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スライ&ザ・ファミリー・ストーンのおすすめ名曲名盤10選【定番・隠れ名曲】【Sly & The Family Stone】

今回はスライ&ザ・ファミリー・ストーンの名曲を取り上げます。

「スタンド!」以降のアルバムから選曲しました。

この人は「スタンド!」「暴動」「フレッシュ」の三作とベスト盤以外では、あまり聞かれていません。

今回は私は、全てのアルバムと未発表曲集、トリビュート・アルバムに至るまで、改めて聞きなおしました。

その割には有名曲が多めになりましたが、少しだけ新しい発見も盛り込んでいます。

ぜひお楽しみください。

1位「Family Affair」(アルバム:There’s a Riot Goin’ On)

■曲名:Family Affair
■曲名邦題:ファミリー・アフェア
■アルバム名:There’s a Riot Goin’ On
■アルバム名邦題:暴動
■動画リンク:「Family Affair」

スライ&ザ・ファミリー・ストーンの名曲というよりも、音楽の歴史にそびえ立つマスターピースです。

実はこの曲については興味深い逸話があります。

スライ・ストーン(Sly Stone)は、この曲をシングルカットすることに、難色を示したと言われています。

荒れた家庭のことを取り上げた歌詞が、シングルにふさわしくないと思ったのかもしれません。

マネージャーとプロデューサーが説得をして、なんとかシングルとして発売にこぎつけたそうです。

チープなリズムボックスの音に乗せて、オフ気味のボーカルが絡むこの曲は、かなり特異なファンクです。

生々しい音の感触を味わう曲といえるかもしれません。

2:17のところで、スライは誰に向けているか分からない叫び声をあげています。

とても濃厚で内省的なファンク・ミュージックです。

 

2位「If You Want Me to Stay」(アルバム:Fresh)

■曲名:If You Want Me to Stay
■曲名邦題:イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ
■アルバム名:Fresh
■アルバム名邦題:フレッシュ
■動画リンク:「If You Want Me to Stay」

楽曲の魅力ではこの曲が一番かもしれません。

実際にミーシャ・パリス(Mica Paris)を始めとする多くの人が、この曲をカバーしています。

しかし演奏においても聞きどころが満載です。

私はラスティ・アレン(Rusty Allen)のベースラインが、耳にこびりついて離れません。

ベースラインを味わうために、この曲だけはヘッドホンで聞くことをおすすめいたします。

ゴリっとしていて、クールな中から時々どう猛さが現れるベースラインは、鳥肌必至です。

シンシア・ロビンソン(Cynthia Robinson)によるトランペットも、とても良いアクセントになっています。

 

3位「Everyday People」(アルバム:Stand!)

■曲名:Everyday People
■曲名邦題:エヴリデイ・ピープル
■アルバム名:Stand!
■アルバム名邦題:スタンド!
■動画リンク:「Everyday People」

ピアノと女性コーラスが印象的な曲です。

この曲は民族など様々な垣根を越えていこうと訴えている曲です。

スライは「そういうのじゃなくて、普通の人っていうことじゃだめかい?」と問いかけています。

とても前向きなメッセージソングで、この精神性は後にアレステッド・ディベロップメント(Arrested Development)あたりに、引き継がれているように思います。

聞いていると、心をが解放された気分になります。

 

4位「Runnin’ Away」(アルバム:There’s a Riot Goin’ On)

■曲名:Runnin’ Away
■曲名邦題:ランニン・アウェイ
■アルバム名:There’s a Riot Goin’ On
■アルバム名邦題:暴動
■動画リンク:「Runnin’ Away」

さっきの曲とは打って変わって、とても後ろ向きで内省的な曲です。

この振れ幅の大きさが、スライという人間をよく表しています。

この曲は遠くへ逃げる場面を歌った曲です。

実際この時のスライは、やらなければいけないことから逃げていました。

レコードリリースの約束期限が1年前に過ぎていているのに、バンドのメンバーに会おうとすらしません。

1人で屋根裏に閉じこもり、だらだら過ごし、気が向いたらほとんど宅録に近い形でレコーディングしていました。

しかし遅れに遅れたこのアルバムは大ヒットを記録しましたから、結果オーライになりました。

 

5位「Say You Will」(アルバム:Small Talk)

■曲名:Say You Will
■曲名邦題:セイ・ユー・ウィル
■アルバム名:Small Talk
■アルバム名邦題:スモール・トーク
■動画リンク:「Say You Will」

このアルバムは過小評価されています。

確かに地味な存在のアルバムだと思います。

このアルバムでスライは、ある疑問に答えてくれました。

つまりそれまでの彼は異常にテンションが高かったり、サウンドが革新的だけれど、普通の状態のスライはどうなんだろうということです。

結果は、普通の状態でも充分才能があることを証明してくれました。

むしろこのアルバムは、彼のアルバムの中で楽曲の粒が一番そろっています。

天才シェフが気軽につくった、まかない料理のような良さがあります。

 

6位「Stand!」(アルバム:Stand!)

■曲名:Stand!
■曲名邦題:スタンド!
■アルバム名:Stand!
■アルバム名邦題:スタンド!
■動画リンク:「Stand!」

このアルバムは、ソウルとファンクとロックが一体になった不思議なアルバムです。

特にこの曲の高揚感は最高です。

この頃の彼らは、先ほどご紹介した先行シングルの「エヴリデイ・ピープル」が大ヒットした後です。

スライはこの時、まさに時代の寵児として登りつめようとしていました。

時代は反戦運動の高まりを背景に、人々は連帯を求めていました。

その時代の空気を鮮やかに切り取ったのがこの曲です。

私は2:17ぐらいから曲調が変わるところで、いつも鳥肌が立ってしまいます。

 

7位「Somebody’s Watching You」(アルバム:Stand!)

■曲名:Somebody’s Watching You
■曲名邦題:サムバディズ・ウォッチング・ユー
■アルバム名:Stand!
■アルバム名邦題:スタンド!
■動画リンク:「Somebody’s Watching You」

上の曲と同じアルバムからです。

スライは時々こういうかわいらしい曲を書いてくれます。

この曲も先程と同じく前向きな気持ちにさせてくれる曲です。

歌詞もいきなり「かわいい、かわいい、かわいい、まるで絵画みたい」と始まっています。

コーラスとスライが掛け合いで歌っていますが、バックの演奏に様々な音が入っていて遊び心が感じられます。

サニーデイ・サービスが幼稚園児の前で演奏したライブ盤「FUTURE KISS」でこの曲を取り上げていますが、そちらもすばらしいです。

 

8位「In Time」(アルバム:Fresh)

■曲名:In Time
■曲名邦題:イン・タイム
■アルバム名:Fresh
■アルバム名邦題:フレッシュ
■動画リンク:「In Time」

この曲はカミソリのような切れ味の演奏を聞く曲です。

特にアンディ・ニューマーク(Andy Newmark)の鬼神の活躍は半端ありません。

彼の演奏はスネアとハイハットに特徴があって、タメがあるのにシャープという、我ながら何を言っているのか分からなくなってしまいます。

またここでもラスティ・アレンのベースが、ドラムの間隙を縫うように、ファンキーなフレーズを差し込んできます。

楽曲ではなく演奏を聞く曲です。

 

9位「Remember Who You Are」(アルバム:Back on the Right Track)

■曲名:Remember Who You Are
■曲名邦題:リメンバー・フー・ユー・アー
■アルバム名:Back on the Right Track
■アルバム名邦題:バック・オン・ザ・ライト・トラック
■動画リンク:「Remember Who You Are」

8位までが本当にスライのすごさを味わえる曲です。

便宜上順位を付けましたが、はっきり言って順位は関係ありません。どれも必聴です。

ここからは全盛期を遠く過ぎた頃のスライをご紹介したいと思います。

スライの最後の輝きは1974年の「スモール・トーク」だと思いますが、このアルバムは1979年のアルバムからの選曲です。

たった5年しか違わないと思うかもしれません。

しかしこのアルバムの前、既に彼は無残なアルバムを2枚残しています。

今回選曲するのに改めて聞きなおしましたが、改めて低迷時代であることを再確認しました。

しかしこの曲などは、なかなかの名曲ではないでしょうか。

むしろ刺激が抑えめで親しみやすい、全盛期にない良さがある曲です。

 

10位「That’s Lovin’ You」(アルバム:High on You)

■曲名:That’s Lovin’ You
■曲名邦題:ザッツ・ラヴィン・ユー
■アルバム名:High on You
■アルバム名邦題:ハイ・オン・ユー
■動画リンク:「That’s Lovin’ You」

この曲も9位と同じく低迷期の曲です。

から元気っぽいジャケットを見ると、気まずい感じがしてしまいます。

低迷時代のスライの楽しみは、輝きが感じられない曲の数々から、時々キラリとした曲を見つけることにあります。

この曲は名曲といえるかどうかは微妙ですが、なかなか良い曲ではないかと思います。

全盛期のスライには感じられない安心感みたいなものがあります。

 

番外編「Dance to the Music」(アルバム:Dance to the Music)

■曲名:Dance to the Music
■曲名邦題:ダンス・トゥ・ザ・ミュージック
■アルバム名:Dance to the Music
■アルバム名邦題:ダンス・トゥ・ザ・ミュージック
■動画リンク:「Dance to the Music」

さて最後にもう1曲だけ付け加えておきましょう。

先程申し上げたように、今回のランキングは「スタンド」以降のアルバムからに限定しました。

しかしこの曲だけセカンドアルバムから選曲しました。

この前のファーストアルバムでのスライは、完成度こそ低いものの、何かがある感じが半端ありませんでした。

未完の怪物みたいなものです。

おそろしい速度のスウィングで空振りしている打者みたいなものかもしれません。

そのポテンシャルが最初に結実したのが、セカンドアルバムの冒頭に収められたこの曲です。

やっぱりスライは怪物だったという印象で、この記事を読み終えていただきたいと思い、あえて補足させていただきました。

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