今回はメタリカのランキングを作成しました。
この記事ではファースト・アルバムから2008年ぐらいまでの幅広い期間を対象にしました。
アルバム1枚につき1曲に限定して選曲しています。
どれも強烈な印象を残す曲ばかりです。
- 1 1位「Battery」(アルバム:Master of Puppets)
- 2 2位「Enter Sandman」(アルバム:Metallica)
- 3 3位「One」(アルバム:…And Justice for All)
- 4 4位「Fuel」(アルバム:Reload)
- 5 5位「Creeping Death」(アルバム:Ride the Lightning)
- 6 6位「Whiplash」(アルバム:Kill ‘em All)
- 7 7位「All Nightmare Long」(アルバム:Death Magnetic)
- 8 8位「Ain’t My Bitch」(アルバム:Load)
- 9 9位「Frantic」(アルバム:St. Anger)
- 10 10位「It’s Electric」(アルバム:Garage Inc.)
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1位「Battery」(アルバム:Master of Puppets)

■曲名:Battery
■曲名邦題:バッテリー
■アルバム名:Master of Puppets(1986年)
■アルバム名邦題:メタル・マスター
■動画リンク:「Battery」
私はこのサード・アルバムが、彼らの最高傑作だと思っています。
メタルの歴史を見渡しても、燦然と輝く歴史的傑作といえるでしょう。
他にもアルバム・タイトル曲や「ディスポーザブル・ヒーローズ(Disposable Heroes)」など有名曲、人気曲ぞろいですし。
この曲はアコースティック・ギターから始まっています。
このイントロは、前作の冒頭を飾った名曲「ファイト・ファイヤー・ウィズ・ファイヤー(Fight Fire with Fire)」を発展させたものだと思われます。
その後37秒からの様式美あふれる展開は、いつ聞いても胸が熱くなりますね。
続いて1:06からは、スラッシュに移行しています。
こうした静と動の対比と緩急は、やはりメタルの醍醐味です。
2位「Enter Sandman」(アルバム:Metallica)

■曲名:Enter Sandman
■曲名邦題:エンター・サンドマン
■アルバム名:Metallica(1991年)
■アルバム名邦題:メタリカ
■動画リンク:「Enter Sandman」
ファンから「ブラック・アルバム」と呼ばれている作品です。
このアルバムの前作では少し曲が複雑になりました。
前作ではそれが良い方向に振れていましたが、初期のスラッシュ路線を好んでいた当時の私は、これ以上複雑にならない方がいいと懸念していました。
しかし彼らはこのアルバムで、それとは真逆のシンプルな方向へと舵を切りました。
この頃彼らの音楽はメタルというより、グランジとかヘヴィ・ロックと言った方がしっくりきます。
その変化は彼らの新たな魅力を引き出しました。
このアルバムのキーマンは、リズム・ギターのジェームス・ヘットフィールド(James Hetfield)。
彼は以前からリフ・マスターと呼ばれていて、バンドの根幹といえる重要な存在でした。
このアルバムでは、更に彼の重要性が増したように感じます。
3位「One」(アルバム:…And Justice for All)

■曲名:One
■曲名邦題:ワン
■アルバム名:…And Justice for All(1988年)
■アルバム名邦題:メタル・ジャスティス
■動画リンク:「One」
このアルバムではプログレッシヴ・ロックとメタルの中間みたいな曲が増えました。
その最大の成果といえるのがこの曲です。
7分超えと長い曲ですが、演奏や展開に工夫があってあきさせません。
前半の静かな展開もすばらしいですが、最大の聞きどころは後半です。
5:47から始まるカーク・ハメット(Kirk Hammett)の早弾きは、この曲のハイライトといえるでしょう。
このギターソロは、以下のように評価されています。
カーク・ハメットによるギター・ソロは、『Guitar World』誌が選出した50グレイテスト・ギター・ソロで7位に達した[13]。
この頃の彼らは曲の構成力が魅力です。
次作「ブラック・アルバム」までの彼らは、アルバム毎に変化してはその都度ファンを納得させました。
ファンはバンドに振り回されつつも喰らいついて聞いた、とても幸せな時代だったと思います。
4位「Fuel」(アルバム:Reload)

■曲名:Fuel
■曲名邦題:フューエル
■アルバム名:Reload(1997年)
■アルバム名邦題:リロード
■動画リンク:「Fuel」
彼らの歴史は「ブラック・アルバム」と呼ばれる「Metallica」の前か後かで二分されます。
「ブラック・アルバム」は売れまくり、世界で3000万枚売れました。
次作となったこのアルバムも前作の路線を引き続き、セールス的にも好調を維持しました。
ただ出来は前作ほどではなかったかもしれません。
圧倒的な完成度があれば、過去を好むファンも納得せざるを得なかったと思います。
しかし同じ路線でも質が低下すると、やはり昔の方が良かったと思ってしまいます。
それは当時の私の偽らざる心情でした。
自戒を込めて振り返ると、私は過去の幻影にこだわりすぎていたように思います。
ただ当時から私はこの曲だけは大好きでした。
当時私はしたり顔で「Fuel」は良いねみたいなことを言っていました(苦笑)。
5位「Creeping Death」(アルバム:Ride the Lightning)

■曲名:Creeping Death
■曲名邦題:クリーピング・デス
■アルバム名:Ride the Lightning(1984年)
■アルバム名邦題:ライド・ザ・ライトニング
■動画リンク:「Creeping Death」
当時彼らは、スラッシュ四天王に数えられていました。
ただしスラッシュ一辺倒のバンドではありません。
例えばこの「Creeping Death」と以下の曲はスラッシュではありませんが、かなりの名曲です。
彼らはNWOBHMから強く影響を受けています。
NWOBHMとは「ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル(New Wave Of British Heavy Metal)」の略で、1970年代後半に現れた新しいメタルの潮流です。
中でもメタリカはNWOBHMを代表するアイアン・メイデン(Iron Maiden)と似たところがあるかもしれません。
速い曲と構成力で勝負する曲、どちらも傑出していました。
6位「Whiplash」(アルバム:Kill ‘em All)

■曲名:Whiplash
■曲名邦題:ウィップラッシュ
■アルバム名:Kill ‘em All(1983年)
■アルバム名邦題:キル・エム・オール
■動画リンク:「Whiplash」
この時期のメンバーをご紹介しておきましょう。
・ジェイムズ・ヘットフィールド(James Hetfield):ボーカル、リズムギター
・カーク・ハメット:(Kirk Hammett)リードギター
・クリフ・バートンCliff Burton):ベース
・ラーズ・ウルリッヒ(Lars Ulrich):ドラムス
現在とこの頃の彼らはベーシストが違います。
当時のベーシストであるクリフ・バートン(Cliff Burton)は、変幻自在なプレイが特徴でした。
以下の曲では、歪んだ音で才気あふれる演奏を披露しています。
事故で彼を失ったことは、バンドにとって大きな損失でした。
またデビュー前に脱退していますが、かつてはメガデス(Megadeth)のデイヴ・ムステイン(Dave Mustaine)も在籍していました。
当時のバンドにはとび抜けた才能の持ち主が集結していたのですね。
7位「All Nightmare Long」(アルバム:Death Magnetic)

■曲名:All Nightmare Long
■曲名邦題:オール・ナイトメア・ロング
■アルバム名:Death Magnetic(2008年)
■アルバム名邦題:デス・マグネティック
■動画リンク:「All Nightmare Long」
私はこのアルバムを聞いた時、初期の彼らを思い出して興奮しました。
彼らの作品は「ブラック・アルバム」以降、ボブ・ロック(Bob Rock)がプロデュースを担当していました。
しかしこのアルバムでは、リック・ルービン(Rick Rubin)に交代しています。
リック・ルービンは、彼ら本来の魅力を引き出しました。
たとえばこの曲をお聞きください。
初期を思わせる、目が覚めるようなスラッシュ・ナンバーです。
「ブラック・アルバム」以降彼らから離れた人に最もおすすめしたいアルバムです。
8位「Ain’t My Bitch」(アルバム:Load)

■曲名:Ain’t My Bitch
■曲名邦題:エイント・マイ・ビッチ
■アルバム名:Load(1996年)
■アルバム名邦題:ロード
■動画リンク:「Ain’t My Bitch」
今このアルバムを聞き返すと、昔思っていたほど悪い出来とは感じません。
音楽性を広げようという意図も、ある程度成功していると思いますし。
ただ惜しむらくは曲の出来が玉石混交なことかもしれません。
元々は「Reload」と合わせて2枚組でリリースされる予定でしたが、別々の作品としてリリースすることにしたようです。
その2枚を1枚にまとめて曲を綿密に詰めたら、かなりの傑作になっていたかもしれません。
プロデュースを担当したボブ・ロックはバンドの功労者です。
しかし「St. Anger」ではメンバーが思い付きでドラムの音を軽くしたのを、そのまま採用したりしました。
正直私は「Reload」以降について、どことなく煮え切らない印象を持っています。
「Death Magnetic」からプロデューサーがリック・ルービンに交代したのも、やむを得なかったかもしれません。
9位「Frantic」(アルバム:St. Anger)

■曲名:Frantic
■曲名邦題:フランティック
■アルバム名:St. Anger(2003年)
■アルバム名邦題:セイント・アンガー
■動画リンク:「Frantic」
発売当時このアルバムは、初期の彼らが戻ってきたと評価されました。
確かに速い曲が増えていて、昔の路線に戻ったといえるでしょう。
しかしそれに水を差したのがドラムの録音でした。
この曲を聞くと、ドラムの音が軽く感じられないでしょうか。
少し大げさにいえばブリキの太鼓を叩いているような感じで、妙に重心が高いのも気になります。
曲とか演奏も重要ですが、彼らは音の感触が重要なバンドなので、尚更気になります。
せっかくご紹介したのに、不満ばかり書いてしまいました。
ただその欠点を補って余りあるほど楽曲はすばらしく、それでも充分おすすめできる曲だと思います。
10位「It’s Electric」(アルバム:Garage Inc.)

■曲名:It’s Electric
■曲名邦題:イッツ・エレクトリック
■アルバム名:Garage Inc.(1998年)
■アルバム名邦題:ガレージ・インク
■動画リンク:「It’s Electric」
最後にカバー曲をご紹介します。
このカバー・アルバムで彼らは、影響を受けたバンドの曲を取り上げました。
選曲は少し偏っていて、モーターヘッド(Motorhead)とダイアモンド・ヘッド(Diamond Head)の曲が多めです。
この曲はダイアモンド・ヘッドのカバーです。
私はこの曲をこれぞ傑作だと言い張るつもりはありません。
ただカバー・アルバムだからと期待せずに聞いてこんな曲があったら、得をした感じがします。
そこで最後にサプライズとして配置してみました。
このアルバムがリリースされたのは1998年です。
当時は「Reload」がリリースされた翌年で、彼らは次なる方向性を模索していました。
そんな時期に録音されたこのピュアなハードロックぶりを、私はほほえましく思います。
まるで自分たちの原点を再確認しているような感じがしないでしょうか。
彼らは「ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト(Hardwired… to Self-Destruct)」というアルバムでも、以下のようなカバーがあります。
Metallica – Ronnie Rising Medley
彼らはオリジナルよりもカバー曲の方が楽しそうに感じるのは、私の気のせいでしょうか。
プレッシャーから解放されて、メタル・キッズに戻ったかのようです。
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