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フー・ファイターズ(Foo Fighters)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はフー・ファイターズ(FF)のランキングを作成しました。

このバンドはニルヴァーナ(Nirvana)のドラマー、デイヴ・グロール(Dave Grohl)を中心に結成されました。

ニルヴァーナのように時代を象徴するバンドではありませんが、音楽の魅力では決して負けてはいません。

ロック好きの方に聞いていただきたい曲ばかりです。

 

1位「The Pretender」(アルバム:Echoes, Silence, Patience & Grace)

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■曲名:The Pretender
■曲名邦題:ザ・プリテンダー
■アルバム名:Echoes, Silence, Patience & Grace
■アルバム名邦題:エコーズ、サイレンス、ペイシェンス・アンド・グレイス
■動画リンク:「The Pretender」

このアルバムはアコースティックの曲が多いことが、当時話題を呼びました。

彼らにはハードな曲を好むファンが多いらしく、当時この変化はあまり歓迎されていなかったように記憶しています。

とはいえ、アップの曲も良い曲ばかりです。

特にこの1曲目などは、これだけで元がとれたと思えるぐらいの曲ではないでしょうか。

一方スローにもすばらしい曲が多く、特に「ホーム(Home)」はとても感動的です。

そちらもリンクを張っておきましょう。

Foo Fighters – Home

このバンドの魅力はアップとスロー、どちらもすばらしいということ。

「Home」は、デイヴがこれまで書いた中で最高の曲と言っているほどです。

「The Pretender」と「Home」という2曲の振れ幅が、このバンドの奥深さを表しています。

 

2位「Everlong」(アルバム:The Colour and the Shape)

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■曲名:Everlong
■曲名邦題:エヴァーロング
■アルバム名:The Colour and the Shape
■アルバム名邦題:ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ
■動画リンク:「Everlong」

セカンド・アルバムからの曲です。

ファーストの時はまだバンド形態ではなく、ほぼデイヴのワンマン・レコーディングでした。

しかしこのアルバムから、バンドとして本格的に始動しました。

一般的にはこのように言われています。

しかし実態としてはファーストと同じく、ほぼデイヴのソロみたいなものかもしれません。

このアルバムのドラムはウィリアム・ゴールドスミス(William Goldsmith)ですが、デイヴは彼の演奏に満足できず、多くの曲を自分の演奏に差し替えてしまいました。

ドラムのゴールドスミスは、グロールに「レコードは自分が叩くがバンドには残って欲しい」と言われるも、これに納得がいかず脱退。

フー・ファイターズ ウィキペディア

まあ、そうなるでしょうね。

またギターではパット・スメア(Pat Smear)がいますが、デイヴがリード・ギターを担当していて、パットはリズム・ギターです。

そしてリード・ボーカルはデイヴのみですし。

つまりデイヴはボーカル、リードギター、ドラムの一人三役をやっていることになります。

それにもかかわらず、このアルバムは彼らの代表作と言われています。

ゴールドスミスには申し訳ありませんが、デイヴ1人の総合力の高さが勝因だったかもしれません。

 

3位「Best of You」(アルバム:In Your Honor)

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■曲名:Best of You
■曲名邦題:ベスト・オブ・ユー
■アルバム名:In Your Honor
■アルバム名邦題:イン・ユア・オナー
■動画リンク:「Best of You」

このアルバムは、2枚組としてリリースされました。

1枚目は激しい曲が多く、2枚目は穏やかな曲が多いという構成になっています。

ただアルバム全体で1時間23分ですから、1曲省いたら1枚で済むような気がしないでもありません。

このアルバムの前デイヴは、バンドの方向性について悩んでいたようです。

そのためすぐに次のアルバムにとりかかることは、得策ではないと考えていました。

その間デイヴは、自分は聞く価値のある曲を書けているだろうかと、自問自答していたそうです。

考えた末、彼は先程申し上げた通り2部構成にすることにしました。

ただ当時の彼らは、アコースティックな曲を増やすことに、まだ自信を持てずにいました。

アレンジを多彩にしたり、飽きさせないような工夫が必要だと思っていたようです。

そのためアコースティックサイドには、ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)、ジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul Jones)など、多くのゲストが参加しています。

結果このアルバムは大ヒットして、5つのグラミー賞にノミネートされました。

彼らが更に飛躍する上で、ターニングポイントになったアルバムです。

 

4位「All My Life」(アルバム:One by One)

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■曲名:All My Life
■曲名邦題:オール・マイ・ライフ
■アルバム名:One by One
■アルバム名邦題:ワン・バイ・ワン
■動画リンク:「All My Life」

このアルバムは、以前と少し趣きが変わっています。

全体にエッジの立った曲が多く、ギターが活躍する曲が増えたように感じます。

それもそのはず、このアルバムからクリス・シフレット(Chris Shiflett)が参加して、ようやくメンバーが固定されてきました。

この曲もすばらしいですが、2曲目の「ロウ(Low)」もすばらしいので、リンクを張っておきましょう。

Foo Fighters – Low

このアルバムでの彼らの狙いは、ライブのダイナミズムを持ち込むことだったそうです。

デイヴはライブに思い入れがあるようで、先日こんな発言を残しています。

俺はこれまで、俺の音楽を、言葉を、人生を、俺のショーに来てくれた人達と分かち合ってきた。

そして来てくれた人達は、それぞれの声を俺と分かち合ってくれた。

叫び声を上げ、汗をかく観客なしでは、俺の曲は単なる音でしかない。

デイヴ・グロールが寄稿した「なぜ我々にはライブが必要なのか?」への考えが、熱くて泣ける

熱い思いが伝わってきますね。

 

5位「Ain’t It the Life」(アルバム:There is Nothing Left to Lose)

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■曲名:Ain’t It the Life
■曲名邦題:エイント・イット・ザ・ライフ
■アルバム名:There is Nothing Left to Lose
■アルバム名邦題:ゼア・イズ・ナッシング・レフト・トゥ・ルーズ
■動画リンク:「Ain’t It the Life」

さてここでスローな曲もご紹介しておきましょう。

彼らはスローな曲だけでランキングを作成できるぐらい、名曲ぞろいです。

さてこの曲の歌詞は、デイヴの考え方がよく表れています。

この曲でデイヴは「ただ航海するだけでは人生とはいえない」と歌っています。

「ただ生きているだけでなく、挑戦する人生を生きていますか」と、訴えかけているのですね。

「いつもと同じ古い装い」「時間の無駄」とも歌われています。

ただ普通の人は、安定した人生を送りたい人もいるでしょう。

彼のような表現者は、そのぐらいでなければいけないのかもしれませんが。

 

6位「Monkey Wrench」(アルバム:The Colour and the Shape)

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■曲名:Monkey Wrench
■曲名邦題:モンキー・レンチ
■アルバム名:The Colour and the Shape
■アルバム名邦題:ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ
■動画リンク:「Monkey Wrench」

このアルバムにはこの曲以外にも「マイ・ヒーロー(My Hero)」など、有名曲が数多く収録されています。

また個々の曲の出来もさることながら、前作よりアルバム・トータルで魅力を打ち出してきました。

彼らの強みとは何でしょうか。

それはポップな曲と絶妙な加減のハードな味付け、そしてひねりがなくストレートな曲調、そういう感じかもしれません。

このアルバムではそうした魅力が明確に打ち出されていて、完成度の高いアルバムに仕上がっています。

強みをより尖らせたのでしょうか。

私はそこに、プロデューサーのギル・ノートン(Gil Norton)が、大きく貢献しているように思います。

この人は、ピクシーズのプロデュースを手掛けたことで有名です。

他にもカウンティング・クロウズ(Counting Crows)の「リカヴァリング・ザ・サテライツ(Recovering the Satellites)」、ジミー・イート・ワールド(Jimmy Eat World)の「フューチャーズ(Futures)」など、すばらしい仕事をしてきました。

初期の方向性が定まったアルバムだと思います。

 

7位「The Sky Is A Neighborhood」(アルバム:Concrete and Gold)

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■曲名:The Sky Is A Neighborhood
■曲名邦題:ザ・スカイ・イズ・ア・ネイバーフッド
■アルバム名:Concrete and Gold
■アルバム名邦題:コンクリート・アンド・ゴールド
■動画リンク:「The Sky Is A Neighborhood」

このアルバムの前作は「ソニック・ハイウェイズ(Sonic Highways)」は、1曲も選びませんでした。

「サムシング・フロム・ナッシング(Something from Nothing)」「アウトサイド(Outside)」など好きな曲はありますが、ずば抜けた曲が見つかりませんでした。

アルバム全体としては、すばらしいと思いますが。

さて最初にこのアルバムを聞いた時、随分引き出しの多いバンドになったのだなと感じました。

楽曲の粒立ちだけでなく、曲がバラエティに富んでいます。

特にこの曲などはオールドロック的なカタルシスがあって、私が大好きな曲です。

1970年代のハードロックが好きな方は、気に入っていただけるかもしれません。

他にもファースト・シングル「ラン(Run)」などは、ラウド・ロックのような魅力があって、聞きごたえがあります。

リンクを張っておきましょう。

Foo Fighters – Run

「The Sky Is A Neighborhood」とどちらにするか、最後まで迷いました。

 

8位「This Is a Call」(アルバム:Foo Fighters)

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■曲名:This Is a Call
■曲名邦題:ディス・イズ・ア・コール
■アルバム名:Foo Fighters
■アルバム名邦題:フー・ファイターズ
■動画リンク:「This Is a Call」

彼らはニルヴァーナのドラム、デイヴ・グロールが結成したバンドです。

ただこのファーストでは、まだ彼1人でアルバムを製作していました。

当初の私はフーファイを疑わしい目で見ていました。

当時の私は、ニルヴァーナをカート・コバーン(Kurt Cobain)のワンマン・バンドみたいに思っていましたから。

ここまですばらしいアルバムとは予想していなかったので、うれしい誤算だと思いました。

ザ・ラーズ(The La’s)の後に、キャスト(Cast)を聞いた時のような新鮮な驚きがあったように思います。

ご存知の方も多いと思いますが、ニルヴァーナのフロントマン、カード・コバーンは、1994年4月8日自殺してしまいました。

その後デイヴは、様々なバンドから声を掛けられたそうです。

彼自身も別のバンドに参加して、残りの人生をドラマーとして生きることを覚悟していたそうです。

しかし彼は試しにデモテープをつくることにしました。

その後デモテープがレコード会社に高く評価され、この作品として世に出ることになりました。

この曲はそのアルバムの1曲目ですが、おそらくレコード会社も私のように驚いたことでしょう。

以前のデイヴはカートへの畏敬の念が強すぎるあまり、ニルヴァーナに自分の曲を提供することを尻込みしていたそうです。

カートの死は悲しい事件でしたが、彼の死はデイヴの才能を解き放ったのかもしれません。

 

9位「Breakout」(アルバム:There is Nothing Left to Lose)

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■曲名:Breakout
■曲名邦題:ブレイクアウト
■アルバム名:There is Nothing Left to Lose
■アルバム名邦題:ゼア・イズ・ナッシング・レフト・トゥ・ルーズ
■動画リンク:「Breakout」

私はこのアルバム名が好きです。

「There is Nothing Left to Lose」は「失うものは何もない」という意味です。

彼らは今でこそメンバーが固定されていますが、初期はメンバーが流動的でした。

前作でリズムギターを担当したパット・スメア(Pat Smear)が脱退し、代わりにフランツ・ストール(Franz Stahl)が加入しますが、フランツも短期間で辞めてしまいます。

またドラムのウィリアム・ゴールドスミスも脱退してしまいました。

デイヴとネイト・メンデル(Nate Mendel)以外のメンバーは、めまぐるしく変わっていたのですね。

当時デイヴも相当不安定だったそうですが、そんな中このアルバム・タイトルを思いついたそうです。

開き直ったのかもしれません。

このアルバムには他にも「ラーン・トゥ・フライ(Learn To Fly)」という名曲が収録されています。

このアルバムは前作と並ぶ高評価を得て、前作の成功が一過性ではないことを証明しました。

 

10位「Walk」(アルバム:Wasting Light)

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■曲名:Walk
■曲名邦題:ウォーク
■アルバム名:Wasting Light
■アルバム名邦題:ウェイスティング・ライト
■動画リンク:「Walk」

セールス的にはこれが彼らの代表作です。

ほとんどの国で1位を獲得しました。

売れた理由は、なんとなく分かるような気がします。

曲の粒がそろっていて、まとまりの良いアルバムですから。

ただよく出来ているなと思う一方で、意外性や強烈な印象を残す曲があまりないように感じました。

そこを補っているのが、この曲かもしれません。

この曲がアルバムの最後に入っていることで、アルバム全体を引き締めています。

本来はこの順位の曲ではありませんが、やはりこの曲はラストに置かなければいけないと思いました。

とても心に刺さる曲です。

 

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