)
■曲名:Mr. Brightside
■曲名邦題:ミスター・ブライトサイド
■アルバム名:Hot Fuss
■アルバム名邦題:ホット・ファス
■動画リンク:「Mr. Brightside」
彼らの快進撃は、この曲から始まりました。
彼らが世界的な認知を得るきっかけとなったのはゼイン・ロウがDJを努めるBBCラジオ1の番組で、彼らの未来のヒット曲「Mr. Brightside」の初期ヴァージョンが初めてオン・エアされた2003年8月のことだった。
ザ・キラーズ『Hot Fuss』解説 :「Mr. Brightside」とこのデビュー盤でどうやって話題をさらったのか?
この曲が評判となり、彼らはアイランド・レコード(Island Records)と契約することになりました
デビュー前彼らは、過去の曲をボツにする決断をしています。
ストロークス(The Strokes)の「イズ・ディス・イット(Is This It)」の衝撃を受けて、そう決断したのだとか。
この曲は古い曲の唯一の生き残りです。
イントロから何かが始まりそうな予感がしますね。
2位「When You Were Young」(アルバム:Sam’s Town)
■曲名:When You Were Young
■曲名邦題:ウェン・ユー・ワー・ヤング
■アルバム名:Sam’s Town
■アルバム名邦題:サムズ・タウン
■動画リンク:「When You Were Young」
このPVは曲が始まるまで長いので、お忙しい方は1:30からお聞きください。
彼らはアメリカのバンドです。
ただファースト・アルバムの頃は、イギリスのバンドみたいだと言われました。
そう言われたことを気にしたのか、このセカンド・アルバムでは、若干アメリカらしさを意識しているように思います。
「Sam’s Town」というアルバム名は、ラスベガスにあるホテルの名前から取られています。
すばらしいホテルですね。
彼らはラスベガス出身ですから、何か思い入れがあるのでしょう。
この曲の歌詞では、自分を違う人生のステージに引き上げてほしいと願う女性が描かれています。
この曲を書いたブランドン・フラワーズ(Brandon Flowers)は、それほど豊かとはいえない家庭で育ちました。
そんな彼が成りあがる手段として選んだのは音楽でした。
今の彼はいつでもそのホテルに宿泊できるはずです。
3位「Somebody Told Me」(アルバム:Hot Fuss)
■曲名:Somebody Told Me
■曲名邦題:サムバディ・トールド・ミー
■アルバム名:Hot Fuss
■アルバム名邦題:ホット・ファス
■動画リンク:「Somebody Told Me」
このバンドは元々、2001年にデイヴィッド・キューニング(Dave Keuning)がメンバーを募集し、ブランドンが応募したことから始まりました。
その後この2人は、最強のコンビになりました。
メイン・ソングライターはブランドンですが、時々デイヴィッドも曲づくりに参加しています。
またデイヴィッドはギタリストとして、サウンド面の中心になりました。
少し乱暴な言い方をすれば、ロック・バンドは優秀なソングライターがいて、良いボーカルとギターがいれば、成功が約束されたようなものです。
その点このバンドは、その条件を満たしていました。
一時デイヴィッドはバンドを脱退したようですが、その後復帰しています。
ブランドンとデイヴィッドは各自ソロ・アルバムをリリースしていますが、どちらもすばらしい作品です。
4位「Human」(アルバム:Day & Age)
■曲名:Human
■曲名邦題:ヒューマン
■アルバム名:Day & Age
■アルバム名邦題:デイ&エイジ
■動画リンク:「Human」
彼らはアルバム毎に音楽性を変えています。
最初の2枚でも少し違いますが、この3枚目は更に変化しました。
従来の彼らは、激しいギターが特徴のバンドでした。
この曲は新しいエレクトロ路線で、しかもファースト・シングルに選ばれました。
しかしこのアルバムでは、変わらない部分もあります。
それはきらびやかなところ。
その後彼らは地味でシンプルなロック・バンドへと移行しました。
ここまでが一区切りといえそうです。
5位「Read My Mind」(アルバム:Sam’s Town)
■曲名:Read My Mind
■曲名邦題:リード・マイ・マインド
■アルバム名:Sam’s Town
■アルバム名邦題:サムズ・タウン
■動画リンク:「Read My Mind」
この曲はPVに注目です。
日本で撮影されたらしく、まるで日本の観光用動画のようです。
新宿公園で子供たちと遊んだり、歌舞伎町でエルビス風の俳優と絡んだり、カプセルホテルでガチャピンと一緒に歯を磨いています。
冒頭には冠雪した富士山も。
日本人として素直にうれしいですね。
しかもこんな傑作曲のPVの舞台に使われたのですから。
この曲はイギリスのラジオ曲XFMが主催した「史上最高の曲100」で57位に選ばれています。
このアルバムは2005年にリリースされました。
彼らはその前年にフジロックに出演していますから、それが影響しているかもしれません。
6位「Spaceman」(アルバム:Day & Age)
■曲名:Spaceman
■曲名邦題:スペースマン
■アルバム名:Day & Age
■アルバム名邦題:デイ&エイジ
■動画リンク:「Spaceman」
このアルバムは本当に良い曲ばかりです。
最初の2枚はどちらも前半はかなり高水準ですが、後半に出来が落ちる曲がありました。
しかしこのアルバムは違います。
後半にも良い曲がぎっしり詰まっています。
尻尾までアンコが詰まったタイヤキ状態ですね。
彼らのソングライティング能力を示す曲を、1曲ご紹介しておきましょう。
The Killers – Forget About What I Said
こんな曲がボーナストラックなのですね。
曲をご紹介しているだけの私がドヤ顔するのも何ですが。。。
彼らの強味であるソングライティング能力の高さは、このアルバムでピークに達したかもしれません。
7位「Under the Gun」(アルバム:Sawdust)
■曲名:Under the Gun
■曲名邦題:アンダー・ザ・ガン
■アルバム名:Sawdust
■アルバム名邦題:ソーダスト
■動画リンク:「Under the Gun」
このアルバムはB面曲、未発表曲、既発表曲の別バージョンなどが収録されている編集盤です。
2007年のリリースですから、時期的には「Sam’s Town」と「Day & Age」の間。
アルバム名の「Sawdust」は「おがくず」という意味ですが、名前に反して出来は上々です。
オリジナルアルバム同然の作品と考えて差支えありません。
たとえばこの曲です。
こんなキャッチーな曲が、編集盤にしか入っていないことがとても不思議です。
シングルカットもされていないですし。
他にもジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)のカバー曲「シャドウプレイ(Shadowplay)」も聞きものです。
欠点はホラーなアルバム・ジャケットぐらいでしょうか。
8位「Flesh and Bone(Jacques Lu Cont Remix)」(アルバム:Battle Born)
■曲名:Flesh and Bone(Jacques Lu Cont Remix)
■曲名邦題:フレッシュ・アンド・ボーン(ジャック・ル・コント・リミックス)
■アルバム名:Battle Born
■アルバム名邦題:バトル・ボーン
■動画リンク:「Flesh and Bone(Jacques Lu Cont Remix)」
このアルバムはこれまでの過剰ともいえる装飾を排除して、シンプルなロック・サウンドになりました。
以前はグラム・ロックみたいな部分がありました。
しかしこのアルバムでは、正統派のアメリカン・ロックに変化しています。
この変化は当時否定的に受け止める人も多く、私も期待していた音とは違うと思いました。
まだその時の印象を引きずっているようなところがあります。
そこで今回はキラキラしたボーナストラックの曲を選んでみました。
私はこんな人工甘味料入りで、キラキラ、アゲアゲな曲の方が好きなようですね。
この曲を聞くといつも私はスーパーカーを思い出します。
大きい音で聞くと、気分が上がります。
9位「Run for Cover」(アルバム:Wonderful Wonderful)
■曲名:Run for Cover
■曲名邦題:ラン・フォー・カヴァー
■アルバム名:Wonderful Wonderful
■アルバム名邦題:ワンダフル・ワンダフル
■動画リンク:「Run for Cover」
このアルバムは初めてアメリカとイギリスの両国で1位を獲得しました。
ただ前作同様、日本では評価が高くなかったように思います。
確かに冒頭のアルバム・タイトル曲から重苦しい曲調ですし、アルバム・ジャケットも意味不明です。
ただ彼らの場合、必ず良い曲が入っています。
たとえばこの曲はいかがでしょうか。
私はこの曲だけで元が取れたと思いました。
彼らはキュアー(The Cure)、デペッシュ・モード(Depeche Mode)、ニュー・オーダー(New Order)などから影響を受けています。
この曲はニュー・オーダーみたいなところがありますね。
他にも「The Man」という曲もおすすめです。
10位「Imploding The Mirage」(アルバム:Imploding The Mirage)
■曲名:Imploding The Mirage
■曲名邦題:インプローディング・ザ・ミラージュ
■アルバム名:Imploding The Mirage
■アルバム名邦題:インプローディング・ザ・ミラージュ
■動画リンク:「Imploding The Mirage」
彼らの最高傑作は「Hot Fuss」「Sam’s Town」「Day & Age」のどれかだと言われています。
とうにピークを超えたと思っていた人も少なくないと思います。
曰く「U2みたい」、曰く「彼らに求めているものとは違った」
実は私もその1人でした。
しかしそんな人はこのアルバムを聞いて、溜飲を下げたはずです。
彼らはきらびやかなサウンドを捨てて、なぜ普通のロックバンドになろうとしているのかと思っていました。
しかし彼らはその路線のまま正攻法で、こんな傑作アルバムを生み出しました。
次作「プレッシャー・マシーン(Pressure Machine)」では、更にフォーキーで地味な曲が増えましたが、そちらも良い出来です。
そのアルバムから1曲だけ、リンクを貼っておきましょう。
これからも目が離せないバンドです。
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