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パッション・ピット(Passion Pit)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はパッション・ピットのランキングを作成しました。

彼らの音楽はエレクトロ・ポップの最高峰といえるかもしれません。

特にサビが印象的な曲が多く、気分を高揚させてくれます。

電子音が主体ですが、人間らしくとてもエモい音楽です。

 

1位「Sleepyhead」(EP:Chunk of Change)

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■曲名:Sleepyhead
■曲名邦題:スリーピーヘッド
■EP名:Chunk of Change
■EP名邦題:チャンク・オヴ・チェインジ
■動画リンク:「Sleepyhead」

彼らのデビュー・シングルです。

「Sleepyhead」とは「お寝坊さん」「眠い人」という意味。

冒頭は少し眠そうですが、その後意識が覚醒した感じがしますね。

当時フル・アルバムが発売される前、このEPが発売された時この曲は一躍脚光を浴びました。

この曲ではメアリー・オハラの「Óró Mo Bháidín」がサンプリングされています。

その曲のリンクを貼っておきましょう。

Mary O’Hara – Óró Mo Bháidín

引用箇所から再生するようにしました。

少し速く加工しているようですが、この箇所を引用するセンスにうなりました。

サンプリングするのは楽だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

確かに安易に大ネタを使っている場合もありますし。

しかし時にはこのようなクリエイティブな引用もあります。

 

2位「The Reeling」(アルバム:Manners)

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■曲名:The Reeling
■曲名邦題:ザ・リーリング
■アルバム名:Manners
■アルバム名邦題:マナー
■動画リンク:「The Reeling」

このバンドの中心人物マイケル・アンジェラコス(Michael Angelakos)は、双極性障害を患っています。

相当生きにくさを抱えてきたことでしょう。

それはこの曲の歌詞を読んでもうかがえます。

この曲の主人公は「僕を連れ去ってほしい」とつぶやいています。

しかし彼は疎外感を抱える一方で、たいへんな音楽の才能を授っていました。

また彼の音楽には切迫感が感じられます。

「僕を見て、僕を見て」と繰り返されるサビは、心の叫びに近いかもしれません。
 

3位「Carried Away」(アルバム:Gossamer)

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■曲名:Carried Away
■曲名邦題:キャリード・アウェイ
■アルバム名:Gossamer
■アルバム名邦題:ゴッサマー
■動画リンク:「Carried Away」

彼らの音楽はきらびやかです。

そのピークといえそうなのが、このアルバム。

この2作目は、全米アルバムチャートで初登場4位を記録しました。

彼らの曲は高揚感のあるサビが特徴です。

ちなみにアルバム名の「Gossamer」とは「光を透過させるほど薄い」という意味。

よく見るとアルバム・ジャケットには、重なり合う2人が描かれています。

太陽に手を伸ばしている女性。

歓喜を表現したアルバム・ジャケットが秀逸です。

 

4位「Love Is Greed」(アルバム:Gossamer)

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■曲名:Love Is Greed
■曲名邦題:ラヴ・イズ・グリード
■アルバム名:Gossamer
■アルバム名邦題:ゴッサマー
■動画リンク:「Love Is Greed」

彼らの最高傑作はこのアルバムだと思います。

次点は僅差で「Chunk of Change」「Manners」でしょうか。

その3作は楽曲の出来がすばらしく、今回選んだ曲とそう変わらない水準の曲ばかりです。

自分たちの魅力を迷わず訴えかける姿勢に好感が持てますね。

ただ彼らは打ち込みと生ドラムを併用していますが、私はの好みでは生音や四つ打ちの方が良いように思います。

もしくはもっと多彩にするとか。

彼らの音楽はメロディが魅力的ですが、リズムは少し私の好みとは違います。

 

5位「I’ve Got Your Number」(EP:Chunk of Change)

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■曲名:I’ve Got Your Number
■曲名邦題:アイヴ・ゴット・ヨア・ナンバー
■EP名:Chunk of Change
■EP名邦題:チャンク・オヴ・チェインジ
■動画リンク:「I’ve Got Your Number」

このEPは、マイケル・アンジェラコスが交際相手へのバレンタイン・デーのプレゼント用として製作されたそうです。

その後彼は恋人と別れたようですが。

しかしそのエピソードは発売時に喧伝され、プロモーションの一助となったのだとか。

この曲はEPの1曲目。

この曲では失意に沈む男性がある女性と出会い、彼女の名前と電話番号を聞こうとしています。

それが今の混乱した状況を抜け出す起死回生策だと。

そして曲名からすると、主人公は電話番号を入手できたようです。

その後前述の通り、その恋愛は終わりを告げました。

しかしこのEPはそのエピソードの話題性もあいまって、一躍マイケル・アンジェラコスは注目を浴びる存在になりました。

 

6位「Constant Conversations」(アルバム:Gossamer)

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■曲名:Constant Conversations
■曲名邦題:コンスタント・コンヴァセーション
■アルバム名:Gossamer
■アルバム名邦題:ゴッサマー
■動画リンク:「Constant Conversations」

彼らのファースト・アルバムです。

その前には既にEP「Chunk of Change」で人気に火が点き始めていました。

パッション・ピットは、元々マイケル・アンジェラコスのソロ・プロジェクトです。

しかしこの頃は以下の4人のメンバーを加えて、バンド形態に発展していました。

イアン・ハルトクイスト(Ian Hultquist):ギター、シンセサイザー
アヤド・アリ・アダミー(Ayad Al Adhamy):シンセサイザー
ジェフ・アプルゼッシ(Jeff Apruzzese):ベース、シンセサイザー
ネイト・ドンモイヤー(Nate Donmoyer):ドラム

4人は大きな貢献をしているかもしれませんが、私には彼らの貢献がよく見えていません。

もともと彼らは打ち込みが多くて、バンドという感じがしないせいもありますが。

今は元のマイケル・アンジェラコスのソロ・プロジェクトに戻っています。

このアルバムからもう1曲ご紹介します。

Passion Pit – Take a Walk

 

7位「Little Secrets」(アルバム:Manners)

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■曲名:Little Secrets
■曲名邦題:リトル・シークレッツ
■アルバム名:Manners
■アルバム名邦題:マナー
■動画リンク:「Little Secrets」

ここで彼らのジャンルについて、少し触れておきたいと思います。

ウィキペディアを見ると、彼らのジャンル欄は「エレクトロ・ポップ」「シンセ・ポップ」となっていました。

本来ジャンルとは、その音楽を理解する上で手助けになるもの。

その意味でジャンルの解説をするのは本末転倒かもしれませんが、自分の解釈をご紹介しておきましょう。

シンセ・ポップ:シンセサイザーを使ったポップス。ただ今は必ずしも電子音はシンセだけではないので、シンセがほぼ唯一の電子音だった頃の呼称。

エレクトロ・ポップ:基本的にはエレ・ポップと同じ。2000年以降のエレ・ポップによく使われる呼称。

ただ私からしたら、どれも同じようなものですが。

全部まとめてエレポップでいいような気がします。

 

8位「I’m Perfect」(アルバム:Tremendous Sea of Love)

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■曲名:I’m Perfect
■アルバム名:Tremendous Sea of Love
■動画リンク:「I’m Perfect」

2017年にリリースされた4作目で、現時点の最新作です。

以前とは異なって売れ線ではない曲が目立ちますし、実際あまり評判がよくありません。

そもそも売ろうとしている感じもしませんし。

しかし依然音楽には天才的なひらめきが感じられ、決して商業的ではありませんが、才能が枯渇したようには感じません。

むしろこれからの変化の布石となる作品だと思います。

その後パッション・ピット名義のアルバムはリリースされていません。

この頃バンドは、マイケル・アンジェラコス1人プロジェクトになっていました。

2016年マイケル・アンジェラコスは、ソロ名義ですばらしいクリスマス・アルバムを発表しています。

その後2019年彼はパッション・ピット名義で「I Found U」という曲を発表しました。

 

9位「Lifted Up (1985)」(アルバム:Kindred)

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■曲名:Lifted Up (1985)
■曲名邦題:リフテッド・アップ (1985)
■アルバム名:Kindred
■アルバム名邦題:キンドレッド
■動画リンク:「Lifted Up (1985)」

このアルバムは当時、新婚の妻に捧げられました。

2013年アンジェロはクリスティーナ・ムッチと結婚しました。

アルバム名の「Kindred」とは「親族」のこと。

このアルバムのテーマは、妻という家族ができた喜びです。

しかし2人は2015年に離婚しました。

その後アンジェロは、自身がゲイだとカミングアウトしました。

ただこの曲では彼女を愛していたのは嘘ではないと歌われています。

ゲイをカミングアウトしたのも、彼女の支えがあって実現したそうです。

 

10位「Tonight, Tonight」(シングル・オンリー)

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■曲名:Tonight, Tonight
■曲名邦題:トゥナイト、トゥナイト
■動画リンク:「Tonight, Tonight」

スマッシング・パンプキンズのカバー曲です。

原曲を引用しておきましょう。

The Smashing Pumpkins – Tonight, Tonight

リーバイスのプロモーション用にレコーディングされた曲で、オリジナル・アルバム未収録です。

前述した通りアンジェロはゲイです。

ゲイのシンガーは、高音部の表現にすぐれている人が多いかもしれません。

このカバーも高音部が特徴的ですし、甘美な魅力が際立っています。

アンジェロのボーカルもイノセントで純度が高いですね。

 

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