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ザ・ポリス(The Police)の名曲名盤12選【代表曲・隠れた名曲】【Synchronicity以外】

今回は「シンクロニシティー(Synchronicity)」を除外して選曲しました。

あのアルバムは数曲だけ抜き出すよりも、通して聞いた方がいいと思ったからです。

ただそれ以外の4枚のアルバムから、選りすぐりの曲をかき集めてみました。

 

1位「Message in a Bottle」(アルバム:Reggatta de Blanc)

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■曲名:Message in a Bottle
■曲名邦題:孤独のメッセージ
■アルバム名:Reggatta de Blanc
■アルバム名邦題:白いレガッタ
■動画リンク:Message in a Bottle

まずイントロがすばらしいですね。

アンディ・サマーズ(Andy Summers)にしては、ロックっぽいギターを弾いています。

スチュワートのドラムはよく前ノリだと言われていますが、この曲を聞くとスティング(Sting)のベースも結構前ノリかもしれません。

全体的に前がかりに攻めている感じの演奏です。

この曲の主人公は遭難して、SOSのメッセージを入れた瓶を海に流し助けを求めようとしています。

しかし海辺には彼の瓶だけでなく、無数の瓶が打ち上げられているという歌詞です。

つまり誰もがみんな孤独で助けを求めているというメッセージなのでしょう。

硬派なメッセージ、エッジの立った演奏が融合した名曲です。

 

2位「Every Little Thing She Does Is Magic」(アルバム:Ghost in the Machine)

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■曲名:Every Little Thing She Does Is Magic
■曲名邦題:マジック
■アルバム名:Ghost in the Machine
■アルバム名邦題:ゴースト・イン・ザ・マシーン
■動画リンク:Every Little Thing She Does Is Magic

彼らは1枚目と2枚目では、あまり音楽性が変わっていません。

しいて言えばファースト・アルバムが、少しパンクっぽいぐらいです。

その後サード・アルバムぐらいから、少しずつ音楽性が変わってきました。

音数が増えて音が分厚くなってきましたが、その傾向が頂点に達したのがこのアルバムです。

彼らは3人組(ギター、ベース、ドラム)というスリーピースのバンド。

しかしこのアルバムでは3人で表現できる範囲を超えようとしています。

この曲にはシンセサイザーだけでなく、ピアノまで入っています。

ピアノの演奏は、ジーン・ルーセル(Jean Roussel)によるものですが、曲に躍動感を加えており、影のMVP的働きをしています。

彼らの中でも屈指の楽しい曲ですが、PVでもメンバーがとても楽しそうですね。

 

3位「Don’t Stand So Close to Me」(アルバム:Zenyatta Mondatta)

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■曲名:Don’t Stand So Close to Me
■曲名邦題:高校教師
■アルバム名:Zenyatta Mondatta
■アルバム名邦題:ゼニヤッタ・モンダッタ
■動画リンク:Don’t Stand So Close to Me

曲名を直訳すると「そんなに近くに寄らないで」、邦題は「高校教師」。

歌詞を読むと、若い男の先生が女子高生の妄想の対象になっているという内容です。

歌詞にウラジーミル・ナボコフの名作小説「ロリータ」が引用されていますが、おそらく種明かしのつもりなのでしょう。

若い先生が女子生徒に対して、そんなに近くに寄らないでと訴えていますが、PVでもスティングが神経質そうな先生役を演じています。

実はスティングは、ミュージシャンをやる前に教師をやっていました。

5歳から9歳までの児童を担当していたようですが、教育実習では15歳までの生徒を受け持っていたとのこと。

その頃の経験を元につくられた曲かもしれません。

若い頃のスティングはかなりのイケメンでしたから、おそらく相当もてたのでしょう。

 

4位「Spirits in the Material World」(アルバム:Ghost in the Machine)

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■曲名:Spirits in the Material World
■曲名邦題:マテリアル・ワールド
■アルバム名:Ghost in the Machine
■アルバム名邦題:ゴースト・イン・ザ・マシーン
■動画リンク:Spirits in the Material World

彼らは以前から政治的なメッセージを発信していましたが、このアルバムでは更にそういう曲が増えています。

アルバム名を直訳すると「機械の中の幽霊」です。

文明批判っぽい感じがしないでしょうか。

またこの曲のタイトルは「物質世界の精霊」という意味で、我々は進化の行き止まりに来ているのではないかと警鐘を鳴らしています。

ただ進化の行方を憂いている一方で、シンセサイザーなどテクノロジー色の強い音づくりを強化したのは、皮肉な感じがしてしまいますが。

ちなみにジャケットは3桁の数字みたいに見えますが、これはメンバーの顔をデジタル化したもの。

私の見立てでは、アンディ →スティング →スチュワートの順だと思います。

 

5位「Can’t Stand Losing You」(アルバム:Outlandos d’Amour)

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■曲名:Can’t Stand Losing You
■曲名邦題:キャント・スタンド・ルージング・ユー
■アルバム名:Outlandos d’Amour
■アルバム名邦題:アウトランドス・ダムール
■動画リンク:Can’t Stand Losing You

「Can’t Stand Losing You」という曲名は「君を失うのは耐えられない」という意味です。

珍しくラブソングかと思って歌詞を読むと、恋愛ではなく自殺がテーマの曲でした。

自殺を助長しかねないとしてBBCが放送禁止にした、いわくつきの曲です。

歌詞を読むと、一応は自殺を考えている友人を引き留めようとしています。

しかし一方で、たぶんこれが最後のお別れになるだろうが、俺はあまり気にしないし、泣きもしないよと歌っています。

そのクールすぎるところが、BBCの逆鱗に触れたのかもしれません。

 

6位「The Bed’s Too Big Without You」(アルバム:Reggatta de Blanc)

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■曲名:The Bed’s Too Big Without You
■曲名邦題:ひとりぼっちの夜
■アルバム名:Reggatta de Blanc
■アルバム名邦題:白いレガッタ
■動画リンク:The Bed’s Too Big Without You

この曲ではアンディ・サマーズのギターに注目です。

アンディは元々ロック畑の人ではありません。

デビュー前はジャズ・プレイヤーとして活躍していましたし、デビュー時は35歳で既に完成されていました。

彼は前面に出てけん引するタイプではありませんし、典型的なロックギターを弾く人でもありません。

地味なプレイヤーいってもいいでしょう。

ただ当然ながら、地味なだけではありません。

あの「見つめていたい(Every Breath You Take)」でのミュートをかけたアルペジオの演奏は、ロック史上に残る名演と呼ばれています。

よく聞いたらすごい演奏をしていることが分かる、玄人受けする人ではないでしょうか。

 

7位「De Do Do Do, De Da Da Da」(アルバム:Zenyatta Mondatta)

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■曲名:De Do Do Do, De Da Da Da
■曲名邦題:ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ
■アルバム名:Zenyatta Mondatta
■アルバム名邦題:ゼニヤッタ・モンダッタ
■動画リンク:De Do Do Do, De Da Da Da

このバンドの言葉のセンスは、どこか最初からおかしかったように思います。

そもそもの話、普通「警察」というバンド名を付けないですよね。

ファースト・アルバムのタイトル「Outlandos d’Amour」は「無法者」と「特殊部隊」とフランス語の「愛」という言葉を組み合わせた造語です。

セカンド・アルバムの「Reggatta de Blanc」は「白いレゲエ」という意味だそうです。

そしてこのサード・アルバムにいたっては、更に訳が分かりません。

「Zenyatta Mondatta」は日本語で「銭やったもんだった」と読めますが、アルバム名の意味についてはメンバーがそれぞれ違うことを言っていて、今だに判明していません。

さてこの曲は、日本語バージョンがあることをご存知でしょうか。

The Police – De Do Do Do, de Da Da Da (Japanese version)

難しい造語を考えたかと思えば、この曲では擬音だけの曲名です。両極端すぎるかもしれません。

 

8位「Omegaman」(アルバム:Ghost in the Machine)

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■曲名:Omegaman
■曲名邦題:オメガマン
■アルバム名:Ghost in the Machine
■アルバム名邦題:ゴースト・イン・ザ・マシーン
■動画リンク:Omegaman

このブログではシングルや有名曲など関係なく、良い曲をご紹介したいと思っています。

よく知られていない未シングル曲、無名曲をご紹介することに、いつも私は執念を燃やしています。

シングルだけで良い曲をご紹介するのは簡単ですが、それだったらベスト盤で事足りてしまいますしね。

今回ご紹介した中で、無名曲の筆頭といえるのがこの曲。

このバンドはシングルの選択が的確で、良い曲はほとんどシングルカットされています。

しかしこの曲は数少ないその例外。

シングルカットしていないのが不思議に思えるほどキャッチーな隠れ名曲だと思います。

 

9位「Reggatta de Blan」(アルバム:Reggatta de Blan)

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■曲名:Reggatta de Blan
■曲名邦題:白いレガッタ
■アルバム名:Reggatta de Blan
■アルバム名邦題:白いレガッタ
■動画リンク:Reggatta de Blan

スチュワート・コープランドのドラムを堪能したい曲です。

名ドラマーは沢山いますが、この人は頂点の1人といえるでしょう。

この人のドラムには出足が鋭くて、手数が多いという特徴があります。

R&Bでよくあるような、特別なことは一切やっていないのに、リズムのキープだけでいい感じにする後ノリ系のドラマーとは真逆の人です。

前ノリ気味の演奏ですし、様々な技を繰り出しています。

この曲でもまずイントロからして、耳をそばだてるところがないでしょうか。

アンディのギターが比較的地味で変なのに対して、スチュワートのドラムはとにかく耳を惹きつけます。

ただ曲の解釈に優れているせいか、決してうるさい感じにはなりません。

 

10位「Roxanne」(アルバム:Outlandos d’Amour)

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■曲名:Roxanne
■曲名邦題:ロクサーヌ
■アルバム名:Outlandos d’Amour
■アルバム名邦題:アウトランドス・ダムール
■動画リンク:Roxanne

彼らは当初から演奏力が秀でていました。

アンディとスティングはジャズ畑、スチュワートはプログレ出身です。

つまり基本的に演奏だけで聞かせてきた人たちですから、演奏力があって当たり前かもしれません。

また一方で彼らはレゲエを研究し、かなり本格的なレゲエの演奏ができる数少ない存在でした。

ただ本場とは少し違う部分があって、本場のレゲエに比べるとタメが軽めで、少し硬めの演奏をします

レゲエと尖ったニューウェーヴとのハイブリッドみたいなユニークな音楽が誕生しました。

また彼らはレゲエのリズムで始まっても、サビではロックになる曲が多いのですが、それも偶然ではないはず。

彼らは意識的にロックとレゲエをかけ合わせた音楽をやろうとしていたように思います。

ちなみにこの曲は、売春婦に恋をする男性の話です。

「俺はお前を見下して話したりしないよ」とか「俺は初めて会った時からお前が好きだった」などと歌われています。

 

11位「Next to You」(アルバム:Outlandos d’Amour)

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■曲名:Next to You
■曲名邦題:ネクスト・トゥ・ユー
■アルバム名:Outlandos d’Amour
■アルバム名邦題:アウトランドス・ダムール
■動画リンク:Next to You

彼らは元々パンクっぽい演奏をしていました。

ちなみに彼らのデビュー・シングルは「Roxanne」ではありません。

1977年の「Fall Out」というアルバム未収録シングルですが、その頃はもっとストレートにパンキッシュな曲をやっていました。

The Police – Fall Out – 1977

翌年1978年にこのアルバムが発売されましたが、この曲にはまだ少しパンクっぽいところが残っています。

後の洗練されたポリスしか知らない方は、こんなに荒い曲をやっていたのかと驚くかもしれません。

ドラムはタイム感覚こそスチュワートっぽいですが、パンク色の強い演奏をしています。

ちなみにアンディ・サマーズ(Andy Summers)は、いい年の大人になっていたせいか、あまりパンクっぽい演奏でありません。

その代わりに1:06ぐらいから一風変わったギターを弾いています。

 

12位「Walking on the Moon」(アルバム:Reggatta de Blanc)

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■曲名:Walking on the Moon
■曲名邦題:ウォーキング・オン・ザ・ムーン
■アルバム名:Reggatta de Blanc
■アルバム名邦題:白いレガッタ
■動画リンク:Walking on the Moon

ウィキペディアを読んでいたら、以下のような発言がありました。

デビュー時の発言だったようです。

当時の彼らは「あと3年くらいのうちにビートルズが作った世界的記録をすべて塗り替える」と豪語する。

ポリス ウィキペディア

野心家だったのですね。

ただファースト・アルバムが6位で、その後のアルバムは全て1位を獲得していますから、ビートルズとまではいかなかったかもしれませんが、かなりの大成功といえるでしょう。

ちなみにこの曲は、人は俺を現実を見ず夢ばかり見ていると言うけれど、俺は気にしないという内容の曲。

地面に足が付いているか分からないぐらいふわふわ歩いているけれど、このままどこまでも歩いて行けそうな気がすると歌われています。

しかし「Synchronicity」の後にメンバー間の不仲によって、彼らは解散しました。

どうやら月の上を歩くのは「Synchronicity」までにしたようです。

ただ2007年には再結成してツアーをしたそうですから、気が向いたらまた月の上を歩いてもらいたいものです。

 

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