今回はPerfumeのランキングを作成しました。
この記事では多くの映像をご紹介しています。
彼女たちの音楽は、映像とセットで鑑賞した方がいいかもしれません。
彼女たちの映像が生み出すイメージと世界観は、更に楽曲の魅力を高めてくれます。
- 1 1位「Dream Fighter」(アルバム:⊿(トライアングル))
- 2 2位「love the world」(アルバム:⊿(トライアングル))
- 3 3位「ポリリズム」(アルバム:GAME)
- 4 4位「I still love U」(アルバム:⊿(トライアングル))
- 5 5位「レーザービーム」(アルバム:JPN)
- 6 6位「エレクトロ・ワールド」(アルバム:Perfume〜Complete Best〜)
- 7 7位「TOKYO GIRL」(アルバム:Future Pop)
- 8 8位「チョコレイト・ディスコ」(アルバム:GAME)
- 9 9位「未来のミュージアム」(アルバム:LEVEL3)
- 10 10位「Relax In The City」(アルバム:COSMIC EXPLORER)
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1位「Dream Fighter」(アルバム:⊿(トライアングル))

■曲名:Dream Fighter
■アルバム名:⊿(トライアングル)(2009年)
※ジャケットはシングルのもの
■動画リンク:「Dream Fighter」
彼女たちの曲は歌詞も魅力です。
聞いて元気をもらえる内容が多いかもしれません。
一例としてこの曲の歌詞を引用しましょう。
最高を求めて 終わりのない旅をするのは
きっと 僕らが 生きている証拠だから
もしつらいこととかが あったとしてもそれは
キミがきっと ずっと あきらめない強さを持っているから(中略)現実に打ちのめされ倒れそうになっても
きっと 前を見て歩くDream FighterDream Fighter(作詞:中田ヤスタカ)
この曲は夢を実現するために戦う人の背中を押してくれる曲です。
彼女たちが伝えているのは「たとえ辛くても夢をあきらめるな」ということ。
あなたはそんなに弱くないはずと歌われています。
きれいごとと思われるでしょうか。
しかし引用部の下から2行目を読むと、現実の厳しさもしっかり示唆しています。
つまりそんなに簡単なことではないけれど、被弾しても前に進むしかないだろうと言いたいようですね。
ちなみに彼女たちのデビューは2000年ですから、ブレイクまで7年もかかっています。
その間彼女たちはライブなど地道な活動を続けました。
あきらめる機会などいくらでもある中、意地と根性で続けていたのかもしれません。
長すぎる下積みを経て成功をつかんだ彼女たちは、きれいごとではなくこういう曲を歌うのに値します。
2位「love the world」(アルバム:⊿(トライアングル))

■曲名:love the world
■アルバム名:⊿(トライアングル)(2009年)
■動画リンク:「love the world」
この記事を書いた時点で、彼女たちは23曲のトップテン・ヒットを放っています。
その内21曲は4位以内です。
彼女たちはこの曲で初めて、シングルチャート1位を獲得しました。
私は彼女たちのヒットについて、一般的なJPOPとは意味合いが違うと思います。
当時の彼女たちは先を進み過ぎていて、普通の人からすると異物感のある音楽だったと思います。
もっとはっきり言えば、彼女たちの音楽はある種の人にとって居心地悪いかもしれません。
洗練されすぎて先鋭的な音楽には見えない天井があって、広がりが限定される宿命にあります。
それを良しとしない野心的なアーティストは、保守的なリスナーの壁を乗り越えなければいけません。
そしてついに彼女たちはそのハードルを乗り越えることができました。
そういう意味で初の1位を獲得したこの曲は、記念碑といえる曲だと思います。
3位「ポリリズム」(アルバム:GAME)

■曲名:ポリリズム
■アルバム名:GAME(2008年)
■動画リンク:「ポリリズム」
「ポリリズム」とは、同じ曲に複数のリズムが混在していることです。
特にジャズなどで用いられる手法ですが、あるプレイヤーと別のプレイヤーが異なるリズムで演奏することがあります。
もちろんこれは普通のことではなく、アヴァンギャルドな手法といえるでしょう。
メリットとしては、異なるリズムが混在していることにより音楽にスリルとダイナミズムが生まれること。
特に波長の異なるうねりが一致して、大きなうねりとなった時は破壊力満点です。
この曲ではポリリズムの概念を、恋愛に例えているようです。
会いたいタイミングがズレたりなど、いつも空回りしてばかりのもどかしい恋。
しかしたまに2人の周期が一致した時には、テンションが爆上がりし、うれしさが倍増します。
ポリリズムと恋愛のアナロジーに着目したセンスが見事です。
4位「I still love U」(アルバム:⊿(トライアングル))

■曲名:I still love U
■アルバム名:⊿(トライアングル)(2009年)
■動画リンク:「I still love U」
彼女たちの曲のアレンジは、当時かなり新しく感じられました。
一方メロディについては、それほど斬新だったわけではありません。
この曲もボーカルにエフェクトにかかっていなかったら、もっとJPOPっぽいと感じることでしょう。
また声を加工すると細かなニューアンスが伝わないデメリットがあります。
しかし彼女たちの場合、最初から歌にエフェクトをかけることが前提です。
さて何か新しい製品を買った時に、きれいにシュリンク・パッケージされていることがありますね。
そのシュリンクをはがしたくないと思ったことはないでしょうか。
このように中にはきれいにパッケージされた状態に積極的な価値を見出す人もいますが、それは音楽でも同じこと。
エフェクトのかかったボーカルの方が心地良いと感じる人もいます。
同じ曲を生歌とボカロの2つのバージョンで聞いても、ボカロの方が良いと感じることも。
彼女たちの曲はある種の音の肌ざわり、フェティシズムを喚起しました。
5位「レーザービーム」(アルバム:JPN)

■曲名:レーザービーム
■アルバム名:JPN(2011年)
■動画リンク:「レーザービーム」
このアルバムでは、以下の曲とどちらにしようか迷いました。
リンクだけ貼っておきましょう。
ここで改めてメンバーを紹介しておきたいと思います。
・樫野 有香(かしゆか):ロングストレート、ミニスカート
・西脇 綾香(あ〜ちゃん):セミロングパーマかポニーテール、ワンピース
・大本 彩乃(のっち):ボブ、ホットパンツ
デビュー時は河島佑香というメンバーがいましたが、学業に専念するために脱退しました。
代わりにのっちが加入して今の体制になりました。
3人は上記のように髪型と衣装を固定することにより、識別しやすいようにしています。
あと動きをそろえたダンスも申し分ありません。
彼女たちがブレイクした時、中田ヤスタカの操り人形みたいに言う人がいました。
しかし今となってはどう思われるでしょうか。
3人は未来的なイメージの中、機能的で映える存在を突き詰めていきました。
既にこの3人は代替不可能な存在になっているように思います。
6位「エレクトロ・ワールド」(アルバム:Perfume〜Complete Best〜)

■曲名:エレクトロ・ワールド
■アルバム名:Perfume〜Complete Best〜(2006年)
■動画リンク:「エレクトロ・ワールド」
元々彼女たちは広島のローカル・アイドルでした。
当時はSPEEDなどのように、ダンスもできるアイドルというよくある存在でした。
デビュー・シングルのリンクを貼っておきましょう。
ミニモニ感が半端ありません(笑)
結成は2000年で「ポリリズム」のヒットが2007年ですから、随分下積みが長かったのですね。
この「Perfume〜Complete Best〜」は、売れなかった時代のベスト・アルバムです。
このアルバムがリリースされた時には、これ以上やっても無駄だと言われて、解散が議論されている最中でした。
かろうじてこのアルバムは発売されましたが、初速が命といえるアイドルのアルバムでありながら、初回出荷数が3000枚という期待値の低さ。
しかしこのアルバムはその後ロングセラーとなり、25万枚まで売り上げを伸ばしました。
他にも「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」「リニアモーターガール」「コンピューターシティ」などの名曲が収録されています。
その後「ポリリズム」でブレイクを果たし、期待感が高まる中、次のアルバム「GAME」がリリースされました。
「GAME」は発売当時、売り切れが続出したそうです。
相撲でいえば、俵に足がかかった状態からの鮮やかな逆転劇。
土壇場からのドラマティックなブレイクでした。
7位「TOKYO GIRL」(アルバム:Future Pop)

■曲名:TOKYO GIRL
■アルバム名:Future Pop(2018年)
■動画リンク:「TOKYO GIRL」
彼女たちの最高傑作は「GAME」「⊿」あたりが有力候補かもしれません。
確かにその2枚は最強ですが、私はこのアルバムも同じぐらい良いと思います。
今回はこの曲しか選んでいませんが、他にも同水準の曲が4-5曲あります。
もう1曲だけリンクを貼っておきましょう。
彼女たちの音楽は、音楽だけではなくビジュアルを含めて工業製品として優れています。
まるでデザインと機能性に優れたイームスの椅子のような。
この曲は製品として非常に魅力的です。
8位「チョコレイト・ディスコ」(アルバム:GAME)

■曲名:チョコレイト・ディスコ
■アルバム名:GAME(2008年)
■動画リンク:「チョコレイト・ディスコ」
さてここで中田ヤスタカについて触れておきましょう。
彼は2003年から彼女たちのプロデュースを手掛けるようになりました。
当時彼はCAPSULEの一員としてデビューしていましたが、無名のサウンド・クリエイターの1人にすぎませんでした。
彼の音楽には、クラフトワーク(Kraftwerk)やエレポップの影響を感じます。
クラブ・ミュージックのフィルターを通過して、最新流線形のテクノ・ポップに昇華しました。
現在メインストリームの音楽シーンでは、EDMが一大勢力になっています。
EDMとはエレクトリック・ダンス・ミュージックの略。
たとえばこの曲では電子音の低音がうねっていますが、こういうところがEDMっぽいと感じます。
日本でEDMが普及したのは、中田ヤスタカの影響が大きかったかもしれません。
もう1曲をご紹介しておきましょう。
9位「未来のミュージアム」(アルバム:LEVEL3)

■曲名:未来のミュージアム
■アルバム名:LEVEL3(2013年)
■動画リンク:「未来のミュージアム」
彼女たちはライブを通じて、草の根的にのし上がってきました。
当時の彼女たちは、ノリの良いバキバキ系の曲が多かったように思います。
実際ステージでは、激しいアップテンポの曲が人気だったようです。
しかしその後彼女たちも年齢を重ね、次第にお姉さん的なイメージで訴求するようになってきました。
それにつれてアレンジ面でも、ナチュラル志向が強まってきたように感じます。
例えばこの曲をお聞きください。
アクの強い電子音がひかえめで、ふんわりしたエレポップに仕上がっています。
次作「COSMIC EXPLORER」でその変化はより顕著になりました。
10位「Relax In The City」(アルバム:COSMIC EXPLORER)

■曲名:Relax In The City
■アルバム名:COSMIC EXPLORER(2016年)
■動画リンク:「Relax In The City」
以前私はアイドルの曲を聞かない人でした。
しかし今ではアイドルの曲も聞くようになりましたし、そういう人は現在も増え続けていると思われます。
時代の移り変わりを受けて、音楽の聞き方が変わることがあります。
彼女たちはアイドルとアーティストの境界線を越境する不思議な存在でした。
昔の私はアイドルよりアーティストの方が上という意識があったかもしれません。
しかし彼女たちはアーティストにアイドルという要素を持ち込むことで、単にアーティスト単体であるよりも興味深い存在になりました。
彼女たちはオルタナティヴなアイドルの先駆者だったと思います。
彼女たちが切り開いた地平線から今後どのような音楽が生まれるのか、私はこれからも注目していきたいと思っています。
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