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ルー・リード(Lou Reed)の名曲名盤14選【代表曲・隠れた名曲】

今回はルー・リードのランキングを作成しました。

この人は伝説のバンド、ヴェルベット・アンダーグランドの元メンバーです。

ソロになってからも、つぶやくような独特の歌い方を武器に、多くの傑作を残しています。

全期間を対象に、選りすぐりの名曲をご紹介してみました。

 

1位「Walk on the Wild Side」(アルバム:Transformer)

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■曲名:Walk on the Wild Side
■曲名邦題:ワイルド・サイドを歩け
■アルバム名:Transformer(1972年)
■アルバム名邦題:トランスフォーマー
■動画リンク:「Walk on the Wild Side」

まず「Walk on the Wild Side」という曲名が、かっこいいですね。

「Wild Side」をどう訳すかは難しいところですが、歌詞の文脈から判断すると「普通ではない生き方」みたいな感じだと思います。

この曲の歌詞のモデルは、トランスジェンダー女優のホリー・ウッドローン(Holly Woodlawn)だと言われています。

彼女はアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)のミューズと呼ばれ、アンディのスタジオ「ザ・ファクトリー(The Factory)」に出入りしていました。

ルー・リードとも顔なじみだったようです。

この曲では、彼女がヒッチハイクでニューヨークに出てきた時の実話が、そのまま使われています。

彼女の写真を引用しておきましょう。

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Holly Woodlawn, Transgender Star of 1970s Underground Films, Dies at 69

この曲の歌詞でホリーは、ルー・リードに「ワイルド・サイドを歩かないか」と誘いかけています。

上の写真でも「さあ、こちら側にいらっしゃい」と言っているような感じがしないでしょうか。

 

2位「Satellite of Love」(アルバム:Transformer)

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■曲名:Satellite of Love
■曲名邦題:サテライト・オブ・ラヴ
■アルバム名:Transformer(1972年)
■アルバム名邦題:トランスフォーマー
■動画リンク:「Satellite of Love」

この曲は嫉妬をテーマにした曲のようです。

当時の交際相手は、レイチェルという男性でした。

ルー・リードはバイセクシャルですから、恋人が男性ということもあります。

このアルバムの裏ジャケでは、レイチェルが登場しています。

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レイチェルは左の方だと思われます。

性別は男性のようですが、確かに美しい人ではないでしょうか。

このアルバムは、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)とミック・ロンソン(Mick Ronson)がプロデュースしています。

この曲の印象的なピアノは、ミック・ロンソンが弾いているようですね。

 

3位「Smalltown」(アルバム:Songs for Drella)

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■アーティスト名:Lou Reed & John Cale
■アーティスト名カナ:ルー・リード & ジョン・ケイル
■曲名:Smalltown
■曲名邦題:スモールタウン
■アルバム名:Songs for Drella(1990年)
■アルバム名邦題:ソングス・フォー・ドレラ
■動画リンク:「Smalltown」

このアルバムは、ジョン・ケイルとの共同名義作品です。

ジョン・ケイルは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)で、ルーと並んで中心人物だった人です。

しかし1968年に2人は決別し、ジョン・ケイルはバンドを脱退しました。

このアルバムは1990年のリリースですから、実に22年ぶりの共演ということになります。

長い年月を経たこの共演には、あるきっかけがありました。

このアルバムは、1987年に亡くなったアンディ・ウォーホルに捧げられています。

ちなみにアルバム名の「Drella」とは、ウォーホルのこと。

アルバム・タイトルに登場する「ドレラ」とは、ウォーホルのニックネームで、ドラキュラとシンデレラを合わせた造語である[8]。

ソングス・フォー・ドレラ ウィキペディア

ジョンの格調高いピアノをバックに、ルーのボーカルが乗っているだけのシンプルな曲です。

この2人の組み合わせには、マジックが働いているように思います。

 

4位「NYC Man」(アルバム:Set the Twilight Reeling)

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■曲名:NYC Man
■曲名邦題:NYCマン
■アルバム名:Set the Twilight Reeling(1996年)
■アルバム名邦題:セット・ザ・トワイライト・リーリング
■動画リンク:「NYC Man」

ルー・リードほどニューヨークのイメージが強い人はいません。

生まれがニューヨーク州で、亡くなった時の住所もニューヨーク州です。

そのものスバリの「New York」というアルバムも発表していますし。

そしてこの曲は「NYC Man」つまり「ニューヨーク市の男」。

この曲でルーは「ニューヨーク市、愛してる」と、ストレートに「ニューヨーク愛」を歌い上げています。

このアルバムは後期ルー・リードの傑作の1枚で、他にもご紹介したい曲が沢山あります。

1曲だけヘヴィーな曲をご紹介しておきましょう。

Lou Reed – Egg Cream

そういえば彼は、遺作の「ルル(Lulu)」で、メタリカと共演していました。

後期のルー・リードは、ヘヴィーな曲が魅力でした。

 

5位「Lady Day」(アルバム:Berlin)

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■曲名:Lady Day
■曲名邦題:レディ・デイ
■アルバム名:Berlin(1973年)
■アルバム名邦題:ベルリン
■動画リンク:「Lady Day」

こういうランキング記事で、どうご紹介すべきか悩むケースがあります。

たとえばトータル・アルバムやコンセプト・アルバムのような、アルバム一枚聞いて初めて価値が分かるような場合。

このアルバムなどは、1曲だけでは伝わらない気もします。

この作品はストーリー仕立てで、ある男性と娼婦キャロラインをめぐるストーリーが描かれています。

ネタバレしないよう、そのストーリーをここではご紹介しません。

歌詞を読みたい方は、和訳付きの日本盤をご検討ください。

このアルバムは、アリス・クーパー(Alice Cooper)との仕事で知られる、ボブ・エズリン(Bob Ezrin)の貢献が大きいように思います。

彼はルーのアイデアを活かすべく、編曲とプロデュースどちらでも良い仕事をしています。

もう1曲ご紹介しておきましょう。

Lou Reed – Berlin

イントロの退廃が秀逸ですね。

上の「ベルリン(Berlin)」という曲から、最後の「悲しみの歌(Sad Song)」までの流れは、本当に見事です。

 

6位「Dirty Blvd」(アルバム:New York)

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■曲名:Dirty Blvd
■曲名邦題:ダーティ・ブルヴァード
■アルバム名:New York(1989年)
■アルバム名邦題:ニューヨーク
■動画リンク:「Dirty Blvd」

このアルバムは、最高傑作の1枚というだけでなく、最初の1枚としてもおすすめします。

この作品の成功の要因は、ギター・サウンドの心地良さにあります。

ポップで聞きやすい曲が多いのですが、それは前作「ミストライアル(Mistrial)」でも同じことでした。

ただし「Mistrial」が1980年代的なチープなサウンドなのに対して、こちらはザックザックしたギターが前面に出ています。

このリアルで乾いたギターの音が、アルバムの出来を大きく左右したように思います。

クレジットを見ると、ルー・リードがg-left、マイク・ラスケ(Mike Rathke)がg-rightと記載されていました。

同じアルバムから、もう1曲ご紹介しておきましょう。

Lou Reed – Romeo Had Juliette

ポール・ウェスターバーグ(Paul Westerberg)のアルバムにも似た、ギターの魅力を堪能できる作品です。

 

7位「Coney Island Baby」(アルバム:Coney Island Baby)

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■曲名:Coney Island Baby
■曲名邦題:コニー・アイランド・ベイビー
■アルバム名:Coney Island Baby(1975年)
■アルバム名邦題:コニー・アイランド・ベイビー
■動画リンク:「Coney Island Baby」

このアルバムを最高傑作に挙げる人は、ほとんどいないと思います。

しかしファンにはとても愛されている作品です。

「Transformer」のように曲が粒ぞろいでもなければ、「Berlin」ほど刺さるわけでもありません。

「Berlin」の後、彼は迷走したと言われています。

「死の舞踏(Sally Can’t Dance)」は悪い作品ではありませんが、サウンドが分厚くなったせいか、ファンには不評でした。

その次の「無限大の幻覚(Metal Machine Music)」は、暗黒のノイズ・ミュージックです。

そうした紆余曲折の末にリリースされたのが、このアルバム。

この曲は6分半と長いのですが、必然性は感じられません。

ただここにあるのは紛れもなく、普段着のルーリードの姿です。

当時ファンは「こういうのでいいんだよ」と思ったかもしれません。

 

8位「Perfect Day」(アルバム:Transformer)

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■曲名:Perfect Day
■曲名邦題:パーフェクト・デイ
■アルバム名:Transformer(1972年)
■アルバム名邦題:トランスフォーマー
■動画リンク:「Perfect Day」

このアルバムは楽曲の質が異様に高いです。

今回唯一3曲取り上げましたが、他にも「アンディの胸(Andy’s Chest)」「ニューヨーク・テレフォン・カンヴァセイション(New York Telephone Conversation)」など、傑作ぞろいです。

「Perfect Day」は、映画「トレインスポッティング(Trainspotting)」で取り上げられたことで、有名曲になりました。

「Trainspotting」はドラッグに溺れる若者たちを描いた映画です。

一方「Perfect Day」の主人公は、平凡な幸せをかみしめながら「なんて完璧な日」だとつぶやいています。

この曲の主人公はドラッグ中毒者だという説があって、そういう話から「Trainspotting」で取り上げられたのかもしれません。

ただルー・リード自身は、その説を否定しているようですが。

 

9位「Ladies Pay」(アルバム:Rock And Roll Heart)

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■曲名:Ladies Pay
■曲名邦題:貴婦人の代償
■アルバム名:Rock And Roll Heart(1976年)
■アルバム名邦題:ロックン・ロール・ハート
■動画リンク:「Ladies Pay」

さてここで少し珍しい曲をご紹介しておきましょう。

彼のアルバムは、出来不出来がはっきり分かれる傾向にあります。

彼は今作からアリスタ・レコード(Arista Records)に移籍しましたが、この時期は低迷期と言われています。

ただ私はこのアルバムまでは、それほど悪くないと思いますが。

たとえばこの曲などは、他の人気曲に引けを取らない出来だと思いますし。

擁護できないのは「ストリート・ハッスル(Street Hassle)」と「警鐘(The Bells)」の2作です。

私の感覚でいえばですが。

その後「都会育ち(Growing Up in Public)」で少し持ち直したように思います。

 

10位「What’s Good – The Thesis」(アルバム:Magic and Loss)

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■曲名:What’s Good – The Thesis
■曲名邦題:ホワッツ・グッド – 主題
■アルバム名:Magic and Loss(1992年)
■アルバム名邦題:マジック・アンド・ロス
■動画リンク:「What’s Good – The Thesis」

「New York」での復活後、彼は充実作を連発しました。

続く「Songs for Drella」「Magic and Loss」「Set the Twilight Reeling」「Ecstasy」は、どれも最高水準の作品ばかりです。

第二の全盛期といってもいいでしょう。

ちなみに私が思う最初の全盛期は「Transformer」「Berlin」「ロックン・ロール・アニマル(Rock ‘n’ Roll Animal)」の頃です。

さてこのアルバムは、以下のような背景を持った曲です。

死をテーマにしたアルバムで、リードの親友であるドク・ポーマスとリタが、2人とも癌で死去したことに触発されて作られた[10]。

マジック・アンド・ロス ウィキペディア

この曲の歌詞は「人生とは〇〇のようだ」という言葉が並べられています。

しかしその後、次のように訴えています。

お前たちは人生を愛していたが、他の者は人生を投げていた。

それなのにお前たちが死ぬなんて、人生は不公平だ。

 

11位「Berlin」(アルバム:Lou Reed)

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■曲名:Berlin
■曲名邦題:ベルリン
■アルバム名:Lou Reed(1972年)
■アルバム名邦題:ロックの幻想
■動画リンク:「Berlin」

このアルバムに収録されている曲の多くは、ヴェルヴェッツ時代につくられた曲のリメイクです。

確かに「アイ・キャント・スタンド・イット(I Can’t Stand It)」などは、ソロの曲という感じがしません。

このアルバムは、様々な面で異色作です。

まず彼はロンドンに渡ってレコーディングしました。

更にはプログレッシブ・グループ、イエス(Yes)のリック・ウェイクマン(Rick Wakeman)とスティーヴ・ハウ(Steve Howe)が参加しています。

確かに聞いていて違和感を感じる部分があります。

実際このアルバムの評価は、あまり高くありません。

しかし改めて聞き返すとこの曲や「リサ・セッズ(Lisa Says)」など、時々キラリと光る曲があります。

今一度再評価しておきたい作品です。

 

12位「My Friend George」(アルバム:New Sensations)

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■曲名:My Friend George
■曲名邦題:マイ・フレンド・ジョージ
■アルバム名:New Sensations(1984年)
■アルバム名邦題:ニュー・センセーションズ
■動画リンク:「My Friend George」

この曲は隠れ名曲枠として選出しました。

今回は私の好みを反映した結果、曲のタイプが少し似てしまったかもしれません。

特に「ヴィシャス(Vicious)」のようなロックンロール・ナンバーの多くが選外になりましたし。

選曲にあたって私が意識したのは、あまり重苦しくならないようにということです。

実際この人の曲は、ダウナーで暗い名曲が少なくありません。

その方針もあり、明るめ補正をしようとした結果、この曲がランクインしました。

一般にRCAレコード(RCA Records)期は不作と言われますが、明るい作風の佳曲が多く、私はそれほど悪い時期だとは思いません。

この曲はシングルではありませんが、シングルカットしたら売れたかもしれません。

 

13位「Paranoia Key of E」(アルバム:Ecstasy)

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■曲名:Paranoia Key of E
■曲名邦題:パラノイア・キー・オブ・E
■アルバム名:Ecstasy(2000年)
■アルバム名邦題:エクスタシー
■動画リンク:「Paranoia Key of E」

この人はソングライターとして卓越していますが、意外と曲の出来不出来に波があります。

その中でこのアルバムは77分と長い割に、アルバムを通して楽しめます。

昔渋谷のロック喫茶に行った時、このアルバムがかかっていました。聞いていたくて店を出られなかったことを思い出しました。

今回どの曲を選ぶか最も迷ったアルバムです。

大作「ライク・ア・ポサム(Like a Possum)」も捨てがたいですが、さすがに18分は長すぎます。

迷った末、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)を思わせるこの曲にしました。

このアルバムは、良き理解者ハル・ウィルナー(Hal Willner)との共同プロデュース作品。

後の結婚相手、ローリー・アンダーソン(Laurie Anderson)も参加しています。

この2人には共通点があって、どちらも演劇的なアプローチを好みます。

当時ルー・リードも、演劇に興味があったようですね。

実際次作の「ザ・レイヴン(The Raven)」は、音楽劇のような作品になりました。

 

14位「Heavenly Arms」(アルバム:The Blue Mask)

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■曲名:Heavenly Arms
■曲名邦題:ヘヴンリー・アームス
■アルバム名:The Blue Mask(1982年)
■アルバム名邦題:ブルー・マスク
■動画リンク:「Heavenly Arms」

このアルバムはロバート・クワイン(Robert Quine)のギターが聞きものです。

クワインとルーは相性抜群で、次作「レジェンダリー・ハーツ(Legendary Hearts)」でも、共演していました。

彼は一時バイセクシャルのイメージをアピールしていましたが、このアルバムで方針を変えました。

このアルバムの「ウイメン(Women)」という曲では「僕は女性が好きだ」と歌われています。

この曲では、具体的に女性の名前が挙げられています。

それは当時の妻シルヴィア・モラレス(Sylvia Morales)のこと。

この曲では「天国の武器が僕に手を差し伸べる」と歌われています。

「天国の武器」とは、シルヴィアのことみたいですね。

しかしその後彼はシルヴィアと別れて、2013年に肝臓がんでこの世を去るまで、ローリー・アンダーソンと添い遂げています。

ローリー・アンダーソンと結婚した時のエピソードを引用しておきましょう。

「あれは2008年の春のこと、私はカリフォルニアの道端を歩いていて、自分のことが嫌になってきてルーに携帯で話をしていたのだった。

『やりたいと思ってたのにやれなかったことがたくさんあるの』とわたしはルーに話した。

『やりたかったことって?』とルーは訊いてきた。

『だから、結局、ドイツ語も習えなかったし、物理も学べなかったし、結婚もできなかったし』

『それだったら俺たち結婚しない?』とルーは訊いてきた。『俺そっちに向かって半分まで行くから。コロラドまで行くよ。明日とかどう?』

『うーん、ねえ、明日ってちょっといきなり過ぎだとは思わない?』

『ううん、思わない』

ルー・リード ウィキペディア

結婚後二人は、仲睦まじい夫婦になりました。

本当の「天国の最終兵器」は、ローリー・アンダーソンの方だったようですね。

 

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