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ボニー・ピンク(BONNIE PINK)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はボニー・ピンクのランキングを作成しました。

彼女の名曲を振り返ってみました。

どれも自信を持っておすすめできる曲ばかりです。

 

1位「Tonight, the Night」(アルバム:Present)

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■曲名:Tonight, the Night
■アルバム名:Present
■動画リンク:「Tonight, the Night」

この曲の歌詞をご紹介します。

Stop being a Goody Two Shoes(中略)
(いい人ぶるのはやめて)

たまには恋にだって溺れてみよう(中略)

Feel Alive Once in a While(中略)
(この短い間、生きているって感じてほしい)

Tonight, the Night(作詞:BONNIE PINK、カッコ内はおとましぐら)

この曲には刹那的な思いが込められています。

この歌詞を読んだ私は昔、出張先のBOOKOFFで買ったある漫画を思い出しました。

行きの電車内では仕事の資料を読みますが、帰りは買った漫画を読んでお酒を飲んで帰るのが、当時ささやかな楽しみでした。

その中でも特に印象深いのは、柴門ふみの「女ともだち」という漫画。

うろ覚えですが、その漫画である女性が結婚最初の数年幸せにしてくれたら、その後はどうでもいいみたいなことを言っていました。

若い頃の私はそれを読んで、ドキドキしたのを覚えています。

本当の幸せを実感できれば短い間で燃え尽きてもいい、その後はその残り火であってもかまわない。

そういう女性の刹那的で狂おしく生々しい感情は、男性の私でも少しわかる気がします。

 

2位「Heaven’s Kitchen」(アルバム:Heaven’s Kitchen)

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■曲名:Heaven’s Kitchen
■アルバム名:Heaven’s Kitchen
■動画リンク:「Heaven’s Kitchen」

この曲には、レニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)の影響を感じます。

実際彼女はレニー・クラヴィッツを好んで聞いていたようですし。

Lenny Kravitz – All I Ever Wanted

パクリみたいな曲ではありませんが、上の曲を含め似た空気感を数曲に感じます。

少しダウナーで、古いロック、特にジョン・レノン(John Lennon)の影響を。

彼女とレニー・クラヴィッツには、そうした共通点を感じます。

しかし彼女はそれらの影響を独自に消化し、エッセンスをこの曲に結実させました。

中でもこの曲は最も色濃く感じます。

 

3位「A Perfect Sky」(アルバム:Every Single Day -Complete BONNIE PINK (1995-2006)-)

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■曲名:A Perfect Sky
■アルバム名:Every Single Day -Complete BONNIE PINK (1995-2006)-
■動画リンク:「A Perfect Sky」

この曲は資生堂「ANESSA」のCMソングとして知られています。

そのCM動画を見つけました。

アネッサ 資生堂CM 200605030

上のCMでは、当時トップモデルだった蛯原友里が起用されています。

この曲は「Thinking Out Loud」にも収録されていますが、シングルとは違うアレンジなのでご注意ください。

ちなみに彼女のベスト盤では「Bonnie’s Kitchen #1」と「Bonnie’s Kitchen #2」が有名です。

しかしこの曲はどちらにも収録されていません。

しかもその2枚は彼女の意思に反して発売されたのだそうです。

このシングルはオリジナル・アルバム未収録曲なので、現時点ではこのベスト・アルバムでしか聞けません。

2枚組とボリュームがありますが、この曲を聞きたい方はこのベストでどうぞ。

 

4位「You Are Blue, So Am I」(アルバム:Let Go)

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■曲名:You Are Blue, So Am I
■アルバム名:Let Go
■動画リンク:「You Are Blue, So Am I」

このアルバムは、ロス・ロボス(Los Lobos)やスザンヌ・ヴェガ(Suzanne Vega)の仕事で知られるミッチェル・フルーム(Mitchell Froom)がプロデュースしています。

このアルバム名は、以下のような経緯で名付けられました。

タイトルの「Let go」は「余計なものは手放したい、もっと自由に生きていきたい」という気持があって作ったものなのでそう名付けた。

Let go ウィキペディア

アルバム・ジャケットもそんな感じがしますね。

このアルバムがリリースされたのは2000年のこと。

当時彼女は自分が置かれた状況に閉塞感を抱え、ニューヨークに移住していました。

その後彼女はこんな風に変化しています。

髪を赤く染めることも止めてよりナチュラルにふるまえるようになった。

BONNIE PINK ウィキペディア

この頃彼女は転機を迎えていました。

 

5位「evil and flowers(Piano Version)」(アルバム:evil and flowers)

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■曲名:evil and flowers(Piano Version)
■アルバム名:evil and flowers
■動画リンク:「evil and flowers(Piano Version)」

彼女はバラードに名曲が多いです。

この曲はその筆頭といえる曲。

この曲で彼女はピアノを弾いていますが、彼女はギターとピアノを演奏できます。

加えて彼女はシンガーソングライターなので、自分で作詞作曲もしています。

つまり彼女はほぼ独力で自分の世界を完結できるアーティストといえるでしょう。

このアルバムは、大ヒット作「Heaven’s Kitchen」の次作。

前作が成功した場合は、同じ路線にするのが定石です。

このアルバムは路線が変わり、しかも少し地味でした。

しかしこれがなかなか悪くありません。

この頃から彼女は自分のパーソナルなアーティスト性を強めていきました。

 

6位「Cookie Flavor」(アルバム:Dear Diary)

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■曲名:Cookie Flavor
■アルバム名:Dear Diary
■動画リンク:「Cookie Flavor」

彼女の音楽はジャンル分けしにくいかもしれません。

大まかにいえばJPOPといえます。

彼女はR&Bとロック、どちらにも進めたはずですが、どちらも選択しませんでした。

むしろ積極的に中間のポジションを取っている感じがします。

そもそも彼女の書くメロディは、特定のジャンルに偏っている感じはしません。

彼女の曲は、アレンジ次第で印象が変わります。

彼女はその自由な色合いの変化を有効活用していたように思います。

この曲はギターが目立つのでロックっぽいですが、メロディは必ずしもロック的ではありません。

私は彼女のロックっぽいところが結構気に入っています。

ロック色の強い曲では「Chasing Hope」に収録されている以下の曲もおすすめです。

BONNIE PINK – Bad Bad Boy

 

7位「Do You Crash?」(アルバム:Heaven’s Kitchen)

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■曲名:Do You Crash?
■アルバム名:Heaven’s Kitchen
■動画リンク:「Do You Crash?」

彼女の最高傑作は人によって異なると思われます。

私はこのアルバムを推します。

このアルバムは最も曲の粒がそろっているように思いますし。

ランクインこそ逃しましたが、以下の曲もおすすめです。

BONNIE PINK – Farewell Alcohol River

又スウェーデッシュ・ポップの敏腕プロデューサー、トーレ・ヨハンソン(Tore Johansson)の貢献も軽視できません。

この曲もトーレ・ヨハンソンのプロデュース。

彼女の音楽は私なりの言い方をすれば、洋楽的邦楽です。

同じカテゴリーには、あの忘れがたいブリリアント・グリーンがいます。

後に彼女はJPOP色を強めますが、私はこの頃の洋楽的邦楽の頃が一番好きです。

 

8位「Princess Incognito」(アルバム:ONE)

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■曲名:Princess Incognito
■アルバム名:ONE
■動画リンク:「Princess Incognito」

ガールズポップといった感じの曲です。

初期の写真にもうかがえますが、当初彼女は女を武器にすることをためらっていたようです。

ウィキペディアにもこういう記述がありました。

年齢とともに少しずつ自分の女性性を受け入れられるようになり、『私』と『あなた』でも歌詞を書けるようになった[11]。

BONNIE PINK ウィキペディア

女を武器にするというより、自分の性を受け入れるということ。

この曲はそうした変化を感じる曲です。

いかにも女の子のギターポップといった曲調がいい感じです。

 

9位「Too Young To Stop Loving」(アルバム:Blue Jam)

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■曲名:Too Young To Stop Loving
■アルバム名:Blue Jam
■動画リンク:「Too Young To Stop Loving」

彼女は国立大阪教育大学に進学後、音楽と映画のサークルを立ち上げました。

ある時彼女は学園祭に出演しようとバンドを結成しました。

その時にDJをやった男性の紹介で、S-KENのレーベルのコンピレーション「チャンス・レコーズ」に参加することになったそうです。

その後「Ledies In Motion」というオムニバス・アルバムが発売されました。

そのアルバムで彼女はまだBONNIE PINKではなく、本名の浅田香織として参加しています。

私はそのコンピを聞いたことがありますが、彼女の曲はそれほど印象に残っていません。

しかしその後彼女は急成長しました。

このファースト・アルバムから「オレンジ」というヒット曲が生まれました。

今回は私の好みから「Too Young To Stop Loving」の方をご紹介しましたが。

当時は彼女の個性は確立しておらず、彼女が好んでいた音楽の影響が反映されています。

BONNIE PINK – Take Me In

彼女はプリンスの影響を受けているようですが、上の曲にはその影響を感じます。

 

10位「Last Kiss」(アルバム:Even So)

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■曲名:Last Kiss
■アルバム名:Even So
■動画リンク:「Last Kiss」

本来この曲は10位に甘んじているべき曲ではありません、

1位でもおかしくない曲ですから。

私は最後に配置することで、この曲の強いモーメントで、リスナーに爪跡を残したいと思いました。

シンガーとしての魅力を再確認できる傑作です。

しかし彼女の魅力はシンガーだけに留まりません。

今回私は彼女のMVを沢山見て、予想以上に華のある人だと思いました。

この曲の動画にもそう感じますが、以下の曲ではアーティスティックといえるほどです。

BONNIE PINK – So Wonderful

私はピンク色の髪の女の子というイメージでしたが、情報をアップデートできていなかったようです。

今回の記事では有名曲・ヒット曲と、個人的に好きな曲を選んでみました。

気に入っていただけたらうれしいです。

 

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