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ロス・ロボス(Los Lobos)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はロス・ロボスのランキングを作成しました。

彼らは「ラ・バンバ(La Bamba)」のヒットで有名ですが、今回はアメリカン・ロック系の曲に限定しました

その為「ラ・バンバ」は取り上げていません。

このバンドではミッチェル・フルーム(Mitchell Froom)とチャド・ブレイク(Tchad Blake)のプロデュース作品が有名ですが、それ以前にも数多くの名曲があります。

「現代のザ・バンド」とも呼ばれる彼らの魅力をご堪能ください。

 

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1位「Mas y Mas」(アルバム:Colossal Head)

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■曲名:Mas y Mas
■曲名邦題:マス・イ・マス
■アルバム名:Colossal Head
■アルバム名邦題:コロッサル・ヘッド
■動画リンク:「Mas y Mas」
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この曲は彼らのアップテンポナンバーの中で、最強の名曲です。

彼らは長年「ラ・バンバ」の呪縛から抜け出せないでいました。

しかしこのアルバムが大きな話題となり、彼らの違う側面が広く知られるようになりました。

このアルバムはミッチェル・フルームとチャド・ブレイクがプロデュースを手掛けていて、そのすぐれたプロデュース手腕も注目の的でした。

ただ彼らには以前からこういう曲があります。

もしこういう曲調がお好みなら、後で取り上げた「I Walk Alone」もお聞きになってみてください。

その2曲を聞き比べると、ミッチェル&チャドがどういう貢献をしたのかが、お分かりいただけると思います。

ギターの音色のすばらしさ、尖った部分の強調、細部のちょっとした変更だけで、この曲の魅力を一段引き上げています。

ロス・ロボスとミッチェル&チャド、両者の良い面が融合した名曲です。

 

2位「Can’t Stop the Rain」(アルバム:Colossal Head)

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■曲名:Can’t Stop the Rain
■曲名邦題:キャント・ストップ・ザ・レイン
■アルバム名:Colossal Head
■アルバム名邦題:コロッサル・ヘッド
■動画リンク:「Can’t Stop the Rain」
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この曲は玄人好みかもしれません。

彼らは演奏面に強みがあって、確かなテクニックとセンスの両方を兼ね備えています。

特にこの曲の音響的なギターの使い方は、想像力に富んだ音響空間をつくりあげるのに大きな貢献をしています。

短いギターのカッティングを左右のチャンネルに振り分けていて、うかつに音の空間を埋め尽くしてしまわないように配慮しているかのようです。

ギターは2本だと思いますが、もしかしたら3本かもしれません。

またドラムとギターの重心が低く、このミディアムテンポの曲に濃厚な味付けを加えています。

彼らは初期から演奏の実力に定評がありましたが、最初からこのようなツボを押さえた演奏ができていたわけではありません。

彼らはキャリアを通じて、演奏センスを磨き続けました。

彼らは1974年の結成ですから、この時点で20年以上のキャリアがあったということになります。

成熟の極みに達した感のある演奏です。

 

3位「Dream In Blue」(アルバム:Kiko)

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■曲名:Dream In Blue
■曲名邦題:ドリーム・イン・ブルー
■アルバム名:Kiko
■アルバム名邦題:キコ
■動画リンク:「Dream In Blue」
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彼らがミッチェル&チャドと組んで新境地を開拓したことはよく知られていますが、実はそれまでには少し歴史があります。

最初にミッチェル&チャドと組んだのは「The Neighborhood」というアルバムです。

その時は「エンジェル・ダンス(Angel Dance)」1曲だけでしたが、明らかに他の曲とはドラムの音が違いました。

それからこの「Kiko」では、ミッチェル・フルームにアルバム全体のプロデュースを任せています。

更にその後、ミッチェル&チャドと、ロス・ロボスのデイヴィッド・イダルゴ(David Hidalgo)、ルイ・ペレス(Louie Perez)4人でサイドプロジェクト、ラテン・プレイボーイズ(Latin Playboys)を結成し、大きな話題となりました。

そういう経緯を経てからようやく「Colossal Head」で、ミッチェル&チャドの2人がそろってプロデュースを手掛けたというわけです。

このアルバムではまだミッチェル・フルーム単独のプロデュースでした。

この時点ではまだバンドの個性を尊重することを優先していた様子が伺えますが、この曲など数曲では新しい要素も取り入れています。

イントロのメタリックなドラムの響きは、従来の彼らにはなかった要素かもしれません。

「Colossal Head」へと繋がる芽を感じさせてくれる名曲です。

 

4位「Jenny’s Got a Pony」(アルバム:The Neighborhood)

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■曲名:Jenny’s Got a Pony
■曲名邦題:ジェニーズ・ゴット・ア・ポニー
■アルバム名:The Neighborhood
■アルバム名邦題:ネイバーフッド
■動画リンク:「Jenny’s Got a Pony」
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この頃の彼らはアメリカン・ロックといえる音楽性でした。

今の演奏ほど含蓄に富んではいませんが、単純に音楽を楽しみたい方には、この頃の方がおすすめです。

後に彼らが失った魅力がまだ残っているように思います。

それはB級パーティバンドとしての側面です。

この曲はオールディーズ系のパーティで演奏されてもおかしくありません。

初期のシングルヒット「カモン・レッツ・ゴー(Come On, Let’s Go)」や、初期の名作と呼ばれる「ウ・ウィル・ザ・ウルフ・サヴァイヴ(How Will the Wolf Survive?)」も、パーティ・ロック色が強い作品です。

ちなみに彼らは同じ高校のメンバーを中心に結成されています。

メキシコ系アメリカ人という出自を活かした、メキシコの音楽とアメリカン・ロックを融合させた音楽を特徴としています。

この曲ではアコーディオンの演奏にメキシコ音楽の影響が感じられますが、この曲をより楽しく演出していて効果的です。

 

5位「The Word」(アルバム:Good Morning Aztlan)

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■曲名:The Word
■曲名邦題:ザ・ワード
■アルバム名:Good Morning Aztlan
■アルバム名邦題:グッドモーニング・アズトラン
■動画リンク:「The Word」
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私は彼らの近年の作品は、あまり繰り返し聞きません。

いつも手に取るのは「Colossal Head」以前の作品ばかりです。

近作も演奏のセンスにはうなるのですが、正直楽曲の魅力が感じられません。

特にアップテンポの曲では「Los Lobos Goes Disney(ロス・ロボス・ゴーズ・ディズニー)」に収録された「The Ugly Bug Ball」ぐらいしか良い曲が思い浮かびません。

私は彼らの一番の弱点は、楽曲だと思います。

彼らの代表曲「ラ・バンバ」も、自分たちで書いた曲ではありませんしね。

このバンドのメインソングライターはデイヴィッド・イダルゴとルイ・ペレスですが、 もう1人優秀なソングライターがいたら、どんなに良かったかと思います。

ただ曲の出来が良くなくても卓越した演奏力でカバーできてしまうから、曲づくりに身が入らないのかもしれませんが。

ただそれでも時々このようなすばらしい曲もありますから、彼らの新作はチェックせざるを得ませんが。

 

6位「Revolution」(アルバム:Colossal Head)

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■曲名:Revolution
■曲名邦題:レボリューション
■アルバム名:Colossal Head
■アルバム名邦題:コロッサル・ヘッド
■動画リンク:「Revolution」
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前作で兆しがあったとはいえ、このアルバムが出た時にはとても驚きました。

事実ミッチェル&チャドと組んだこのアルバムのおかげで、彼らのファン層は一気に広がりました。

以前の彼らはあか抜けないけれども、確かな実力を持つバンドだと言われていました。

良心的なアメリカン・ロックだと。

しかしミッチェル&チャドによってコーディネートされたこのアルバムで彼らは、新たな魅力を獲得しました。

まるでファッションに無頓着な中年男性が、一流のファッション・コーディネーターのアドバイスによって、ちょいワルな魅力を開花させたみたいなものです。

当時バンドの主要メンバーは、40歳を超えていましたしね。

この曲のイントロでうねるベースラインの背後で、昔の彼らにはなかったメタリックなパーカッションが鳴っています。

ギターの音も鋭さを増していて、とてもスリリングです。

 

7位「La Playa」(アルバム:This Time)

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■曲名:La Playa
■曲名邦題:ラ・プラヤ
■アルバム名:This Time
■アルバム名邦題:ディス・タイム
■動画リンク:「La Playa」
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このアルバムもミッチェル&チャドがプロデュースしています。

前作「Colossal Head」でイメージチェンジした彼らは、しばらくの間同じ方向性を追求していました。

このアルバムの少し前にラテン・プレイボーイズ名義で「ドウス(Dose)」を発表し、その後このアルバムで一旦チャド&ブレイクとの共同作業が完結となりました。

確かにやるべきことをやった感じがします。

特にこの曲などは、相当攻めた音づくりをしていて、共同作業の終着点としてふさわしい曲だと思います。

当時の方法論をご説明すると、ロス・ロボスの有機的な部分を一度分解して、パーカッシブなリズムと無国籍な味付けをして、再構成したということだと思います。

遊び心あふれる奔放なところが魅力的でしたが、確かにこの路線だけでは行き詰まる感じがしないでもありません。

この曲は最後の打ち上げ花火としては上々の曲です。

 

8位「I Walk Alone」(アルバム:The Neighborhood)

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■曲名:I Walk Alone
■曲名邦題:アイ・ウォーク・アローン
■アルバム名:The Neighborhood
■アルバム名邦題:ネイバーフッド
■動画リンク:「I Walk Alone」
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「Mas y Mas」に似たタイプのグイグイくる曲です。

先程彼らの弱点は楽曲だと書きましたが、この「The Neighborhood」や前作の「By The Light Of The Moon」などでは、とてもすばらしい楽曲がそろっています。

曲の魅力だけでいえば、その2枚に加えて「Kiko」までが一番良い時期だったと思います。

彼らは「Colossal Head」のちょいワル路線で新たな人気を獲得しましたが、その後も洗練された部分を残していました。

まるで上級者にファッションの指南を受けて、私服のセンスが良くなったようなものかもしれません。

私はセンスの良い彼らより、やぼったい彼らの方が好みですけどね。

そもそもちょいワル路線も、彼らのやぼったい野性味があったからこそ、すばらしい作品になったのではないでしょうか。

とぼやき気味になってしまいましたが、今の彼らには少し物足りないと感じている方は、この曲で不足した部分を補充していただければと思います。

 

9位「The Hardest Time」(アルバム:By The Light Of The Moon)

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■曲名:The Hardest Time
■曲名邦題:ハーデスト・タイム
■アルバム名:By The Light Of The Moon
■アルバム名邦題:バイ・ザ・ライト・オブ・ザ・ムーン
■動画リンク:「The Hardest Time」
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先程の「I Walk Alone」より以前のアルバムからの選曲です。

この曲には初々しい魅力が感じられないでしょうか。

このアルバムのプロデューサーは、1980年代のアメリカン・ロックを支えてきた重要人物、T・ボーン・バーネット(T-Bone Burnett)です。

この曲などはかなりT・ボーンの影響を受けているように感じられます。

特にギターの音色などは、T・ボーンが手掛けた他の作品でも聞くことができるもので、いつものロス・ロボスのギターとは違う音色です。

また曲調も彼らにしては珍しくフォーク・ロック調で、こういう彼らもなかなか悪くありません。

必聴と強く推せるほどではありませんが、時々聞き返したくなる愛すべき魅力を持った曲だと思います。

 

10位「The Fear」(シングル:Los Lobos Vs the Shins)

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■曲名:The Fear
■シングル名:Los Lobos Vs the Shins
■動画リンク:「he Fear」
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この曲はYoutubeで他の曲を探している時にたまたま見つけました。

何だろうと思って聞いてみたところ、とてもすばらしい曲であることに気が付きました。

どうやらこの曲は、ザ・シンズ(The Shins)の曲をロス・ロボスがカバーした、アルバム未収録曲のようです。

先程近年の彼らについて少々苦言を呈しましたが、近年の良いところとしては、スローな曲に包容力がでてきたところです。

中でもこの曲は特に詩情豊かな名曲だと思います。

 

番外編「Wicked Rain / Across 110th Street (featuring Bobby Womack)」(アルバム:The Ride)

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■曲名:Wicked Rain / Across 110th Street (featuring Bobby Womack)
■アルバム名:The Ride
■アルバム名邦題:ザ・ライド
■動画リンク:「Wicked Rain / Across 110th Street (featuring Bobby Womack)」
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このアルバムで彼らは様々なアーティストと共演しています。

トム・ウェイツ(Tom Waits)、エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)、メイヴィス・ステイプルズ(Mavis Staples)などが参加しています。

この曲の共演者はボビー・ウーマック(Bobby Womack)です。

この曲では「Kiko」に入っている「Wicked Rain」と、ボビー・ウーマックの代表曲「110番街交差点(Across 110th Street)」をメドレーのように結合しています。

ボビーの存在感がありすぎるので、番外編として取り上げておくことにしました。

ただ彼らの演奏はさすがで、特に左側のチャンネルから流れるギターの演奏は、とても狂おしい名演だと思います。

8:16と長めの曲ですが、後半の盛り上がりは大変なものです。

ボビーのすばらしい歌唱とロス・ロボスのすばらしい演奏の両方が味わえる、とても贅沢な作品です。

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