今回はスティングのランキングを作成しました。
彼はザ・ポリス(The Police)のボーカリスト兼ベーシストでした。
人気バンド解散後、ソロ活動に移行するアーティストは少なくありません。
しかしその多くはバンドの頃の人気は維持できないことが多いように思います。
バンド時代から音楽性を変えた場合はなおさら。
彼はその数少ない例外でした。
文章を動画にしたYoutubeラジオもご用意しています。
- 1 1位「Englishman in New York」(アルバム:…Nothing Like the Sun)
- 2 2位「Shape Of My Heart」(アルバム:Ten Summoner’s Tales)
- 3 3位「Fortress Around Your Heart」(アルバム:The Dream of the Blue Turtles)
- 4 4位「If You Love Somebody Set Them Free」(アルバム:The Dream of the Blue Turtles)
- 5 5位「All This Time」(アルバム:The Soul Cages)
- 6 6位「We’ll Be Together」(アルバム:…Nothing Like the Sun)
- 7 7位「Lithium Sunset」(アルバム:Mercury Falling)
- 8 8位「Russians」(アルバム:The Dream of the Blue Turtles)
- 9 9位「I Can’t Stop Thinking About You」(アルバム:57th & 9th)
- 10 10位「Bring On the Night/When the World Is Running Down, You Make the Best of What’s Still Around」(アルバム:Bring On the Night)
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1位「Englishman in New York」(アルバム:…Nothing Like the Sun)

■曲名:Englishman in New York
■曲名邦題:イングリッシュマン・イン・ニューヨーク
■アルバム名:…Nothing Like the Sun(1987年)
■アルバム名邦題:ナッシング・ライク・ザ・サン
■動画リンク:「Englishman in New York」
曲名を直訳すると「ニューヨークにいるイギリス人」です。
曲名の「イギリス人」には、実在のモデルが存在します。
「イングリッシュマン(イングランド人)」とは、奇人として有名なゲイ・アイコンだったクエンティン・クリスプ(英語版)のことである[5][6][7]。
この曲のメッセージは、たとえ異国の地にいても自分のアイデンティティを失わないこと。
スティングはクエンティン・クリスプ(Quentin Crisp)の生き方にたいへん感銘を受けたそうです。
以下の写真を見ても、クエンティン・クリスプの美意識が伝わってきます。
興味を持った私は一旦記事を書くのを止めて、彼について調べてみました。
ここでは詳しく触れませんが、確かにとても魅力的な人物でした。
2位「Shape Of My Heart」(アルバム:Ten Summoner’s Tales)

■曲名:Shape Of My Heart
■曲名邦題:シェイプ・オブ・マイ・ハート
■アルバム名:Ten Summoner’s Tales(1993年)
■アルバム名邦題:テン・サマナーズ・テイルズ
■動画リンク:「Shape Of My Heart」
この曲は1994年に公開されたリュック・ベンソン監督の映画「レオン(Leon)」の主題歌です。
ちなみにこの曲は、映画に採用される以前の1993年にシングルカットされましたが、シングル・チャートで57位と不発に終わっています。
しかし映画がヒットしたことで広く知られるようになりました。
上で引用した動画は現時点で5500万回再生されていますし、今では一番の有名曲、人気曲といえるかもしれません。
この曲は珍しく共作で書かれています。
スティングはソロ・デビュー時周囲をジャズ人脈で固めましたが、その後バンドを刷新しました。
その後スティングの右腕的存在となったのが、アルゼンチンのギタリストで、この曲の共作者であるドミニク・ミラー(Dominic Miller)。
ドミニク・ミラーは、この曲でもスパニッシュ・ギターを思わせる印象的な演奏を披露しています。
共作しただけでなく、演奏面でも決定的な貢献をしました。
3位「Fortress Around Your Heart」(アルバム:The Dream of the Blue Turtles)

■曲名:Fortress Around Your Heart
■曲名邦題:フォートレス・アラウンド・ユア・ハート
■アルバム名:The Dream of the Blue Turtles(1985年)
■アルバム名邦題:ブルー・タートルの夢
■動画リンク:「Fortress Around Your Heart」
ファースト・アルバムの曲です。
スティングはザ・ポリスというバンドのベーシストでした。
ザ・ポリスの曲を聞きたい方は、以下の記事を読んでみてください。
ザ・ポリス(The Police)の名曲名盤12選【Synchronicity以外】
その記事では「シンクロニシティー(Synchronicity)」を除外して選曲しました。
なぜ外したかというと、アルバム一枚通して聞くべき作品だと思ったからです。
「Synchronicity」は名盤ぞろいの1980年代においても、トップクラスの傑作だと思います。
スティングはソロ活動に移行すると、ザ・ポリスの頃とはガラリと音楽性を変えました。
その中で唯一この曲だけがバンド時代の名残を感じさせます。
もしこの曲を気に入って、ザ・ポリスを未聴の方は、ぜひ「Synchronicity」を聞いてみてください。
4位「If You Love Somebody Set Them Free」(アルバム:The Dream of the Blue Turtles)

■曲名:If You Love Somebody Set Them Free
■曲名邦題:セット・ゼム・フリー
■アルバム名:The Dream of the Blue Turtles(1985年)
■アルバム名邦題:ブルー・タートルの夢
■動画リンク:「If You Love Somebody Set Them Free」
多くの方はこの曲をスティングのファースト・シングルだと思っているかもしれません。
しかし3年前の1982年に彼は「Spread a Little Happiness」というソロ名義のシングルを発表しています。
その曲のリンクを貼っておきましょう。
Sting – Spread A Little Happiness
モンティ・パイソン(Monty Python)風の佳曲です。
その後バンドの解散後にリリースされたのが、この「If You Love Somebody Set Them Free」。
このアルバムでは、ジャズ・プレイヤーを多数起用したことが大きな話題になりました。
また曲名を直訳すると「誰かを愛するのならば、自由にしてあげなさい」という意味です。
気難しいイメージのあったバンド時代とは異なる、ストレートなメッセージ・ソングといえるでしょう
ソロ活動で彼は明確にザ・ポリスと違うことをやりたかったようです。
5位「All This Time」(アルバム:The Soul Cages)

■曲名:All This Time
■曲名邦題:オール・ディズ・タイム
■アルバム名:The Soul Cages(1991年)
■アルバム名邦題:ソウル・ケージ
■動画リンク:「All This Time」
彼の作品中、最も内省的で地味なアルバムです。
なにせアルバム名も「魂の檻」という重苦しい名前ですし。
しかしそれは単なるアルバムのコンセプトではありませんでした。
実際当時の彼は「魂が檻に閉じ込められている」ような、ひどい日々を過ごしていました。
当時スティングはまったく曲を書けない数年間のスランプに陥っていた。そんな中での父との離別。スティングは音楽を通じてそれと向き合うことで長い葛藤を乗り越えた。
このアルバムの発売当時、私の周囲では失望の声が挙がったことを覚えています。
確かにこの曲以外、分かりやすい曲がありません。
しかしこのアルバムは噛めば噛むほど味わいが増すスルメ盤です。
もしかしたら長く辛い日々は、彼が書く曲に一層の深みを加えたのかもしれません。
6位「We’ll Be Together」(アルバム:…Nothing Like the Sun)

■曲名:We’ll Be Together
■曲名邦題:ウイル・ビー・トゥゲザー
■アルバム名:…Nothing Like the Sun(1987年)
■アルバム名邦題:ナッシング・ライク・ザ・サン
■動画リンク:「We’ll Be Together」
スティングの最高傑作は、初期の3枚のどれかだと言われています。
その3枚とは「The Dream of the Blue Turtles」「…Nothing Like the Sun」「Bring on the Night」。
名盤ガイドなどでは、特にこのアルバムが代表作と紹介されることが多いかもしれません。
その評価には、全米シングルチャートで7位を記録した、このヒット曲の存在が影響しているように思います。
スティング自身はビールのCMソングとして書いたこの曲が、あまりお好きではないようですが。
ただソロになってからの彼の作風は、とかく地味でシリアスに傾きがちです。
たまにはこういう単純に楽しい曲があった方が、逆に渋い曲が引き立つかもしれません。
私は「Mercury Falling」まで、どれも同じぐらい好きですが、最初の1枚としてはこのアルバムをおすすめします。
7位「Lithium Sunset」(アルバム:Mercury Falling)

■曲名:Lithium Sunset
■曲名邦題:リチウム・サンセット
■アルバム名:Mercury Falling(1996年)
■アルバム名邦題:マーキュリー・フォーリング
■動画リンク:「Lithium Sunset」
大人のロック路線の完成形みたいなアルバムです。
このアルバムは「悔いなき美女(La Belle Dame Sans Regrets)」「ハウンズ・オブ・ウインター(The Hounds of Winter)」など、他にも名曲ぞろいです。
後者はリンクだけ貼っておきましょう。
さてこの「Lithium Sunset」はカントリーっぽいですね。
彼にしては異色の曲といえますが、意外とこれが悪くありません。
また彼は次作「ブラン・ニュー・デイ(Brand New Day)」では、ワールド・ミュージックに挑戦しました。
この頃の彼は様々なことにチャレンジして、次の方向性を模索していました。
8位「Russians」(アルバム:The Dream of the Blue Turtles)

■曲名:Russians
■曲名邦題:ラシアンズ
■アルバム名:The Dream of the Blue Turtles(1985年)
■アルバム名邦題:ブルー・タートルの夢
■動画リンク:「Russians」
曲名の「Russians」とは「ロシア人」という意味です。
このアルバムがリリースされた1985年は、ベルリンの壁崩壊前で、東西冷戦の真っ只中でした。
この曲はかなりストレートな反戦ソング。
スティングは「ロシア人も子供を愛していることを願っている」と訴えています。
歌詞の最期では「我々を救うのは、ロシア人が子供を愛しているかにかかっている」と結ばれています。
こうした歌詞のせいか、この曲はロシアが戦争を始める度に話題になります。
ちなみにこの曲はロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフの組曲「キージェ中尉」の中の1曲「ロマンス」を参考に書かれました。
おそらくロシア人にも聞かれるよう意図したと思われます。
9位「I Can’t Stop Thinking About You」(アルバム:57th & 9th)

■曲名:I Can’t Stop Thinking About You
■アルバム名:57th & 9th(2016年)
■動画リンク:「I Can’t Stop Thinking About You」
この記事を書く前の私は、彼のアルバムを2006年の「ソングス・フロム・ザ・ラビリンス(Songs from the Labyrinth)」までしか聞いていませんでした。
「セイクレッド・ラヴ(Sacred Love)」ぐらいから、それほど熱心に聞かなくなっていました。
当時の私は浅はかにも、安定しているが驚きはないだろうと決めつけていたのですね。
そんな中友人からこの曲を教えてもらい聞いてみたところ、そのみずみずしさに驚きました。
吹っ切れた感じのシンプルなこの曲は、私の予想範囲を超えてきました。
そこで今回この記事を書くにあたり、未聴だった近年の作品も聞いてみました。
その成果として、もう1曲異色の曲をご紹介しましょう。
レゲエのアーティスト、シャギー(Shaggy)と共演した曲です。
Sting – 22nd Street (ShaggyLess Version)
こういうメロウで軽みのあるスティングも悪くありませんね。
10位「Bring On the Night/When the World Is Running Down, You Make the Best of What’s Still Around」(アルバム:Bring On the Night)

■曲名:Bring On the Night/When the World Is Running Down, You Make the Best of What’s Still Around
■曲名邦題:ブリング・オン・ザ・ナイト~ホエン・ザ・ワールド・イズ・ラニング・ダウン
■アルバム名:Bring On the Night(1986年)
■アルバム名邦題:ブリング・オン・ザ・ナイト
■動画リンク:「Bring On the Night/When the World Is Running Down, You Make the Best of What’s Still Around」
ライブ・アルバムの曲です。
豪華すぎる参加プレイヤーをご紹介します。
・ブランフォード・マルサリス(Branford Marsalis):サックス
・ケニー・カークランド(Kenny Kirkland):ピアノ
・ダリル・ジョーンズ(Darryl Jones):ベース
・オマー・ハキム(Omar Hakim):ドラム
当時のジャズ界でも最高の人材を集めた、アメリカン・オールスターズといえる鉄壁の布陣です。
この曲は、4:27からのケニー・カークランドのピアノ・ソロが鳥肌もの。
また同じアルバムからもう1曲、今度はブランフォード・マルサリスが大活躍している曲をご紹介します。
この2曲をスティングの記事でご紹介することに、ためらいを覚えるほどの名演です。
とはいえ、ジャズとロックを融合しようとしたスティングの目論見は大成功でした。
スティングのボーカルもいつもより熱を帯びていて、このすばらしい音楽の一部として完璧に機能しています。
ソロになってからのスティングは、大人向けの落ち着いた曲が増えました。
しかしこのスリリングなライブ盤での彼は、ザ・ポリスとは違う音楽性で再度創造力のピークに達していました。
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