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マット・ビアンコ(Matt Bianco)の名曲名盤10選【私的名曲と代表曲を少々】

今回はマット・ビアンコのランキングを作成しました。

熱心なファンの方は代表曲とか人気曲が少ないと思われるかもしれません。

それもそのはず、この記事は既発ベスト盤が物足りないという問題意識から書きました。

代替案として私なりのベスト選曲をしてみました。

その他の制約としては、インストとカバー曲も選んでいません。

 

1位「Half a Minute」(アルバム:Whose Side Are You On?)

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■曲名:Half a Minute
■曲名邦題:30秒の奇跡
■アルバム名:Whose Side Are You On?
■アルバム名邦題:探偵物語
■動画リンク:「Half a Minute」

ファーストアルバムからの選曲です。

PVを見ると、メンバーが3人いることが分かります。

当時このバンドはマーク・ライリー(Mark Reilly)、ダニー・ホワイト(Danny White)、バーシア(Basia)の3人グループでした。

ただダニーとバーシアは、このアルバム限りで脱退しています。

その後マット・ビアンコは、ほぼマーク・ライリーのソロ・プロジェクト化していきます。

当時はヘアカット100(Haircut 100)など、ファンカラティーナというラテンを取り入れた音楽が人気でした。

彼らもそのムーブメント出身で、このアルバムから5枚もシングルカットされて、そこそこのヒットを記録しています。

ちなみにアルバムタイトルの「Whose Side Are You On?」は「あなたは誰の味方なの?」という意味です。

アルバム邦題の「探偵物語」は、1983年に公開された薬師丸ひろ子主演の映画タイトルと同じです。

このアルバムは1984年リリースなので、よく同じタイトルを付けたなと思わないでもありません。

ただ今となっては映画っぽいジャケットのせいもあって、なかなか良い邦題のような気もします。

 

2位「Altozano」(アルバム:World Go Round)

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■曲名:Altozano
■曲名邦題:アルトザノ
■アルバム名:World Go Round
■アルバム名邦題:ワールド・ゴー・ラウンド
■動画リンク:「Altozano」

このアルバムは最初聞いた時に驚きました。

大胆にスペインのフラメンコ音楽を取り入れていましたから。

ちなみに「Altozano」もスペインの地名ですし。

まずイントロからフラメンコ風の高速ハンド・クラッピングが鳴りまくっています。

フラメンコ・ギターもいい感じで絡んでいますが、その後曲は次第にハウスっぽくなっていきます。

女性コーラスのメロディは、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の曲に似た曲がありますね。

2:21からのパーカッションや、3:26からのベースソロも聞きものです。

スパニッシュ・モードを取り入れたのは正解だったと思います。

 

3位「Love Life」(アルバム:Gran Via)

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■曲名:Love Life
■曲名邦題:ラヴ・ライフ
■アルバム名:Gran Via
■アルバム名邦題:グラン・ヴィア
■動画リンク:「Love Life」

この曲はマーク・ライリーがリンダ・ルイスみたいな女性ボーカルとデュエットしています。

曲調もリンダ・ルイスみたいではないでしょうか。

彼らはおしゃれなバンドですが、それほど流行に左右されやすいタイプではありません。

このアルバムが発売された1995年は、ドラムンベースがシーンを席巻していました。

当時一部でドラムンベースは新しいボサノヴァなどと呼ばれていました。

マット・ビアンコと同じくおしゃれ系の代表格、エヴリシング・バット・ザ・ガール(Everything But the Girl)もドラムンベースを取り入れています。

しかしこのバンドは私が知っている限り、ドラムンベースを取り入れていません。

ナチュラルな音づくりにこだわりを持っているように感じます。

現時点の最新作「Gravity」では、ジャズをやっているぐらいですし。

私は電子音とかエレクトロニックな音楽に抵抗がありませんが、こういうアナログなこだわりには好感を持っています。

 

4位「Samba in Your Casa」(アルバム:Samba in Your Casa)

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■曲名:Samba in Your Casa
■曲名邦題:サンバ・イン・ユア・カーサ
■アルバム名:Samba in Your Casa
■アルバム名邦題:サンバ・イン・ユア・カーサ
■動画リンク:「Samba in Your Casa」

このバンドは様々なラテン音楽を取り入れています。

ファンカラティーナから始まり、ボサノヴァ、スペイン音楽、ブーガルーなどをうまく消化しています。

この曲などは曲名に「Samba」とありますが、純正のサンバという感じではありません。

リズムは基本ラテン・ハウスですが、ピアノはむしろサルサ風の演奏です。

イントロと2:50ぐらいから唐突にサンバっぽくなりますが。

様々なラテン系音楽を、じっくりコトコト煮込んだ音楽です。

おしゃれ系のグループはラテンを取り入れがちですが、彼らは特に使い方が大胆で上手だと思います。

 

5位「Could You Be?」(アルバム:Rico)

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■曲名:Could You Be?
■曲名邦題:クッド・ユー・ビー?
■アルバム名:Rico
■アルバム名邦題:リコ
■動画リンク:「Could You Be?」

アルバム・ジャケットに、2人の男性が描かれています。

ファースト・アルバム以降、マーク・ライリーを中心にゲストを迎える形で活動していました。

その後マーク・ライリーは、キーボード奏者のマーク・フィッシャーを加入させて、2人組で活動することにしました。

マーク・フィッシャーは、昔マーク・ライリーと組んでいたブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)というバンドの同僚です。

他にもワム!(Wham!)のキーボードなども担当していたようです。

ただマット・ビアンコでの役割は、今一つ見えにくいところがあります。

時々曲を提供しているものの、スタイル・カウンシル(The Style Council)におけるミック・タルボット(Mick Talbot)ほど、サウンド面の中心になっていません。

このジャケットはシルエットから、手前がマーク・ライリーで、奥がマーク・フィッシャーだと思われます。

ジャケットにもそれぞれの立ち位置が表れているようで、少し興味深いです。

 

6位「Our Love」(アルバム:Another Time Another Place)

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■曲名:Our Love
■曲名邦題:アワ・ラヴ
■アルバム名:Another Time Another Place
■アルバム名邦題:アナザー・タイム・アナザー・プレイス
■動画リンク:「Our Love」

この曲の前、彼らは困難な時期を迎えていました。

当時彼らは所属していたワーナー・ブラザーズから離れて、新しいレコード会社を探していました。

前作からはドゥービー・ブラザーズ(The Doobie Brothers)の「ホワット・ア・フール・ビリーヴス(What a Fool Believes)」をカバーして、それが一部の国でヒットしていました。

日本でもCMで使われたようです。

それが有利に働くと思いきや現実は厳しく、彼らが契約できたレコード会社は、日本のJVC-Victorと、ドイツのZYX Musicというローカルのレコード会社のみ。

その為このアルバムは、日本とドイツでしか売れませんでした。

それ以降は日本限定のシングルをリリースしていましたが、2002年以降は日本でもシングルが途絶えました。

今回の選曲も当初は「World Go Round」の「アイ・サレンダー(I Surrender)」や、「ハイダウェイ(Hideaway)」に入っている「ユール・ネヴァー・ノウ(You’ll Never Know)」も取り上げる予定でしたが、Youtubeに動画がありません。

それでも彼らには良い曲が多いので、選ぶ曲には困りませんが。

海外での不振は、そういうところにも表れているかもしれません。

せめて日本だけでも盛り上げていきたいものです。

 

7位「Ordinary Day」(アルバム:Matt’s Mood)

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■曲名:Ordinary Day
■曲名邦題:オーディナリー・デイ
■アルバム名:Matt’s Mood
■アルバム名邦題:マッツ・ムード
■動画リンク:「Ordinary Day」

このアルバムでは1984年以来に、バーシアとダニー・ホワイトが参加しています。

ちょうど20年ぶりということになりますが、待ち望んでいた人も多いはず。

メンバーの変化は音楽にも影響しています。

ファースト・アルバムはネオアコとラテンが出会ったような音楽でしたが、このアルバムでは初期の雰囲気が少し戻ってきています。

前作までは少し肩の力が入り過ぎていましたから、こういう聞きやすい路線への変化は歓迎です。

なにせこの曲名は「Ordinary Day」つまり「普通の日」という意味ですし。

 

8位「Always on My Mind」(アルバム:Hifi Bossanova)

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■曲名:Always on My Mind
■曲名邦題:オールウェイズ・オン・マイ・マインド
■アルバム名:Hifi Bossanova
■アルバム名邦題:ハイファイ・ボサノヴァ
■動画リンク:「Always on My Mind」

「Matt’s Mood」では昔の仲間2人が戻ってきましたが、このアルバムからはまたマーク・フィッシャーとの2人組に戻っています。

前作から5年以上経過していましたから、ファンは心配したかもしれません。

しかしその間に曲やアレンジを練り込んだらしく、すばらしい曲がそろいました。

この曲はジョイス(Joyce)やマリーザ・モンチ(Marisa Monte)あたりを彷彿とさせます。

あとアルバム・ジャケットについて、私は最初マーク=アーモンド(Mark Almond)の「アザー・ピープルズ・ルーム(Other Peoples Rooms)」を思い出しました。

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少し似ている程度ですので、私の連想にすぎませんが。

ただ音楽に共通点を感じなくもないので、オマージュなのかもしれません。

 

9位「Hanging On」(アルバム:Indigo)

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■曲名:Hanging On
■曲名邦題:ハンギング・オン
■アルバム名:Indigo
■アルバム名邦題:インディゴ
■動画リンク:「Hanging On」

今回のランキングには、1つ特徴があります。

一般的な人気曲とかシングル曲が、あまり多くないということです。

私は彼らのベスト・アルバムを聞くと、いつも感じることがありました。

確かにすばらしいけれど、どれか1枚オリジナル・アルバムを聞き通した時と同程度ではないかと。

そこで今回は自分の好みに全振りして、バランスとかヒット曲などを考えないようにしました。

念のため、既発ベストとこのランキングの曲が、どの程度重複しているか調べてみました。

The Best of Matt Bianco 16曲中1曲一致
Sunshine Days – The Official Greatest Hits by Matt Bianco 17曲中2曲一致
フリー・ソウル~ドライヴ・ウィズ・マット・ビアンコ 18曲中4曲一致

やはりあまり被っていませんね。

もちろん私が選んでいない中にも、良い曲がたくさんあると思います。

 

10位「Natural」(アルバム:Hifi Bossanova)

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■曲名:Natural
■曲名邦題:ナチュラル
■アルバム名:Hifi Bossanova
■アルバム名邦題:ハイファイ・ボサノヴァ
■動画リンク:「Natural」

前作「Matt’s Mood」で一時的にバーシアが復帰し、久しぶりにマット・ビアンコで歌を披露してくれました。

マット・ビアンコはマーク・ライリー1人か、マークフィッシャーとの2人組で活動しています。

それ以外のメンバーは、その時々で異なります。

ただ彼らのアルバムには、ほぼ女性ボーカルが参加しています。

ゲスト・ボーカルには、バーシアに似たタイプの女性シンガーも散見されます。

たとえばこの曲で歌っているヘイゼル・シム(Hazel Sim)も、その内の1人。

この曲などは、まるで昔のバーシアが歌っているみたいではないでしょうか。

もちろん注意して聞けば違いますが、バーシアのボーカルだと思う人がいてもおかしくありません。

マーク・ライリーは、今でもバーシア的なものを求めているのかもしれません。

 

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