今回はボカロのランキングを作成しました。
このブログの常連者様の多くは、普段ボカロを聞かない方が少なくないかもしれません。
この記事ではそういう方を対象に、私が独断と偏見で選んだボカロ曲をご紹介してみました。
記事では各曲の解説というより、用語の解説とボカロについて私が思うことを書いてみました。
- 1 1位 Orangestar「アスノヨゾラ哨戒班 (featuring IA)」(アルバム:未完成エイトビーツ)
- 2 2位 螟上?邨ゅo繧(なつのおわり)「ラジオ体操第九次元 (featuring 結月ゆかり_螟冗オ)」
- 3 3位 Ruliea「Question!」(アルバム:Sketchbook)
- 4 4位 煮ル果実「ナイトルール (featuring 可不)」(アルバム:KAF+YOU KAFU COMPILATION ALBUM)
- 5 5位 sasakure.UK + 有形ランペイジ「フューチャー・イヴ (featuring 初音ミク)」(アルバム:未来イヴ)
- 6 6位 yamada「ライカ (featuring 初音ミク)」(アルバム:ライカ)
- 7 7位 いよわ「たぶん終わり (featuring 初音ミク、v_flower)」(アルバム:わたしのヘリテージ)
- 8 8位 じん(自然の敵P)「透明アンサー」(アルバム:メカクシティデイズ)
- 9 9位 ぬゆり「フラジール (featuring GUMI)」(アルバム:plotoplan)
- 10 10位 ゆこぴ「強風オールバック (featuring 歌愛ユキ)」(アルバム:アルバム1号)
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1位 Orangestar「アスノヨゾラ哨戒班 (featuring IA)」(アルバム:未完成エイトビーツ)
■アーティスト名:Orangestar
■曲名:アスノヨゾラ哨戒班 (featuring IA)
■アルバム名:未完成エイトビーツ(2015年)
■動画リンク:Orangestar「アスノヨゾラ哨戒班 (featuring IA)」
この人は私が定点観測しているボカロPです。
彼はとても有名なボカロPで、この曲も普段ボカロを聞く方なら大抵知っているのではないでしょうか。
周囲にいる人を含めて、彼にはクリエイターとしての総合力を感じます。
歌メロ、歌詞、サウンド、ビジュアル、その全てがこれ以上ないほどの高水準ですから。
そういえば以前カロリーメイトとのタイアップでも、すばらしい仕事をしていました。
Orangestar – Surges (featuring 夏背 & ルワン)
上のWeb動画を見ると、心が揺さぶられ涙腺が緩みそうになります。
この人はボカロじゃなくても成功した人かもしれません。
卓越した舌と腕を備えた料理人は、どんな料理の分野でも成功すると言われています。
Orangestarもまた表現者としての基礎能力が高く、どのジャンルでも成功したと思われます。
2位 螟上?邨ゅo繧(なつのおわり)「ラジオ体操第九次元 (featuring 結月ゆかり_螟冗オ)」
■アーティスト名:螟上?邨ゅo繧(なつのおわり)
■曲名:ラジオ体操第九次元 (featuring 結月ゆかり_螟冗オ)(2021年)
■動画リンク:螟上?邨ゅo繧「ラジオ体操第九次元 (featuring 結月ゆかり_螟冗オ)」
先日この記事の選曲をしていた時、ある音楽仲間から電話がかかってきました。
彼はかなりの音楽マニアですが、ボカロは全く聞きません。
ボカロがどれほど人気なのか見当がつかないようなので、私は動画の再生数を例に挙げて説明しました。
YouTubeで1000万回再生されている曲は、現時点で約310曲あります。
1000万再生されてる約310曲のボカロ有名曲【YouTube】
ボカロは既にJPOPのメインストリームになっています。
もしこれからボカロを聞こうという方は、最初に好みのボカロPを見つけるといいかもしれません。
螟上?邨ゅo繧は特に私が注目しているボカロPで、オルタナティブ・ロックを土台にしたジャンル「VaporRock」を提唱しています。
最もロック系リスナーに親和性の高い人かもしれません。
先程のOrangestarと同じく、本来は単独記事を書くべき人だと思います。
3位 Ruliea「Question!」(アルバム:Sketchbook)
■アーティスト名:Ruliea
■曲名:Question!
■アルバム名:Sketchbook(2024年)
■動画リンク:Ruliea「Question!」
一旦ここで自分の立ち位置をはっきりしておきたいと思います。
私はロック/ポップス、ソウル、ジャズを主戦場にしているリスナーです。
JPOPをチェックする中でごく自然にボカロの曲も聞くようになりましたが、それほど深く掘っているわけではありません。
つまり私はボカロに詳しい人というポジションではありません。
そのためこの記事はボカロに詳しい方からすると、もどかしく感じる部分があると思いますが、何卒ご容赦ください。
そこでこの記事ではボカロについて、アウトサイダーの立場から書こうと思いました。
私もボカロを聞くようになり情報収集するまで、これほど多くの人がボカロを聞いていると思いませんでした。
その人気ぶりは何より動画の再生数が物語っていますが、聞き始めた時は予想より二桁多いと驚きました。
この記事ではボカロ聞く前の自分を想定して、部外者の立場からボカロの魅力をお伝えしたいと思います。
4位 煮ル果実「ナイトルール (featuring 可不)」(アルバム:KAF+YOU KAFU COMPILATION ALBUM)
■アーティスト名:煮ル果実
■曲名:ナイトルール (featuring 可不)
■アルバム名:KAF+YOU KAFU COMPILATION ALBUM(2021年)
■動画リンク:煮ル果実「ナイトルール (featuring 可不)」
これまでの3曲はボカロではなく、人が歌っても名曲になったと思います。
しかしこの曲はその点で少し異なるかもしれません。
今回の記事の中ではいよわと並んで、ボカロ特有の魅力を持った曲だと思います。
さてこの曲はある不幸な出来事がテーマの曲だと思われます。
あまりはっきり書きたくありませんが、おそらく歌詞に登場する女の子は自ら命を、、、
それ以来男の子は眠れぬ夜を過ごして、夜な夜な現実逃避しているようです。
しかしある日彼はふと気付きます。
自分さえ救えない今のままでは、結局彼女とも向き合えないのだと。
その夜彼は空想の中で女の子と遊びまわり、朝が来る前彼女にさよならを告げました。
最後のベタ打ちの言葉の連打に胸を突かれる、機械が歌っているのにエモい、否エモすぎるボカロの傑作です。
5位 sasakure.UK + 有形ランペイジ「フューチャー・イヴ (featuring 初音ミク)」(アルバム:未来イヴ)
■アーティスト名:sasakure.UK + 有形ランペイジ
■曲名:フューチャー・イヴ (featuring 初音ミク)
■アルバム名:未来イヴ(2023年)
■動画リンク:sasakure.UK + 有形ランペイジ「フューチャー・イヴ (featuring 初音ミク)」
遅ればせながら普段ボカロを聞かない方に向けて、基礎知識や用語の解説をしたいと思います。
まずボカロはボーカロイド(VOCALOID)の略称です。
ボーカロイドとはYAMAHAが開発した歌声を合成するソフトウェアで、歌詞とメロディを入力すると歌が出来上がります。
ボカロを使って曲をつくる人を「ボカロP」と呼びます。
さてここでボカロについて、私が重要だと思うことをご説明しましょう。
ボカロの登場によって、以下のような人が音楽をつくれるようになりました。
・楽器ができない
・うまく歌えない
・楽譜が読めない
もちろんできる人もいますが、できなくても全く問題ありません。
音楽の才能しかない、才能だけ光っている人の可能性を切り開いた意義は、とても大きいと思います。
6位 yamada「ライカ (featuring 初音ミク)」(アルバム:ライカ)
■アーティスト名:yamada
■曲名:ライカ (featuring 初音ミク)
■アルバム名:ライカ(2017年)
■動画リンク:yamada「ライカ (featuring 初音ミク)」
本来ボカロは特定のジャンルを指した言葉ではありません。
この曲はロックっぽいですが、他にもHIPHOPっぽい曲やEDMっぽい曲もあり、サウンドの自由度は高くジャンルも多種多様です。
サウンドはボカロのソフトでもつくれますが、生演奏のサウンドにボーカルだけボカロの場合もありますし。
私はロックが主食のリスナーなので、この曲のようにロックっぽいサウンドの曲が気になります。
あとボーカロイドには様々なキャラクターがあって、この曲で使用されている「初音ミク」はその代表的な存在です。
ただボーカロイドのキャラが「初音ミク」でも、曲のビジュアルが「初音ミク」ではない場合もあります。
ボーカロイドのキャラクターには他に「鏡音リン・レン」「巡音ルカ」「flower」「可不」「GUMI」などがあります。
7位 いよわ「たぶん終わり (featuring 初音ミク、v_flower)」(アルバム:わたしのヘリテージ)
■アーティスト名:いよわ
■曲名:たぶん終わり (featuring 初音ミク、v_flower)
■アルバム名:わたしのヘリテージ(2021年)
■動画リンク:いよわ「たぶん終わり (featuring 初音ミク、v_flower)」
いよわは、私が定期的にチェックしているボカロPの1人です。
この記事は普段ボカロを聞かない方に好きになってもらえるよう考えて選曲しました。
その中でこの曲は比較的聞きにくいかもしれませんが、この順位であればと思いご紹介してみました。
個人的には以下の曲の方が好みですが。
いよわ – ポプリさん (featuring 初音ミク、v_flower)
先程ボカロ特有の特徴を持った曲があると書きました。
最も大きいのは人間では難しい早口や高低の変化だったり、それに合わせたトリッキーなサウンドでしょうか。
いよわはそういう意味ではボカロっぽい印象を受けます。
ちなみに「いよわ」という名前の由来は「胃が弱いから」なのだそうです。
8位 じん(自然の敵P)「透明アンサー」(アルバム:メカクシティデイズ)
■アーティスト名:じん(自然の敵P)
■曲名:透明アンサー
■アルバム名:メカクシティデイズ(2012年)
■動画リンク:じん(自然の敵P)「透明アンサー」
ボカロは新しい音楽というイメージがあるかもしれません。
本格的普及したのは2000年代後半ですから、確かに新しいといえるかもしれません。
ただこの記事を書いているのは2025年。
他のジャンルに比べて歴史が浅いとはいえ、それなりに年月が経過していますし、何より爆発的に曲が増えています。
現在JPOPでは、CDデビューを目指すアーティストが少なくないと思います。
JPOPでは歌や楽器を技術を磨き、レコード会社に発見されてCDをつくる等々、何かと段階を踏む必要に迫られがち。
一方ボカロはCDを出す人もいますが、基本的に動画をアップすればいいので、参入しやすくスピード感が違います。
先程申し上げたように、歌、演奏、楽譜などの技能系は省略できますし。
障壁の低さから、今この瞬間も多くのアーティストが新規参入しています。
一時私もボカロの定番曲を聞き潰そうとしましたが、既に多くのクラシックがあって途中で挫折しました。
9位 ぬゆり「フラジール (featuring GUMI)」(アルバム:plotoplan)
■アーティスト名:ぬゆり
■曲名:フラジール (featuring GUMI)
■アルバム名:plotoplan(2016年)
■動画リンク:ぬゆり「フラジール (featuring GUMI)」
先程私はJPOPの曲をチェックしていたら、自然とボカロも聞くようになったと書きました。
そのせいか私の中ではJPOPとボカロを、あまり区別していないところがあります。
機械が歌っていることについて、大きな違いだと思う方がいらっしゃるかもしれません。
しかしいかにもボカロっぽい人工的な歌もある一方、人間が歌っているのとそう変わらない曲もあります。
あと米津玄師、YOASOBIのAyase、ヨルシカ、AdoなどJPOPでも一線級のアーティストがボカロ出身だったり、別名義でボカロPをやっていたしします。
同じ曲をボカロと人間が歌ったバージョン違いもありますが、必ずしも人間が歌った方が良いとは限りません。
そうした重複部分に加えて、ボカロにはボカロ特有の特徴もあります
しかしこの記事で選んだ曲の多くは、良いと思ったらたまたまボカロだった曲が多いです。
この曲もそうした1曲。
最初はボカロの声に違和感があるかもしれませんが、慣れてくるとそんなに違わないと思えてきます。
10位 ゆこぴ「強風オールバック (featuring 歌愛ユキ)」(アルバム:アルバム1号)
■アーティスト名:ゆこぴ
■曲名:強風オールバック (featuring 歌愛ユキ)
■アルバム名:アルバム1号(2023年)
■動画リンク:ゆこぴ「強風オールバック (featuring 歌愛ユキ)」
最後にこの曲をご紹介しなければいけないように感じました。
他にもご紹介したい曲はありますが、ボカロを好きになってもらいたいのならばこの曲は外せません。
この曲は再生回数が1億超えなのですね。
ボカロは他の音楽と比べて、再生数が正義という風潮が強いかもしれません。
多くのボカロPが活躍する舞台はネットですが、再生数がそのまま影響力に直結する傾向にあります。
ネットの知名度や影響力は収入と比例することが多いので、ボカロPにとって再生数は重要な指標といえます。
この記事では再生回数で曲を選んでいないので、再生回数が少ない曲も選びました。
ただ人気ボカロPの多くは、リスナーを力づくで惹きつける腕力みたいなものを感じたりもします。
以下のDECO*27も、超人気ボカロPの1人です。
私にとって裏1位みたいな曲です。
この記事がボカロを好きになるきっかけになればうれしいです。
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