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ステレオフォニックス(Stereophonics)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はステレオフォニックスのランキングを作成しました。

彼らの魅力はシンプルで、すばらしい曲を、すばらしいシンガーが歌うこと。

ツボを押さえた演奏を含めて、ロック・バンドとしての軸がしっかりしています。

かみしめて聞きたい曲ばかりです。

 

1位「Maybe Tomorrow」(アルバム:You Gotta Go There to Come Back)

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■曲名:Maybe Tomorrow
■曲名邦題:メイビー・トゥモロー
■アルバム名:You Gotta Go There to Come Back
■アルバム名邦題:ユー・ガッタ・ゴー・ゼア・トゥ・カム・バック
■動画リンク:「Maybe Tomorrow」

この曲はアカデミー作品賞を受賞した映画「クラッシュ(Crash)」の主題歌として知られています。

私は映画を見ていませんが、人種差別をテーマとするシリアスな映画のようです。

確かにこの曲は、シリアスな映画に合っているかもしれません。

曲の主人公は、辛い立場に置かれています。

「Been the upperside of down」とありますから、彼は底辺の上ぐらいにいるようです。

心を開ける相手がほしい、自分をいたわる時間がほしい

たぶん明日になれば、僕は家へと続く道を見つけられるだろう

現在辛い立場の人は、聞くと励まされる曲かもしれません。

このアルバムには、他にも以下のような曲もあります。

Stereophonics – Since I Told You It’s Over

このバンドの曲は、とにかく刺さります。

 

2位「Mr. Writer」(アルバム:Just Enough Education to Perform)

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■曲名:Mr. Writer
■曲名邦題:ミスター・ライター
■アルバム名:Just Enough Education to Perform
■アルバム名邦題:ジャスト・イナフ・エデュケーション・トゥ・パフォーム
■動画リンク:「Mr. Writer」

この曲は、歌詞が話題になりました。

先行シングルの「ミスター・ライター」(全英5位)は、バンドを取り巻くマスコミを直接的に風刺した曲であったためメディア筋からは当然批判的なレビューで迎えられたが、それでもアルバムは1位を獲得し、2作連続のミリオンセラーでプラチナ・ディスクの大ヒットとなった。

ステレオフォニックス ウィキペディア

歌詞を読むと「あなたたちを撃ちたい」という箇所もあって、かなり過激な内容です。

音楽ジャーナリズムを敵に回す中で、この曲はシングルチャートの5位を記録しています。

当初私は彼らを良質なロック・バンドだと思っていました。

しかし前作あたりから、彼らは私が想定していた範囲をあっさり超えてきました。

単なる良いバンドではなく、リアルな凄みのあるバンドだと。

この曲のざらついた質感と説得力は、本物の証明です。

 

3位「The Bartender and the Thief」(アルバム:Performance and Cocktails)

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■曲名:The Bartender and the Thief
■曲名邦題:ザ・バーテンダー・アンド・ザ・スィーフ
■アルバム名:Performance and Cocktails
■アルバム名邦題:パフォーマンス・アンド・カクテルズ
■動画リンク:「The Bartender and the Thief」

ここで当時のメンバーを整理しておきましょう。

ケリー・ジョーンズ(Kelly Jones):ボーカル、ギター
リチャード・ジョーンズ(Richard Jones):ベース
スチュアート・ケーブル(Stuart Cable):ドラム

中心人物は、ボーカルでギターのケリー・ジョーンズです。

眉毛が海苔を貼ったような濃さなので、写真を見ればすぐに識別できるでしょう。

このバンドの一番の魅力は、ケリーのざらついた声質です。

彼の声は哀感を帯びています。

以下の少し珍しいカバー曲がありますので、お聞きになってみてください。

Stereophonics – The Last Resort

イーグルス(Eagles)のオリジナルでは、ドン・ヘンリー(Don Henley)が歌っています。

しかし上のカバーは、ドン・ヘンリーに比肩する名唱ではないでしょうか。

ケリーは過去のレジェンドたちに並びうる、現代最高峰のボーカリストだと思います。

 

4位「Dakota」(アルバム:Language. Sex. Violence. Other?)

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■曲名:Dakota
■曲名邦題:ダコタ
■アルバム名:Language. Sex. Violence. Other?
■アルバム名邦題:ランゲージ・セックス・ヴァイオレンス・アザー?
■動画リンク:「Dakota」

彼らはこういうポップな曲も魅力です。

さかのぼれば「Have a Nice Day」あたりから、その系譜がありました。

この曲は初のシングル・チャートの首位を獲得しました。

この曲は彼らの最大のヒット曲であり、有名曲といえるかもしれません。

ロックバンドはポップになると、カドが取れてつまらなくなることがあります。

しかしこの曲はザ・カーズ(The Cars)のようにモダンな魅力があって、単に売れ線だけに終始していません。

この曲が評価されたせいか、次作の「プル・ザ・ピン(Pull The Pin)」は、アルバム全体がポップになりました。

今回はそのアルバムから1曲も選んでいませんが、そちらも良い出来です。

 

5位「C’est la Vie」(アルバム:Keep the Village Alive)

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■曲名:C’est la Vie
■曲名邦題:セ・ラ・ヴィ
■アルバム名:Keep the Village Alive
■アルバム名邦題:キープ・ザ・ヴィレッジ・アライヴ
■動画リンク:「C’est la Vie」

今の時代は、古いタイプのロックバンドが生き延びるのは、たやすいことではありません。

そんな中そうしたバンドは、自分たちの存在意義を証明しなければいけません。

なんだかんだ言って、良いロックバンドは生き残っていますし。

彼らはキングス・オブ・レオン(Kings of Leon)などと並んで、ロックの魅力を再認識させてくれます。

この曲は、すがすがしいほど王道のロックンロールですね。

チャック・ベリー(Chuck Berry))の頃と大差ないチープなロックンロールですが、実に胸をすく痛快な曲です。

ストロークス(The Strokes)みたいなガレージっぽいところもいいですね。

曲名の「C’est la Vie」とは「これが人生だ」という意味の言葉です。

きっと彼らの人生は、ロックンロールまみれの人生なのでしょう。

 

6位「Local Boy in the Photograph」(アルバム:Word Gets Around)

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■曲名:Local Boy in the Photograph
■曲名邦題:ローカル・ボーイ・イン・ザ・フォトグラフ
■アルバム名:Word Gets Around
■アルバム名邦題:ワード・ゲッツ・アラウンド
■動画リンク:「Local Boy in the Photograph」

ファースト・アルバムからの曲です。

結成の経緯とバンド名の由来を引用しておきましょう。

1981年、南ウェールズの小さな田舎町・カマーマンにて、幼馴染であったケリー、リチャード、スチュアートの3人によって結成される。

バンド名は、スチュアートの家で使っていた蓄音機のメーカー名“ステレオフォニックス”から拝借したもの。

当時はメンバーも子供でよくあるアマチュアバンドにすぎなかった。

ステレオフォニックス ウィキペディア

ケリー・ジョーンズは1974年生まれですから、結成当時7歳ぐらいでした。

ただ彼らは子供の遊びで終わらず、地道に活動を継続し、ついに1997年にメジャーデビューしました。

1997年といえば、ブリットポップ(Britpop)の終焉期です。

彼らは最終列車に間に合ったものの、まもなくブームは終わりを告げました。

しかし彼らは流行とは関係なく、確かな実力でファンを獲得し、今も高い人気を維持しています。

 

7位「Have a Nice Day」(アルバム:Just Enough Education to Perform)

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■曲名:Have a Nice Day
■曲名邦題:ハヴ・ア・ナイス・デイ
■アルバム名:Just Enough Education to Perform
■アルバム名邦題:ジャスト・イナフ・エデュケーション・トゥ・パフォーム
■動画リンク:「Have a Nice Day」

彼らの最高傑作はかなり意見がばらけると思います。

私の好みでは「Just Enough Education to Perform」か「You Gotta Go There to Come Back」のどちらかです。

ちなみに「Just Enough Education to Perform」には、有名な逸話があります。

2008年、ステレオフォニックスの大ファンとして知られるサッカー選手ウェイン・ルーニーは、自分の右腕に本作のタイトルのタトゥーを入れた[19]。

ジャスト・イナフ・エデュケーション・トゥ・パフォーム ウィキペディア

ウェイン・ルーニーは、1985年10月24日生まれ。

このアルバムが発表されたのは2001年ですから、ルーニーが15歳の時です。

ルーニーは2008年に入れ墨を入れていますから、既にリリースから7年が経過していました。

どうやら思い付きとか衝動的な行為ではなさそうですね。

その間ルーニーは、このアルバムを聞き漁ってから決めたのでしょう。

彼もこのアルバムが最高傑作だと思っているかもしれません。

 

8位「Innocent」(アルバム:Keep Calm and Carry On)

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■曲名:Innocent
■曲名邦題:イノセント
■アルバム名:Keep Calm and Carry On
■アルバム名邦題:キープ・カーム・アンド・キャリー・オン
■動画リンク:「Innocent」

彼らはセカンド・アルバムから6作連続で、全英アルバムチャートの首位を獲得しています。

しかしこのアルバムでは、最高位11位に終わりました。

ただ彼らの場合は、既にセールスで評価が左右される存在ではありません。

このアルバム・タイトルだって「Keep Calm and Carry On」つまり「平静を保ち、継続する」ですし(笑)

それはともかく、彼らの心配がいらないのは、とにかく良い曲を書けるからです。

当然ですがセールスは、音楽の評価の一側面にすぎません。

彼らはデビューから一貫して良質な曲をリリースし続けていますし、ファンもそれをよく知っています。

その歴史の積み重ねが、彼らへの信頼感に繋がっています。

こんなにファンの支持が底堅いバンドは、なかなかありません。

そのせいか彼らは、ウェールズの国民的なバンドと言われています。

 

9位「Indian Summer」(アルバム:Graffiti on the Train)

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■曲名:Indian Summer
■曲名邦題:インディアン・サマー
■アルバム名:Graffiti on the Train
■アルバム名邦題:グラフィティ・オン・ザ・トレイン
■動画リンク:「Indian Summer」

今回は10曲に絞りましたが、良い曲が多すぎます。

「スクリーム・アバヴ・ザ・サウンズ(Scream Above the Sounds)」からは、1曲も選んでいません。

しかしそのアルバムも傑作といえる出来です。

良い曲を網羅することは、早々にあきらめざるを得ませんでした。

ただ良いというだけでは選ばれないとは、贅沢の極みではないでしょうか。

そこで、どうしても外せないかどうかという観点で選ぶことにしました。

どうしてもこの曲を外せないと思ったのは、彼らの中でも屈指のジワる曲だからです。

途中まで淡々と進行しますが、後半になるにつれ、狂おしい気持ちが巻き起こります。

その感覚を共有したいと思って、選曲してみました。

 

10位「Bust This Town」(アルバム:Kind)

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■曲名:Bust This Town
■アルバム名:Kind
■アルバム名邦題:カインド
■動画リンク:「Bust This Town」

このアルバムではフォーキーな曲が増えました。

「フライ・ライク・アン・イーグル(Fly Like an Eagle)」など他にも捨てがたい曲がありますが、私のイチオシはこの曲です。

先程彼らを3人組とご紹介しましたが、2008年アダム・ジンダーニ(Adam Zindani)というギタリストが加入しました。

現在は4人組です。

初期の彼らは、演奏がシンプルな曲が多かったように思います。

その分単調になりがちだったかもしれません。

しかし現在の彼らは、サウンドの選択肢が増えています。

ギターが2本になったことで、ギターの掛け合いもありますし、この曲もよく聞くと様々な音が入っています。

そのせいか近年のアルバムは、初期ほど単調な印象を受けません。

彼らは今でもシンプルなロック・バンドのままです。

しかしその中で、より多様で成熟した音楽に向かいつつあるようです。

 

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