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アバ(ABBA)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】【マニアック版】

今回はアバのランキングを作成しました。

ただしヒット曲の多くは取り上げていません。

有名曲やヒット曲はベスト盤で聞けますし、既に多くの人がご存知だと思います。

そこで今回は隠れ名曲ばかり選曲してみました。

 

1位「Dancing Queen」(アルバム:Arrival)

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■曲名:Dancing Queen
■曲名邦題:ダンシング・クイーン
■アルバム名:Arrival(1976年)
■アルバム名邦題:アライヴァル
■動画リンク:「Dancing Queen」

とはいえこの曲だけはどうしても外せません。

この曲は、以下のような背景を持った曲です。

公式に初めて披露されたのは、1976年6月18日に結婚したカール16世グスタフとジルフィア・レナーテ・ゾマラートの結婚披露宴の際。この模様はスウェーデン国営放送で放送されている[2]。

ダンシング・クイーン ウィキペディア

「Dancing Queen」は、直訳すると「踊る女王」です。

では「Dancing Queen」とは結婚披露宴の主役、ジルフィア・レナーテ・ゾマラート王妃のことなのでしょうか。

当時彼女は平民出身であることやスウェーデン語ができないことから、批判の声が寄せられていました。

そんな中、披露宴のサプライズとしてアバが登場し、当時の新曲として歌われたのがこの曲。

披露宴当日、表情がこわばっていた王妃は、この曲を聞いて表情を崩したそうです。

この歌詞のモデルは17歳の女の子ですので、当時32歳だった王妃はこの曲のモデルではありません。

しかし一際輝く女性を歌ったこの曲は、王妃の新たな門出にふさわしい曲だったと思います。

 

2位「Hole in Your Soul」(アルバム:ABBA: The Album)

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■曲名:Hole in Your Soul
■曲名邦題:ホール・イン・ユアー・ソウル
■アルバム名:ABBA: The Album(1977年)
■アルバム名邦題:ジ・アルバム
■動画リンク:「Hole in Your Soul」

ここでメンバーをご紹介しておきましょう。

アグネッタ・フェルツクグ(Agnetha Fältskog) – リードボーカル、コーラス
アンニ=フリッド・リングスタッド(Anni-Frid “Frida” Lyngstad) – リードボーカル、コーラス
ビョルン・ウルヴァース(Björn Ulvaeus) – ギター、ボーカル、コーラス
ベニー・アンダーソン(Benny Andersson) – キーボード、ボーカル、コーラス

ABBA ウィキペディア

彼らは男性2名、女性2名から成るグループです。

男性2人はそれぞれ担当楽器があって、作詞作曲も担当していました。

しかし彼らのの一番のセールスポイントは、華やかな女性2人の歌でした。

2人のツイン・ボーカルは強力で、この曲でも弾けんばかりの歌声を聞かせてくれています。

また彼女たちはその美貌からアイドル的な人気がありました。

ただ彼女たちはレオタード姿で歌うことが多かったせいか、来日時には随分下世話な質問をされたようですが。

 

3位「Rock Me」(アルバム:ABBA)

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■曲名:Rock Me
■曲名邦題:ロック・ミー
■アルバム名:ABBA(1975年)
■アルバム名邦題:アバ
■動画リンク:「Rock Me」

初期の彼らはロック色が強いのが特徴です。

実際ファースト・アルバムには「ロックン・ロール・バンド(Rock’N’Roll Band)」という曲があります。

リンクを貼っておきましょう。

ABBA – Rock’N’Roll Band

ラズベリーズ(Raspberries)あたりを思わせるパワーポップっぽい曲です。

ちなみに1位の「Dancing Queen」の女の子は、ロックの曲で踊っているという歌詞でした。

さて今回選んだ「Rock Me」も曲名通り、ロック色が強い曲に仕上がっています。

途中声を濁らせて歌う場面に驚く人かもしれません。

もし彼らがこの路線で進んだらスージー・クアトロ(Suzi Quatro)やジョーン・ジェット(Joan Jett)みたいになっていたかもしれませんね。

 

4位「Elaine」(アルバム:Super Trouper)

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■曲名:Elaine
■曲名邦題:エレイン
■アルバム名:Super Trouper(1980年)
■アルバム名邦題:スーパー・トゥルーパー
■動画リンク:「Elaine」

今回は多くのヒット曲を対象から除外にしました。

しかし私はそれらの曲を嫌いなわけではありません。

「Dancing Queen」以外のヒット曲と有名曲で、私が好きなのは以下の曲です。

「恋のウォータールー(Waterloo)」
「ママ・ミア/マンマ・ミーア(Mamma Mia!)」
「テイク・ア・チャンス(Take A Chance On Me)」
「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック/音楽をありがとう(Thank You For The Music)」

ただ一方で、このアルバムのタイトル曲は少し苦手ですが。

定番曲を聞きたい場合は「ABBA Gold: Greatest Hits」というベスト盤がおすすめです。

今回は音楽マニアの側から、ベスト・アルバムではうかがい知ることができない隠れた魅力をご紹介してみました。

たとえばこの曲です。

こういうモダンなエレポップのアバも、なかなかではないでしょうか。

 

5位「Two for the Price of One」(アルバム:The Visitors)

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■曲名:Two for the Price of One
■曲名邦題:トゥー・フォー・ザ・プライス・オブ・ワン
■アルバム名:The Visitors(1981年)
■アルバム名邦題:ザ・ヴィジターズ
■動画リンク:「Two for the Price of One」

さてこちらもエレポップの曲です。

このアルバムは1981年にリリースされましたが、残念ながらラスト・アルバムとなりました。

彼らは二組の夫婦から構成される珍しいボーカル・グループでした。

解散の理由は、夫婦関係が破綻したこと。

アグネッタとビョルンは1979年に離婚し、ベニーとフリーダは1981年に離婚しました。

グループ内の恋愛は一度破綻すると、解散に直結してしまいがちです。

解散理由は売れなくなったからではなく、音楽的に行き詰った様子もありませんでした。

実際このアルバムにはアーティスティックで意欲的な曲が多く、この後の彼らも聞いてみたかった気がします。

 

6位「Honey, Honey」(アルバム:Waterloo)

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■曲名:Honey, Honey
■曲名邦題:ハニー、ハニー
■アルバム名:Waterloo(1974年)
■アルバム名邦題:恋のウォータールー
■動画リンク:「Honey, Honey」

このアルバムがリリースされた1974年には、ブレイクの兆しがありました。

彼らはユーロビジョン・ソング・コンテスト1974に参加し、見事「恋のウォータールー(Waterloo)」で優勝しました。

それをきっかけに彼ら人気はヨーロッパ全体に波及しました。

この曲は「Waterloo」の次にリリースされたシングルですが、それほどヒットしませんでした。

しかし私は「Waterloo」よりもガールズ・ポップっぽいこちらの方が好みです。

今回の選曲は「Dancing Queen」と再結成後の新曲以外、ヒット曲らしい曲を取り上げていません。

その為「ABBA Gold: Greatest Hits」「More ABBA Gold: More ABBA Hits」とも、ほとんどかぶっていません。

上記2枚のベスト合計39曲の中、このランキングと重複しているのは「Dancing Queen」とこの曲だけ。

「ABBA Gold: Greatest Hits」に入っていないので、初めて聞く方も多いと思います。

 

7位「Crazy World」(アルバム:ABBA)

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■曲名:Crazy World
■曲名邦題:クレイジー・ワールド
■アルバム名:ABBA(1975年)
■アルバム名邦題:アバ
■動画リンク:「Crazy World」

男性ボーカルの曲です。

歌っているのは、ビョルン・ウルヴァース。

ビージーズ(Bee Gees)あたりに通じる繊細でナイーブなこの曲には、捨てがたい魅力がありますね。

男性メンバーの2人は、アバの以前にプロとしてのキャリアがあります。

ベニー・アンダーソンは、後にソフトロックで再評価されたヘップ・スターズ(Hep Stars)のメンバー。

ヘップ・スターズは、ミレニアム(The Millennium)の「5 A.M」のカバー曲を含む「It’s Been a Long Long Time」というアルバムを残しています。

Hep Stars – 5 A.M

一方「Crazy World」で歌っているビョルン・ウルヴァースは、ソロ・デビューの経験があります。

その後ビョルンはベニーとのデュオを経て、女性2人を加えてアバを結成しました。

ちなみにABBAというグループ名は、彼らのファーストネームの頭文字とのことです。

 

8位「Santa Rosa」(アルバム:Ring Ring)

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■曲名:Santa Rosa
■曲名邦題:サンタ・ローザ
■アルバム名:Ring Ring(1973年)
■アルバム名邦題:リング・リング〜木枯しの少女
■動画リンク:「Santa Rosa」

ここで彼らが日本嫌いだと言われている話について少し書きたいと思います。

アバの日本嫌いはファンには有名な話です。

そこで原因を調べると、詳しい記事が見つかりました。

「何がABBAだ!所詮ビートルズには勝てない」「アグネタのヒップは最高。それ以外はダサい男二名だものなあ。本当にビヨルンとベニーは必要なのか?いない方がいいんじゃないか(これは日本の有名作曲家、DJがNHKで堂々と語ったこと)」。

ABBAは自分達の回答と違うことをメディアに書きたてられ、これが元で、海外にコンサートに行くのも嫌になった。

特に、1978年、1980年に日本に来た際の質問や、評論家、その他音楽関係者の反応がシビアであったこともさることながら「ビートルズには到底適うわけはない」と言う輩の攻撃、乃至は馬鹿扱いでABBAはウンザリしてしまった。

まるで「日本の恥をさらす」かのような質問や解説が目立った。

それまでABBAは“日本びいき”だったが、この2回の来日の際のメディアや評論家の扱いでABBAは、すっかり日本嫌いになってしまった。

『CHESS IN CONCERT』セカンドヴァージョン➃俳優紹介・中川晃教

これは日本人としてかなり恥ずかしいですし、とても悲しいこと。

幸い今は日本を嫌いではなくなったようですが。

キャバクラで説教するメンタルそのままではないでしょうか。

 

9位「As Good as New」(アルバム:Voulez-Vous)

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■曲名:As Good as New
■曲名邦題:アズ・グッド・アズ・ニュー
■アルバム名:Voulez-Vous(1979年)
■アルバム名邦題:ヴーレ・ヴー
■動画リンク:「As Good as New」

彼らはジャンル分けの際、ディスコに分類されることがあります。

「Dancing Queen」はディスコでは定番ですし、この曲もディスコっぽいところがあります。

きらびやかな彼らの特徴はディスコとの親和性が高く、本来の資質的にディスコと親和性が高いように思います。

ただ受けを狙ってディスコをやらなくても、充分彼らは売れていました。

特にこの時期の彼らは絶頂期にありました。

このアルバムの前年にあたる1978年のセールスは、大げさではなく大企業並みの存在でした。

絶頂期である1978年の時点で年間総収入は1600万ドル(約30億円[注釈 1])となり、一時期は同じスウェーデン発祥である大手自動車メーカーのボルボ・グループに匹敵、またはそれ以上の外貨を稼いでおり、ABBAそのものが「産業」であるとも言われた[10][11]。

ABBA ウィキペディア

解散してから10年以上経過してリリースされた「アバ・ゴールド(Gold: Greatest Hits)」も、3000万枚という特大セールスですし。

もはや彼らの音楽は流行りとは違うところで、定番化しているようですね。

 

10位「I Still Have Faith in You」(アルバム:Voyage)

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■曲名:I Still Have Faith in You
■曲名邦題:アイ・スティル・ハヴ・フェイス・イン・ユー
■アルバム名:Voyage(2021年)
■アルバム名邦題:ヴォヤージ
■動画リンク:「I Still Have Faith in You」

彼らは1981年に解散してからも度々話題になりました。

イレイジャー(Erasure)などによる再評価の動き、そしてアバの曲を使ったミュージカル「マンマ・ミーア!」も大人気でした。

ハウス・ミュージック界隈でも、多くのリスペクトを集めていましたし。

そんな彼らは2021年に再結成し、40年ぶりに新作を発表しています。

早速聞いてみましたが、今風のサウンドに迎合しすぎていなくて安心しました。

この曲は、そのアルバムからのファースト・シングル。

この曲のタイトル「I Still Have Faith in You」は「私はまだあなたを信じている」という意味です。

彼らは2組の夫婦の破綻が原因で解散しました。

解散してから個々のメンバーは、様々な経験をしたようです。

その後彼らは昔の仲間として集結し再結成しました。

この曲の歌詞を要約すると、次のようになります。

様々な喜びと悲しみを経て、それでも生き延びて、再びあなたを信じることができるようになった。

どうやら彼らのエンディングはハッピーエンドになりそうですね。

 

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