今回はPerfumeのランキングを作成しました。
この記事では、彼女たちの映像を数多くご紹介しています。
彼女たちの音楽は、映像とセットで鑑賞した方がいいかもしれません。
彼女たちがつくり出すイメージと世界観はとても魅力的で、楽曲の価値を更に高めています。
- 1 1位「Dream Fighter」(アルバム:⊿(トライアングル))
- 2 2位「love the world」(アルバム:⊿(トライアングル))
- 3 3位「ポリリズム」(アルバム:GAME)
- 4 4位「I still love U」(アルバム:⊿(トライアングル))
- 5 5位「レーザービーム」(アルバム:JPN)
- 6 6位「エレクトロ・ワールド」(アルバム:Perfume〜Complete Best〜)
- 7 7位「TOKYO GIRL」(アルバム:Future Pop)
- 8 8位「チョコレイト・ディスコ」(アルバム:GAME)
- 9 9位「未来のミュージアム」(アルバム:LEVEL3)
- 10 10位「Relax In The City」(アルバム:COSMIC EXPLORER)
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1位「Dream Fighter」(アルバム:⊿(トライアングル))
■曲名:Dream Fighter
■アルバム名:⊿(トライアングル)
※ジャケットはシングルのもの
■動画リンク:「Dream Fighter」
彼女たちの曲は歌詞も魅力的です。
聞いて元気をもらえる人が多いかもしれません。
この曲の歌詞を引用しておきましょう。
最高を求めて 終わりのない旅をするのは
きっと 僕らが 生きている証拠だから
もしつらいこととかが あったとしてもそれは
キミがきっと ずっと あきらめない強さを持っているから(中略)現実に打ちのめされ倒れそうになっても
きっと 前を見て歩くDream FighterDream Fighter(作詞:中田ヤスタカ)
曲名と歌詞から読み取れるように、この曲は夢を実現するために戦う人について歌った曲です。
つまり夢をあきらめるなということ。
あなたはそんなに弱くないはずというようなことが歌われています。
きれいごとに思われるでしょうか。
引用部の下から2行目を読むと、現実の厳しさが示唆されています。
つまりそんなに簡単なことではないけれど、それでも前に進めと言いたいようですね。
実施彼女たちは2000年にデビューしていますから、ブレイクするまで7年かかっています。
彼女たちは、ライブなど地道な活動を続けました。
最終的には、意地とか根性の世界だったかもしれません。
長すぎる下積みを経て成功をつかんだ彼女たちは、こういう曲を歌うに値する人たちだと思います。
2位「love the world」(アルバム:⊿(トライアングル))
■曲名:love the world
■アルバム名:⊿(トライアングル)
■動画リンク:「love the world」
現時点で彼女たちは23曲のトップテン・ヒットを放っています。
その内21曲が4位以内です。
彼女たちはこの曲で初めて、シングルチャートの1位を獲得しました。
私は彼女たちのヒットについて、一般的なJPOPとは違う意味があると思います。
当時の彼女たちは先を進み過ぎていて、普通の人からしたらかなり異物感がありました。
もっとはっきり言えば、彼女たちの音楽はある種の人にとっては、非常に居心地悪かったかもしれません。
洗練されすぎて先鋭的な音楽は、どうしても広がりが限定されるものです。
野心的なアーティストは、保守的なリスナーの壁を乗り越えなければいけません。
しかし彼女たちは、この曲でその高いハードルを乗り越えました。
そういう意味で初の1位を獲得したこの曲は、古い感覚を乗り越えた記念碑的な曲だと思います。
3位「ポリリズム」(アルバム:GAME)
■曲名:ポリリズム
■アルバム名:GAME
■動画リンク:「ポリリズム」
「ポリリズム」とは、同じ曲に複数のリズムが混在していることです。
特にジャズなどでよく用いられる手法ですが、あるプレイヤーと違うプレイヤーが異なるリズムで演奏したりしています。
もちろん普通のことではなく、アヴァンギャルドな手法といえるでしょう。
ただ異なるリズムが混在していると、音楽にスリルとダイナミズムが生まれます。
この曲ではポリリズムの概念を、恋愛に例えているように思われます。
会いたいタイミングがズレたりなど、いつも空回りのもどかしい恋。
しかしたまにリズムが一致した時には、テンションが上がり、うれしさが倍増するというような。
ポリリズムと恋愛のアナロジーに着目したセンスが見事です。
4位「I still love U」(アルバム:⊿(トライアングル))
■曲名:I still love U
■アルバム名:⊿(トライアングル)
■動画リンク:「I still love U」
彼女たちの曲のアレンジは、当時とても新しく感じました。
一方メロディについては、それほど斬新だったわけではありません。
この曲もボーカルにエフェクトにかかっていなかったら、JPOPになると思います。
声を加工すると細かなニューアンスを伝えられないというデメリットもあります。
しかし彼女たちの場合、最初からエフェクトをかけることが前提です。
さて何か新しい製品を買った時に、きれいにシュリンク・パッケージされていることがあります。
そのパッケージをはがしたくないと思ったことはないでしょうか。
中にはパッケージされた状態に、積極的な価値を見出す人もいます。
音楽も同じで、むしろエフェクトのかかったボーカルの方が心地良いと感じる人も少なくありません。
ボカロなども当たり前の時代ですし。
彼女たちは、そういう感覚を一般の人に普及させたように思います。
5位「レーザービーム」(アルバム:JPN)
■曲名:レーザービーム
■アルバム名:JPN
■動画リンク:「レーザービーム」
このアルバムでは、以下の曲とどちらにしようか迷いました。
リンクだけ貼っておきましょう。
ここで改めてメンバーを紹介しておきたいと思います。
樫野 有香(かしゆか):ロングストレート、ミニスカート
西脇 綾香(あ〜ちゃん):セミロングパーマかポニーテール、ワンピース
大本 彩乃(のっち):ボブ、ホットパンツ
元々は河島佑香というメンバーがいましたが、学業に専念するために脱退しています。
代わりにのっちが加入して、今の体制になりました。
3人は上のように髪型と衣装を分けて、識別しやすいようにしています。
PVを見ても分かる通り、ダンスの実力も申し分ありません。
彼女たちがブレイクした時、中田ヤスタカの操り人形みたいに言う人がいました。
しかし今となってはいかがでしょうか。
この3人はとんでもなく代替不可能な存在になっているように思います。
今となっては、よくこの3人が残ってくれたと思います。
3人は未来的なイメージの世界の中で、とても映える存在です。
6位「エレクトロ・ワールド」(アルバム:Perfume〜Complete Best〜)
■曲名:エレクトロ・ワールド
■アルバム名:Perfume〜Complete Best〜
■動画リンク:「エレクトロ・ワールド」
彼女たち元々、広島のローカル・アイドルでした。
当時はSPEEDなどのように、ダンスもできるアイドルという立ち位置でした。
デビュー・シングルのリンクを貼っておきましょう。
ミニモニ感が半端ありません(笑)
結成は2000年で「ポリリズム」のヒットが2007年ですから、下積みが長かったのですね。
アルバム名が「Perfume〜Complete Best〜」となっていますが、売れなかった時代のベスト盤です。
このアルバムがリリースされた時には、これ以上やっても無駄だと言われ、解散が議論されていたとのこと。
かろうじてこのアルバムは発売されましたが、初速が命のアイドルのアルバムでありながら、初回出荷枚数3000枚という扱いです。
しかしこのアルバムはその後ロングセラーとなり、25万枚まで売り上げを伸ばしました。
他にも「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」「リニアモーターガール」「コンピューターシティ」などが収録されています。
その後「ポリリズム」で念願のブレイクを果たし、期待感が高まる中、次のアルバム「GAME」がリリースされました。
「GAME」は発売当時、売り切れが続出したそうです。
相撲でいえば、俵に足がかかった状態からの鮮やかな逆転劇。
とてもドラマティックな展開だったと思います。
7位「TOKYO GIRL」(アルバム:Future Pop)
■曲名:TOKYO GIRL
■アルバム名:Future Pop
■動画リンク:「TOKYO GIRL」
彼女たちの最高傑作は「GAME」「⊿」あたりが有力候補かもしれません。
確かにその2枚は最強ですが、私はこのアルバムも同じぐらい良い出来だと思っています。
今回はこの曲しか選んでいませんが、他にも同水準の曲が4-5曲あります。
もう1曲だけリンクを貼っておきましょう。
私はこのブログで、様々なアーティストをご紹介しています。
才能のあるアーティストは実力か個性、もしくは両方を備えています。
しかしPerfumeの場合は、少し違った観点が必要かもしれません。
彼女たちの音楽は、音楽だけではなくビジュアルを含めた工業製品としてすぐれています。
まるでデザインと機能性に優れたイームスの椅子のような。
この曲では、製品としてのPerfumeの質の高さに圧倒されてしまいます。
8位「チョコレイト・ディスコ」(アルバム:GAME)
■曲名:チョコレイト・ディスコ
■アルバム名:GAME
■動画リンク:「チョコレイト・ディスコ」
さてここで中田ヤスタカについて触れておきましょう。
彼は2003年から彼女たちのプロデュースを担当しています。
当時は彼はCAPSULEの一員としてデビューしていましたが、無名のサウンド・クリエイターの1人に過ぎませんでした。
彼の音楽には、クラフトワーク(Kraftwerk)やエレポップからの影響を感じます。
クラブ・ミュージックのフィルターを通過して、最新流線形のテクノ・ポップに昇華しています。
現在メインストリームの音楽シーンでは、EDMが流行っています。
EDMとは、エレクトリック・ダンス・ミュージックの略です。
たとえばこの曲では電子音の低音がうねっていますが、こういうところがEDMっぽいと感じる部分です。
おそらく日本でEDMが普及したのは、中田ヤスタカの影響が大きいと思います。
もう1曲をご紹介しておきましょう。
彼は引き出しが多く、エレクトリックな手法全般に長けています。
9位「未来のミュージアム」(アルバム:LEVEL3)
■曲名:未来のミュージアム
■アルバム名:LEVEL3
■動画リンク:「未来のミュージアム」
彼女たちはライブでのし上がってきました。
昔の彼女たちは、いわゆるバキバキ系の曲が多かったように思います。
そういうステージでは、アップテンポの激しい曲が人気だったようです。
しかしその後彼女たちも年齢を重ね、次第にお姉さん的なイメージ訴求が増えてきました。
それにつれてアレンジ面でも、ナチュラル志向が強まってきたように感じます。
例えばこの曲をお聞きください。
アクの強い電子音がひかえめで、ふんわりしたエレポップに仕上がっています。
「COSMIC EXPLORER」では、その変化はより顕著になりました。
彼女たちが売れたのは、楽曲に恵まれたことも大きかったように思います。
この曲ではアレンジがひかえめなせいか、以前より楽曲の魅力が浮かび上がっています。
10位「Relax In The City」(アルバム:COSMIC EXPLORER)
■曲名:Relax In The City
■アルバム名:COSMIC EXPLORER
■動画リンク:「Relax In The City」
現在私がアイドルの曲も聞くようになったのは、彼女たちという先例を知っていたせいかもしれません。
その意味で彼女たちは、私の価値観を変えてくれました。
現在私はこのブログでは古い音楽を取り上げることが多く、noteでは2000年以降の曲のみ取り上げています。
noteでは一時電子音の曲ばかりでしたし、ボカロ、アイドル、K-POPなど、このブログとはかなり傾向が異なります。
つまり何を言いたいかというと、Perfumeが好きな人はnoteの方がいいということ。
2000年以降の曲をチェックしてみたい方は、noteにお越しくださいませ。
最後にnoteの宣伝で申し訳ありません。
彼女たちが切り開いた可能性のその先で、どのような音楽が生まれるのか、私はこれからも見守っていくつもりです。
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