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ジューダス・プリースト(Judas Priest)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はジューダス・プリーストのランキングを作成しました。

彼らはヘヴィメタルの原点にして最高峰のバンドです。

ロブ・ハルフォード(Rob Halford)のボーカル、グレン・ティプトン(Glenn Tipton)とK・K・ダウニング(K. K. Downing)のツインギターなど、どれもメタル純度高すぎです。

聞けば、ヘヴィ・メタルの真髄を体感できるでしょう。

1位「Painkiller」(アルバム:Painkiller)

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■曲名:Painkiller
■曲名邦題:ペインキラー
■アルバム名:Painkiller
■アルバム名邦題:ペインキラー
■動画リンク:「Painkiller」

この時期彼らは、ある裁判に巻き込まれていました。

彼らの音楽を聞いて息子が自殺したようです。

お気の毒とは思いますが、あまり根拠がない訴えだったかもしれません。

なんでも彼らのある曲を逆再生すると、自殺を誘発するメッセージが流れるのだとか。

しかし裁判では逆再生してもそのメッセージを確認できず、バンド側が勝訴しました。

映画「エルム街の悪夢」の監督や俳優が殺人鬼ではないのと同じく、彼らはこういうキャラをバンドイメージにしているだけです。

後で述べますが、彼らのイメージは試行錯誤した上でつくり上げたもので、ファンからもその芸風は愛されています。

ただこの作品はそうしたいざこざに意気消沈することなく、逆に自分たちのイメージを尖らせているのは、さすがはメタル・ゴッドです。

このアルバムからは、レーサーX(Racer X)のスコット・トラヴィス(Scott Travis)が加入しました。

彼によるイントロのドラムは、これぞメタルのドラムで、聞いていて血が沸騰します。

その後ロブ・ハルフォードのボーカルも、すさまじくぶちぎれていますね。

裁判でのフラストレーションがたまっていたかもしれません。

 

2位「The Hellion~Electric Eye」(アルバム:Screaming for Vengeance)

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■曲名:The Hellion~Electric Eye
■曲名邦題:ヘリオン~エレクトリック・アイ
■アルバム名:Screaming for Vengeance
■アルバム名邦題:復讐の叫び
■動画リンク:「The Hellion~Electric Eye」

「The Hellion」と「Electric Eye」の2曲をセットで選出しました。

しかしこの2曲は合わせて聞くことに意義があります。

メタルは曲の構成と緩急が命。

まず「The Hellion」で高らかにギターが鳴り響き、次なるドラマティックな展開を予感させてくれます。

最初は1本のギターだけの演奏で、その後もう1本のギターが重なっていますね。

そこから少しブレイクがあって「Electric Eye」が始まり、早い展開になっています。

この展開のスリルを味わうには、2曲続けて聞いていただくしかありません。

この展開は後に様式美と呼ばれるようになりました。

かつてメタルの様式美をやゆする風潮がありましたが、この曲を聞いてもそれが言えるのかと思ってしまいます。

アルバム・ジャケットも曲に合っています。

 

3位「Rock Hard Ride Free」(アルバム:Defenders of the Faith)

■曲名:Rock Hard Ride Free
■曲名邦題:鋼鉄の魂
■アルバム名:Defenders of the Faith
■アルバム名邦題:背徳の掟
■動画リンク:「Rock Hard Ride Free」

このバンドの全盛期は1980年代だと言われています。

特に「Screaming for Vengeance」「Defenders of the Faith」の2枚が強力すぎます。

私も若い頃、激しい喉の乾きをうるおすかのように、この2枚を聞いていました。

この時期のどこがそれほどすごいのでしょうか。

それはドラマ性。曲がドラマティックだということです。

さてこの曲には元になった曲があります。

Judas Priest – Fight for Your Life

聞き比べると「Rock Hard Ride Free」ではドラマティックに生まれ変わっていることが分かります。

様式美を追求した結果、ドラマティックな傑作が誕生しました。

この曲には「曲がらない心を手に入れた」という一節があります。

そしてアルバム名は「信念の守護者」。

アルバム・ジャケットに描かれている機械獣メタリアン(Metallian)は、信念を持たない人間にお怒りです。

 

4位「Exciter」(アルバム:Unleashed In the East)

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■曲名:Exciter
■曲名邦題:エキサイター
■アルバム名:Unleashed In the East
■アルバム名邦題:イン・ジ・イースト
■動画リンク:「Exciter」

この曲のオリジナルは、初期の最高傑作との誉れ高い「ステンド・クラス(Stained Class)」に収録されています。

「Stained Class」は、年季の入ったファンがベストに選ぶことが多い作品です。

ただ一方で、録音がしょぼいかもしれません。

その録音のせいでオリジナルでは、曲のポテンシャルが損なわれていると感じます。

ここではライブ・バージョンの方を取り上げています。

彼らは少しずつ売れ始めてきていましたが「Stained Class」の時点では、まだブレイクしたとはいえませんでした。

しかしこのライブ・アルバムが発売され、初めて英国チャートのトップ10に入ったことで、彼らは大きく飛躍しました。

「Stained Class」とこのライブ盤のどちらも、この曲を1曲目に配置されています。

よほど曲に自信があったのでしょう。

初期の彼らは叙情的なアートロックといった感じの音楽をやっていましたが、この曲は後の彼らに近い作風です。

後の彼らの方向性を決定した曲です。

 

5位「Freewheel Burning」(アルバム:Defenders of the Faith)

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■曲名:Freewheel Burning
■曲名邦題:フリーホイール・バーニング
■アルバム名:Defenders of the Faith
■アルバム名邦題:背徳の掟
■動画リンク:「Freewheel Burning」

彼らのアルバムは、1曲目にすばらしい曲が入っています。

「ターボ(Turbo)」に収録された「ターボ・ラヴァー(Turbo Lover)」は少し微妙でしたが。

この曲も1曲目です。

最初の聞きどころは1:52ぐらいからのロブがギターに合わせて早口で歌っている箇所です。

次の聞きどころは、2:49から始まるグレン・ティプトンとK・K・ダウニングのツイン・ギター。

どちらも脳汁があふれそうになります。

今回は幅広い時期からの曲を選ぶため、アルバム1枚につき1曲に制限しました。

しかしこのアルバムからは、どうしても2曲選ばなければいけません。

ここまでの5曲は、私にとって特別な曲ですから。

どれもメタルという枠を超えて、全人類お宝必聴曲です。

 

6位「Breaking the Law」(アルバム:British Steel)

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■曲名:Breaking the Law
■曲名邦題:ブレイキング・ザ・ロウ
■アルバム名:British Steel
■アルバム名邦題:ブリティッシュ・スティール
■動画リンク:「Breaking the Law」

ライブ・アルバムのヒットによって、ようやく彼らの人気が上向いてきました。

このアルバムは、その次作としてリリースされました。

このアルバムは更にヒットして、全英チャートで4位を記録していますが、内容も大変充実しています。

ちなみにローリング・ストーン誌の「最も偉大なメタル・アルバム TOP100」で、このアルバムは第3位を獲得しています。

ちなみに彼らの愛称である「メタル・ゴッド」という名前は、このアルバムの収録曲「メタル・ゴッズ(Metal Gods)」が由来。

彼らには「ヘヴィメタル(Heavy Metal)」という曲もあって、彼らが自分たちのイメージを打ち出していることがうかがえますね。

あとこの曲については、上に挙げた動画を見てみてください。

銀行強盗役をノリノリで演じる彼らの楽しげな姿を見ることができます。

銀行を守るはずの警備員も、なぜか彼らの曲でノリノリになっていて、とても笑えるMVです。

 

7位「Locked in」(アルバム:Turbo)

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■曲名:Locked in
■曲名邦題:ロックド・イン
■アルバム名:Turbo
■アルバム名邦題:ターボ
■動画リンク:「Locked in」

彼らは時々似合わないポップな曲をやって、冷ややかな視線を浴びることがあります。

このアルバムが出た時、1曲目の「Turbo Lover」で、失望した人も多かったようです。

Judas Priest – Turbo Lover

もしかしたらヴァン・ヘイレン(Van Halen)の「ジャンプ(Jump)」を参考にしたのかもしれません。

しかしこの2曲目で救われたように感じた人も多いと思います。

この変化の背景には、アメリカで成功したいというバンド側の思惑があったと思われます。

このアルバムは前作と比較すると、イギリスでは19位→33位と下落し、アメリカでは18位→17位と微増しました。

私は正直メタルのバンドがアメリカ進出をする時の音楽性の変化を歓迎しません。

 

8位「Hell Bent for Leather」(アルバム:Killing Machine)

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■曲名:Hell Bent for Leather
■曲名邦題:殺戮の聖典
■アルバム名:Killing Machine
■アルバム名邦題:殺人機械
■動画リンク:「Hell Bent for Leather」

今回取り上げた中で一番古い曲で、1978年のアルバムからの選曲です。

この頃の彼らの曲は短くてタイトでした。

この頃は楽曲に魅力はありますが、ツインギターの活躍時間が少ないのが不満かもしれません。

ただこの曲では健闘しています。

1:36から、まるでリッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)かと思うようなギターソロが入っています。

短い時間でもしっかり仕事をしていますね。

またこの頃の彼らはイメージづくりについて試行錯誤していました。

彼らのトレードマークであるレザー・ファッションを取り入れたのは、このアルバムあたりからです。

この曲名にも「Leather」つまり「革」というキーワードが入っていますしね。

それ以前の彼らのファッションは一貫していなくて、時にはアイドルバンドかと思うようなキラキラした服を着ていた時もあります。

しかしこのアルバムぐらいからは、この路線で行くと腹を決めたように思います。

 

9位「Hard as Iron」(アルバム:Ram It Down)

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■曲名:Hard as Iron
■曲名邦題:ハード・アズ・アイアン
■アルバム名:Ram It Down
■アルバム名邦題:ラム・イット・ダウン
■動画リンク:「Hard as Iron」

このアルバムも一般的には不評です。

もしかしたら「ジョニー・B.グッド(Johnny B. Goode)」をカバーしたことが、ファンの不評を買ったのかもしれません。

しかしこの曲などはいかがでしょうか。

このアルバムからもう1曲、同じぐらい好きな今日のリンクを貼っておきましょう。

Judas Priest – Ram It Down

「Hard as Iron」はディオ(Dio)の「ウィ・ロック(We Roc)」みたいなイントロからすばらしいです。

ちなみにウィキペディアで、このアルバムのドラムは打ち込みではないかと書かれています。

ちなみにその後彼らはライブを4枚リリースしていますが、どれにもこの曲は入っていません。

生ドラムでは再現が難しい曲なのかもしれませんね。

 

10位「Hot Rockin’」(アルバム:Point of Entry)

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■曲名:Hot Rockin’
■曲名邦題:ホット・ロッキン
■アルバム名:Point of Entry
■アルバム名邦題:黄金のスペクトル
■動画リンク:「Hot Rockin’」

このアルバムは「ターボ(Turbo)」と似たポップ路線の問題作です。

当時このアルバムはファンから受けが悪く、イギリスとアメリカどちらも前作よりセールスが落ちています。

売れ線を狙ってセールスが落ちるのは、少し悲しいかもしれません。

しかし中にはこの曲のように、以前と一貫性が感じられる曲も入っています。

ただMVでは迷いが感じられます。

上に挙げた動画では、スポーツジムみたいなところで、メンバーが上半身裸で運動しているシーンから始まります。

これは誰得かと思いますね(笑)

しかし彼らはこの後「Screaming for Vengeance」「Defenders of the Faith」という空前絶後の傑作を立て続けに発表しました。

彼らがメタル・ゴッドになる一歩手前の時期の佳曲です。

 

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