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スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はスティーヴ・ウィンウッドのランキングを作成しました。

この人は玄人をも虜にする実力派アーティストです。

彼には多くのヒット曲がありますが、セールスの成功は彼の価値の一部にすぎません。

良い音楽を生み出す総合力を備えた人だと思います。

文章を動画にしたYoutubeラジオもご用意しています。

 

1位「While You See a Chance」(アルバム:Arc of a Diver)

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■曲名:While You See a Chance
■曲名邦題:ユー・シー・ア・チャンス
■アルバム名:Arc of a Diver(1980年)
■アルバム名邦題:アーク・オブ・ア・ダイヴァー
■動画リンク:「While You See a Chance」

彼のアルバムでは「Back in the High Life」や「Roll with It」がよく知られています。

しかし私はこのアルバムが最高傑作だと考えています。

とかく彼の音楽はシブいと言われがちかもしれません。

しかしこのアルバムにはシブさとみずみずしさの両面が、絶妙のバランスで含まれていました。

この曲はみずみずしさを代表する曲です。

私はこの曲のアナログ・シンセを聞くといつも、ナチュラルな甘味と躍動感に聞きほれてしまいます。

もう1曲傑作バラード「スローダウン・サンダウン(Slowdown Sundown)」をご紹介しておきましょう。

Steve Winwood – Slowdown Sundown

こちらもとろけるようなアナログ・シンセがいいですね。

 

2位「Higher Love」(アルバム:Back in the High Life)

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■曲名:Higher Love
■曲名邦題:ハイヤー・ラヴ
■アルバム名:Back in the High Life(1986年)
■アルバム名邦題:バック・イン・ザ・ハイ・ライフ
■動画リンク:「Higher Love」

この曲はMTV全盛期に全米シングル・チャート1位を獲得しました。

彼の中で特に知られている有名曲です。

今聞くと少しサウンドが古く感じる部分もありますが、イントロのドラムを聞くと今も胸が高鳴ります。

また彼はどんなにポップな曲をやっても、ブルー・アイド・ソウルらしい味わいを失いませんでした。

彼の基本的な方法論は、いたってシンプルです。

R&Bから抽出した旨味をロックに加えて、ソウルフルなボーカルで歌い上げる。

彼はそんなシンプルな方法で名曲を量産してきました。

この曲にはチャカ・カーン(Chaka Khan)が参加しています。

チャカの強力なバックボーカルに当たり負けしないスティーヴの歌は存在感があって、改めて彼の地力を感じます。

 

3位「Valerie」(アルバム:Chronicles)

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■曲名:Valerie
■曲名邦題:青空のヴァレリー’87
■アルバム名:Chronicles(1987年)
■アルバム名邦題:クロニクル
■動画リンク:「Valerie」

「Talking Back to the Night」収録曲の再録音です。

通常再録音バージョンは、オリジナルに比べて出来が落ちることが多いと思います。

しかしこの曲においては、こちらの再録音の方が良いと思います。

そもそも原曲の録音やミックスに問題があっただけかもしれませんが。

さてこの曲名の「Valerie」とは、アメリカのシンガーソングライター、ヴァレリー・カーター(Valerie Carter)のこと。

この曲の歌詞を書いたのは作詞家、ウィル・ジェニングス(Will Jennings)です。

ウィル・ジェニングスはヴァレリー・カーターを念頭に置いて、この曲を書いたそうです。

Valerie Carter-just

当時彼女はドラッグ中毒のさなかにあって、思うような活動ができないでいました。

この曲の歌詞は、彼女の復活を願う内容です。

その後1996年にヴァレリー・カーターは18年ぶりのアルバムを発表して復活しました。

 

4位「Back in the High Life Again」(アルバム:Back in the High Life)

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■曲名:Back in the High Life Again
■曲名邦題:バック・イン・ザ・ハイ・ライフ・アゲイン
■アルバム名:Back in the High Life(1986年)
■アルバム名邦題:バック・イン・ザ・ハイ・ライフ
■動画リンク:「Back in the High Life Again」

彼はスペンサー・デイヴィス・グループ(The Spencer Davis Group)在籍時から天才シンガーとして注目を浴びる存在でした。

その後トラフィック(Traffic)、ブラインド・フェイス(Blind Faith)などで、中心人物として活躍しました。

当時の彼はかなり多忙だったようです。

その後ソロ活動に移行すると、彼は活動のペースを落としました。

特にこのアルバムの前は、4年のブランクが空いています。

この曲で彼は過去を振り返って、スローな生き方をしようとしていたと語っています。

ただずっと忙しい状態が続いていたから、それは簡単なことではなかったとも。

その後彼は念願のスローライフを楽しむと、その生活に終止符を打つことにしました。

このアルバムが大ヒットしたため、彼は忙しくも充実した日々に舞い戻ってきました。

 

5位「Different Light」(アルバム:About Time)

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■曲名:Different Light
■曲名邦題:ディファレント・ライト
■アルバム名:About Time(2003年)
■アルバム名邦題:アバウト・タイム
■動画リンク:「Different Light」

このアルバムと「Nine Lives」の2作は、ファンなら聞き逃せません。

内容的に充実しているだけでなく、意欲的な新しい取り組みもありました。

この2枚にはある特徴があります。

それはスティーヴによるハモンド・オルガンの演奏が目立っていること、そしてラテンのリズムを取り入れた曲があることです。

この曲はラテンというよりも、少しファンク寄りかもしれませんが。

このアルバムには、ロック本来の雑食性を感じさせる曲が多いかもしれません。

また比較的長い曲が多く、この曲も6分半あります。

ただ当時彼は円熟の境地にあり、曲の長さも成熟した末の必然性を感じます。

 

6位「Roll with It」(アルバム:Roll with It)

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■曲名:Roll with It
■曲名邦題:ロール・ウィズ・イット
■アルバム名:Roll with It(1988年)
■アルバム名邦題:ロール・ウィズ・イット
■動画リンク:「Roll with It」

このアルバムは「Back in the High Life」の次作にあたる作品で、前作に引き続き大ヒットしました。

私はてっきり最も売れたのは「Back in the High Life」だと思っていましたが、このアルバムの方が売れたのですね。

音楽的には前作ほど華やかではないのにもかかわらず。

ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース(Huey Lewis & The News)のように、ロックとソウルを自然な形で融合しています。

この曲には、ある騒動が持ち上がりました。

この曲はジュニア・ウォーカー(Jr. Walker)のヒット曲「ロード・ランナー((I’m A) Roadrunner)」に似ていると訴えられました。

裁判の結果、上記の曲を書いたホランド=ドジャー=ホランド(Holland-Dozier-Holland)が、共作者として記載されることになりました。

そちらの曲を引用しておきましょう。

Jr. Walker – [I’m A] Road Runner

個人的には少し似ている程度で、真似したようには感じませんが。

なまじっか売れると、こういう風に指摘されることが増えるかもしれません。

 

7位「I’m Not Drowning」(アルバム:Nine Lives)

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■曲名:I’m Not Drowning
■曲名邦題:アイム・ノット・ドロウニング
■アルバム名:Nine Lives(2008年)
■アルバム名邦題:ナイン・ライヴズ
■動画リンク:「I’m Not Drowning」

このアルバムは現時点の最新作です。

2008年の作品ですから、ラスト・アルバムになるかもしれません。

ただ衰えを感じさせない大変な充実作で、他にも以下の名曲が収録されています。

Steve Winwood – Dirty City

どちらの曲を選ぶか迷いました。

さて迷った既に選んだ「I’m Not Drowning」は、シンプルなリズムとギターのループがとても味わい深い。

戦前のブルースのような飾り気のない逸品です。

まるでおいしい酒は、塩だけをつまみに飲めと言われている感じがします。

 

8位「Time Is Running Out」(アルバム:Steve Winwood)

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■曲名:Time Is Running Out
■曲名邦題:タイム・イズ・ランニング・アウト
■アルバム名:Steve Winwood(1977年)
■アルバム名邦題:スティーヴ・ウィンウッド
■動画リンク:「Time Is Running Out」

彼がソロ活動にシフトした時期は、タイミングが悪かったかもしれません。

いくつかのプロジェクトへの参加を経て、1977年にはセルフ・タイトル・アルバムでソロ・デビューするが、パンクブームの真っ只中にあって、今ひとつ大きな成功には至らなかった。

スティーヴ・ウィンウッド ウィキペディア

しかしこのアルバムはイギリスで12位、アメリカでも22位を記録していますから、健闘した部類だといえるでしょう。

少々方向性が定まっていない感じはいなめませんが。

この曲の主役は、ベースのウィリー・ウィークス(Willie Weeks)とドラムのアンディ・ニューマーク(Andy Newmark)かもしれません。

このファンク路線は、次作でも「ナイト・トレイン(Night Train)」という曲に受け継がれました。

この曲では過渡期ならではの振れ幅が吉と出たように思います。

 

9位「Talking Back to the Night」(アルバム:Talking Back to the Night)

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■曲名:Talking Back to the Night
■曲名邦題:トーキング・バック・トゥ・ザ・ナイト
■アルバム名:Talking Back to the Night(1982年)
■アルバム名邦題:トーキング・バック・トゥ・ザ・ナイト
■動画リンク:「Talking Back to the Night」

当時はこういう洗練されたアーバンな音楽が流行っていました。

ただこのアルバムは、華やかさとは別の側面を持っています。

トラフィックの元同僚クリス・ウッド(Chris Wood)やリーバップ・クワク・バー(Rebop Kwaku Baah)が、ドラッグで亡くなったことを受けて製作されました。

このアルバムは、ワンマン・レコーディングで製作された3枚目。

彼はマルチ・プレイヤーですから、自分1人でやりたい音楽をつくることができます。

そういえばバンド時代、彼がソロ・アルバムを製作していたところ、クリス・ウッドがレコーディングに参加して、結局ソロではなくトラフィック名義の作品になったことがありました。

もうそのクリス・ウッドはこの世にいません。

そうした経緯を思う時「夜に言い返す」というアルバム名が意味深に思えてきます。

結局スティーヴは歌、演奏、プロデュースを1人でこなし、このアルバムを完成させました。

 

10位「Spy in the House of Love」(アルバム:Junction Seven)

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■曲名:Spy in the House of Love
■曲名邦題:スパイ・イン・ザ・ハウス・オブ・ラヴ
■アルバム名:Junction Seven(1997年)
■アルバム名邦題:ジャンクション・セヴン
■動画リンク:「Spy in the House of Love」

前作「リフュジーズ・オブ・ザ・ハート(Refugees of the Heart)」は、内容とセールスどちらも彼にしては低調でした。

しかし次作のこのアルバムには、復調の兆しを感じます。

この曲はギターが印象的ですが、これはスティーヴ自身の演奏です。

ただ内容的には持ち直しても、セールス面では低迷が続きました。

当初彼はアイランド・レコード(Island Records)からソロ・デビューしています。

その後「Back in the High Life」で大ヒットを記録すると、ヴァージン・レコード(Virgin Records)に移籍しました。

しかしこのアルバムが不振に終わると、ヴァージンとの契約も終了することになりました。

その次は自主レーベルからリリースされています。

その後の2作はどちらも傑作といえる出来でした。

ただこの人の価値は、そうした表面的な浮き沈みやセールスとは違うところにあります。

私はポール・ウェラー(Paul Weller)を聞くと、この人の影響を感じることがあります。

この人はロックの革新者ではありません。

しかしソウル・ミュージックから抽出した旨味をロックに加えてコクを深める昔ながらの手法は、いまだ有効です。

 

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