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ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)の名曲名盤10選【代表曲・癒し系の曲限定】

今回はピーター・ガブリエルのランキングを作成しました。

ただしテーマに沿った曲だけ限定にしました。

テーマは「癒し」です。

中には涙腺が緩んでくるような曲もあります。

そういう趣旨ですから、彼の代表曲「ビコ(Biko)」「ショック・ザ・モンキー(Shock the Monkey)」「スレッジハンマー(Sledgehammer)」が入っていません。

地味な曲が多く、良さが伝わるまで時間がかかる曲が多いかもしれません。

しかしただ黙って聞いていると、じわりと感動してきます。

静かに心を揺さぶり、身体の奥底で元気が湧くような曲を中心に選曲してみました。

現在辛い思いを抱えていたり悩んでいる人は、心の支えとなる曲が見つかるかもしれません。

 

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1位「Don’t Give Up」(アルバム:So)

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■曲名:Don’t Give Up
■曲名邦題:ドント・ギヴ・アップ
■アルバム名:So
■アルバム名邦題:So
■動画リンク:「Don’t Give Up」
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定番でベタですが、やはりこの曲は外せません。

この曲はケイト・ブッシュ(Kate Bush)とのデュエットです。

ピーター・ガブリエルはこの曲以外にも「ゲームス・ウィズアウト・フロンティアーズ(Games Without Frontiers)」でも、彼女と共演しています。

そちらの曲もかなり出来が良く、音楽的な相性が良いように思われます。

この曲での彼女の声は透明で、気高く、まさに女神といった感じです。

ピーター・ガブリエルは、悩む人を演じています。

我々は戦うこと、そして勝つようにと教えられてきた。しかしそれでも挫折することがある。

そんな彼にケイト・ブッシュが語りかけています。

あきらめないでと。

がんばっている人に対して、あきらめずにもっとがんばれと言っている訳ではありません。

今の自分を恥じることはない。まずは身体を休めてほしい。あなたには私たちがいるのだと訴えています。

そういう人にも必ず居場所があるのだと。

 

2位「Sky Blue」(アルバム:Up)

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■曲名:Sky Blue
■曲名邦題:スカイ・ブルー
■アルバム名:Up
■アルバム名邦題:Up
■動画リンク:「Sky Blue」
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今回のようなテーマにしようと思ったきっかけはこの曲です。

ピーター・ガブリエルは硬派なミュージシャンで、「ビコ(Biko)」などのように、インパクトのある楽曲がたくさんあります。

私はそうした曲をすごいと思う一方で、それだけの人ではないと思っています。

この人にはこうした地味で味わい深い曲が数多くあります。

もしかしたらこの曲は、大人でなければ理解が難しい曲かもしれません。

声を張り上げて感情を表現していませんし、むしろ心の内側に秘めた思いをひかえめに表現している曲です。

この曲に身をゆだねていると、心の内で静かな感動が広がります。

この曲の主人公は「なんで泣きそうになったんだろう」とつぶやきます。

日々の忙しさで追われている時に何気なく空を見上げたら、ふと涙腺が緩みそうになったことがある。

そういう経験がある人にこそ聞いていいただきたい曲です。

今回選んだ曲の中でも有数の泣ける曲かもしれません。

 

3位「Washing of the Water」(アルバム:Us)

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■曲名:Washing of the Water
■曲名邦題:河は流れて
■アルバム名:Us
■アルバム名邦題:Us
■動画リンク:「Washing of the Water」
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この曲は彼の曲の中でも、最もナイーヴでイノセントな曲です。

曲調は初期のトム・ウェイツ(Tom Waits)のような感じもします。

ここには勇ましく社会問題に切り込むピーターの姿はありません。

この曲の主人公は、もし私が川に落ちたら、ずっと奥底まで飲み込んでほしいと願っています。

先程ご紹介した「Don’t Give Up」でも、失意の主人公が橋の上に立って、川を見下ろすシーンがありました。

川を全てを洗い流す癒しを与える存在として見ているようです。

この曲の最後では、主人公は痛みを抱えていて、川に救いを求めています。

 

4位「Solsbury Hill」(アルバム:Peter Gabriel/Car)

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■曲名:Solsbury Hill
■曲名邦題:ソルスベリー・ヒル
■アルバム名:Peter Gabriel/Car
■アルバム名邦題:Peter Gabriel 1: Car
■動画リンク:「Solsbury Hill」
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この人にはポップな曲はありますが、軽くてポップな曲がありません。

この曲は稀有な1曲です。

彼のアップテンポの曲は良くも悪くも、衝撃的でアクの強い曲が多く、今回のテーマ向きではありません。

この曲は彼のファーストアルバムからの選曲です。

シングルカットされて、13位とまずまずのヒットを記録しています。

彼は当時人気だったジェネシス(Genesis)を脱退して、ソロデビューしました。

脱退理由は、結婚や子どもが生まれたことなど、私生活の変化があったからのようです。

おそらく当時は大変なプレッシャーを抱え、加えて私生活の変化もあって、とても忙しい思いをしていたのではないでしょうか。

当時のジェネシスは、音楽とアルバムコンセプトが複雑で濃密でしたが、ソロになって最初のシングルは少し肩の力が抜けたこの曲でした。

ちなみに「Solsbury Hill」とはイギリスにある実在の丘のことで、緑が豊かな場所です。

彼を癒した土地について歌ったのがこの曲です。

興味のある方は、画像検索するとたくさん写真が出てきますので、ご覧になってみてください。

 

5位「Here Comes the Flood」(アルバム:Peter Gabriel/Car)

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■曲名:Here Comes the Flood
■曲名邦題:洪水
■アルバム名:Peter Gabriel/Car
■アルバム名邦題:Peter Gabriel 1: Car
■動画リンク:「Here Comes the Flood」
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いかにもこの人らしいシリアスなテーマを扱った曲です。

初期の彼を代表する曲で、ロバート・フリップ(Robert Fripp)の「エクスポージャー(Exposure)」にも収録されています。

1:33のいきなり音量が上がって歌い上げる展開では、少しピンク・フロイド (Pink Floyd)っぽいカタルシスが味わえます。

この曲の歌詞はストーリーではなく、ガブリエルの幻視的ヴィジョンを歌った内容です。

彼は神に向かって洪水で我々を洗い流そうとしているのかと問いかけています。

ここでも水が出てきましたね。

彼にとって川や海などの水は、汚れを洗い流す存在でした。

洪水に対して恐ろしいイメージを持つ人もいるかもしれませんが、彼は破壊をもたらす一方で、救済するものとして描いています。

この曲でも洪水は見せかけのものを破壊してしまうかもしれないけれど、君と僕は残るのだと。

壮大なスケールの曲です。

 

6位「Home Sweet Home」(アルバム:Peter Gabriel/Scratch)

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■曲名:Home Sweet Home
■曲名邦題:ホーム・スウィート・ホーム
■アルバム名:Peter Gabriel/Scratch
■アルバム名邦題:Peter Gabriel 2: Scratch
■動画リンク:「Home Sweet Home」
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この時期のピーターガブリエルは、新婚真っ只中で子宝にも恵まれていました。

ソロのデビューアルバムは7位と好調で、先程ご紹介した「Solsbury Hill」というヒット曲も生まれました。

不安だったと思われるソロ活動も順調なようです。

おそらく幸せいっぱいであったピーターガブリエルが、自分の帰るべき家を歌ったのがこの曲です。

歌詞を読むと、主人公はある女性と出会って子供が出来て、ようやく家を手に入れるまでのドタバタ劇が描かれています。

そうした様々なことを経て、ようやく手に入れた我が家というわけです。

この曲はこの人にしては珍しく、とても表情が穏やかな曲調です。

「ダブル・ファンタジー(Double Fantasy)」の頃のジョン・レノン(John Lennon)を思わせるような、幸せな様子を感じさせてくれる曲です。

後半に入るサックスなども、まるでシティポップのように軽快です。

 

7位「White Shadow」(アルバム:Peter Gabriel/Scratch)

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■曲名:White Shadow
■曲名邦題:ホワイト・シャドウ
■アルバム名:Peter Gabriel/Scratch
■アルバム名邦題:Peter Gabriel 2: Scratch
■動画リンク:「White Shadow」
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今回は一般的な彼のイメージから外れる曲が多いです。

この曲も前半はまるで、聞きやすいプログレというか、フュージョンみたいな演奏から始まります。

1分半近くイントロが続きますが、演奏があまりにすばらしいので、このままボーカルなしでもいいと思えるぐらいです。

この曲については、他の曲と違ってボーカルとか歌詞で癒される曲ではありません。

ただひたすら心地よい演奏によって癒される曲です。

玄人向けの曲かもしれませんが、ベスト盤にも収録されていませんし、あまり知られていないのがもったいないと思い取り上げることにしました。

この曲はランキングの中では少し浮き気味ですが、裏の目玉となる曲です。

スペイシーな演奏が魅力の曲です。

 

8位「The Power of Heart」(アルバム:Scratch My Back)

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■曲名:The Power of Heart
■曲名邦題:ザ・パワー・オブ・ザ・ハート
■アルバム名:Scratch My Back
■アルバム名邦題:スクラッチ・マイ・バック
■動画リンク:「The Power of Heart」
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このアルバムは他の人の曲をカバーした、カバーアルバムです。

この人がカバーアルバムとは、誰得と思われるかもしれません。聞く前の私もそんな風に思った1人です。

しかし実際聞くと安心しました。

彼の良さは損なわれていません。むしろ新しい魅力が見えてくる作品です。

確かに力強く声を張り上げるピーターもいいでしょう。しかし枯れた魅力が出てきた、こういう曲も悪くありません。

彼は1950年生まれですから、このアルバムの頃にはもう60歳です。もうそろそろそういう年齢でしょう。

この曲の原曲は、ルー・リード(Lou Reed)です。

この曲の歌詞は、一度離婚した男性が元の奥さんにもう一度結婚してほしいと、再びプロポーズする曲です。

どうやらプロポーズは受け入れられたようで、ハッピーエンドに終わっています。

失ったものを取り戻す原動力は、心の力。

そういうテーマの曲です。

この歌詞を書いたのはルーリードですが、繊細な思慮が感じられる歌詞です。

 

9位「Wallflower」(アルバム:Peter Gabriel/Security)

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■曲名:Wallflower
■曲名邦題:ウォールフラワー
■アルバム名:Peter Gabriel/Security
■アルバム名邦題:Peter Gabriel 4: Security
■動画リンク:「Wallflower」
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「Wallflower」とは「壁の花」のことです。

パーティなどで壁際に一人ポツンといる人のことを指す言葉です。

つまり仲間外れにされていたり、誰にも相手にされていない人という意味です。

この曲は最初とても静かな始まり方をしますし、盛り上がるまで時間がかかります。

時間に追われる中で、そういうのはかったるいという人も多いかもしれません。

しかしもし6:37だけ空き時間が得られたら、ぜひ聞いてみていただきたいと思います。

確かに盛り上がるまでに時間がかかりますが、冷えた身体を暖めるのに時間をかけているようなところがあります。

この曲でピーターガブリエルは独りぼっちの人に、こう呼びかけています。

君はこのまま消え去ってしまうのかもしれないが、僕はできるだけのことをしたいと。

この人のインタビューを読んでいるといつも思いますが、彼は常に弱い人の側に立っていようとしています。

彼は成功したといえる人ですが、同時に敗者の視線を持った人だったかもしれません。

 

10位「Lead a Normal Life」(アルバム:Peter Gabriel/Melt)

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■曲名:Lead a Normal Life
■曲名邦題:リード・ア・ノーマル・ライフ
■アルバム名:Peter Gabriel/Melt
■アルバム名邦題:Peter Gabriel 3: Melt
■動画リンク:「Lead a Normal Life」
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最後にアンビニエントな曲をご紹介しましょう。

ブライアン・イーノ(Brian Eno)のアンビニエント作品みたいだと思う人もいるかもしれません。

この曲は少ない音数で、ボーカルも始まったかと思ったらすぐに終わってしまいます。

ここにあるのは引き算の美学です。

この曲の歌詞では、ある情景が歌われています。

緑が豊かな中で家族もしくは仲の良い人たちと一緒に、ピクニックをしているようです。

この曲名は「普通の暮らしを過ごす」です。

そういうリラックスした楽しい時間を過ごそうではないかというメッセージが込められています。

おそらくこの曲は今回ご紹介した中でも、最も鎮静効果の高い曲でしょう。

働きすぎて疲れているとか、強いストレスの下に置かれている方に対しては、この曲を一番におすすめします。

動画の映像が大変すばらしいので、ぜひ一度立ち止まって視聴していただければと思います。

自己回復力が高まるような気がします。

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