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マイケル・シェンカー・グループ(Michael Schenker Group)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はマイケル・シェンカー・グループのランキングを作成しました。

このバンドはマイケル・シェンカーのギターが聞きものです。

彼のギターは、リスナーの心に火を点けます。

「神」と呼ばれているのも、伊達ではありません。

またゲイリー・バーデン(Gary Barden)の作曲における貢献も過小評価できません。

 

1位「Armed and Ready」(アルバム:The Michael Schenker Group)

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■曲名:Armed and Ready
■曲名邦題:アームド・アンド・レディ
■アルバム名:The Michael Schenker Group
■アルバム名邦題:神(帰ってきたフライング・アロウ)
■動画リンク:「Armed and Ready」

ファースト・アルバムの1曲目に収録された名刺代わりの1曲です。

まず強力なリフから始まります。

ファースト・アルバムなのに「神」というアルバム名を付けるのは、何事かと思われるかもしれません。

そう思う方は、サブ・タイトルが「帰ってきたフライング・アロウ」であることにご注目ください。

彼は元々スコーピオンズ(Scorpions)のギタリストでした。

その後UFOで確固たる名声を確立してから、満を持して自分のグループを結成しました。

「フライング・アロウ」とは、彼のトレードマークである「フライングVを持った奴」という意味です。

ヒプノシスによるジャケットでは歯科みたいな場所に座っていて、どういう神だという感じもしますが(笑)

1:56からの熱いギタープレイは、古いロックンロールのような熱があります。

熱さとドライブ感が魅力の曲です。

 

2位「Cry for the Nations」(アルバム:The Michael Schenker Group)

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■曲名:Cry for the Nations
■曲名邦題:クライ・フォー・ザ・ネイションズ
■アルバム名:The Michael Schenker Group
■アルバム名邦題:神(帰ってきたフライング・アロウ)
■動画リンク:「Cry for the Nations」

この曲はドン・エイリー(Don Airey)のセンチメンタルなキーボードから始まります。

その後爆発音が鳴ったところから、本編がスタートします。

マイケルのギターは絶好調で、特に2:30からのサステインを利かせたプレイが絶品ですね。

このアルバムのプロデューサーは、ロジャー・グローヴァー(Roger Glover)。

ドン・エイリーと同じくディープ・パープル(Deep Purple)とレインボー(Rainbow)に在籍し、ベーシストとして活躍した人です。

しかし彼はプロデューサーとしての方が有名かもしれません。

ロジャーは1970年代中ばから、多くのハードロック名盤のプロデューサーを務めました。

バランス感覚にすぐれていて手堅い仕事をする一方、アーティストの魅力を引き出すことに長けています。

このアルバムには良い曲ぞろいですが、それ以上にアルバム全体の構成が魅力です。

最初の3曲でたたみかけたと思ったら「ビジョー・プレジュレット(Bijou Pleasurette)」という叙情的なインストで一息。

そしてアルバムのラストは、初期レインボーを思わせる重厚な「ロスト・ホライズンズ(Lost Horizons)」で締めくくっています。

このアルバムは彼らの最高傑作と言われますが、ロジャーの貢献はかなり大きいと感じます。

 

3位「Red Sky」(アルバム:Built to Destroy)

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■曲名:Red Sky
■曲名邦題:レッド・スカイ
■アルバム名:Built to Destroy
■アルバム名邦題:限りなき戦い
■動画リンク:「Red Sky」

マイケルはアルバム・ジャケットで、車にフライングVを叩きつけています。

アルバム名は「Built to Destroy」は「破壊するためにつくられた」という意味。

フライングVは、変形ギターの一種です。

写真のフライングVはハーフ・ホワイト/ハーブ・ブラックですが、それがマイケル・シェンカー・モデルの特徴です。

弾きやすさとか音の良さを犠牲にして、ステージ映えを追求したのだとか。

私も弾いたことがありますが、かなり弾きにくかった印象があります。

デメリットが多いのにそれなりに普及しているのは、この人の影響が大きいと思われます。

私も「Into the Arena」を弾いてみたぐらいですから。

 

4位「Rock My Nights Away」(アルバム:Built to Destroy)

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■曲名:Rock My Nights Away
■曲名邦題:ロック・マイ・ナイツ・アウェイ
■アルバム名:Built to Destroy
■アルバム名邦題:限りなき戦い
■動画リンク:「Rock My Nights Away」

ボーカルのゲイリー・バーデンは、前作「Assault Attack」の後解雇されました。

しかし後任のグラハム・ボネット(Graham Bonnet)が脱退すると、再びこのアルバムで復帰しています。

ボーカリストとしてゲイリーの評価は散々ですが、作曲の才能は高く評価されています。

この曲などは、いかにもゲイリーらしい曲かもしれません。

ゲイリーと共作したアンディー・ナイ(Andy Nye)のキーボードは、ヴァン・ヘイレン(Van Halen)の「ジャンプ(Jump)」を思い起こさせますが、こちらの方が先です。

3:08からのマイケルのギターは、私が最も好きな演奏の1つ。

いつもフェードアウトする最後の1音まで、耳を凝らして聞いています。

さてこのアルバムは、2つのバージョンがあります。

今回はオリジナルのUKバージョンで統一していますが、人によってはUSバージョンが良いという人もいることでしょう。

UKバージョンとUSリミックスバージョンでは印象が異なるので、これから買う予定の方は両方のバージョン入りのCDをおすすめします。

 

5位「Looking for Love」(アルバム:M.S.G.)

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■曲名:Looking for Love
■曲名邦題:ルッキング・フォー・ラヴ
■アルバム名:M.S.G.
■アルバム名邦題:神話
■動画リンク:「Looking for Love」

セカンド・アルバムの選曲です。

このアルバムは前作からプロデューサーが変わり、ロン・ネヴィソン(Ron Nevison)が担当しています。

彼はキッス(Kiss)やハート(Heart)などを担当してきた人で、売れ線ハードロックを得意としています。

またドラムも代わり、なんとコージー・パウエル(Cozy Powell)が加入しました。

コージーは、HR/HM系のドラマーとしては頂点の1人です。

ただ軽めのサウンドが特徴のロン・ネヴィソンとは相性が良くありませんでした。

コージー・パウエルでなくてもよさそうな曲が多く、この作品で彼が機能したかは微妙かもしれません。

ただキャッチーな路線は、この曲を筆頭として成功した部分もあります。

もう1曲同系統の曲をご紹介しておきましょう。

Michael Schenker Group – Ready to Rock

幾分こじんまりとしていますが、最も親しみやすいアルバムだと思います。

 

6位「Into the Arena」(アルバム:The Michael Schenker Group)

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■曲名:Into the Arena
■曲名邦題:イントゥ・ジ・アリーナ
■アルバム名:The Michael Schenker Group
■アルバム名邦題:神(帰ってきたフライング・アロウ)
■動画リンク:「Into the Arena」

この曲はインストなのでこの順位にしましたが、本来は1位でもおかしくありません。

まず最初からザックザックとしたギターが最高です。

中盤からは変幻自在のプレイを披露していますが、そのマイケルを的確にサポートしているのが、ドラムのサイモン・フィリップス(Simon Phillips)。

彼はジェフ・ベックなどとの共演で知られている人で、本来はHR/HMの人ではありませんが、この曲ではそれが吉と出ています。

サイモンのドラム・ソロの後、マイケルは復活の狼煙を上げています。

2:38からのギターは聞きどころ満載です

その後はマイケルの十八番、泣きのギターが炸裂していますし。

もしかしたらこの曲は、現代版のベートーベン第九なのかもしれません。

 

7位「Never Trust a Stranger」(アルバム:M.S.G.)

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■曲名:Never Trust a Stranger
■曲名邦題:ネヴァー・トラスト・ア・ストレンジャー
■アルバム名:M.S.G.
■アルバム名邦題:神話
■1動画リンク:「Never Trust a Stranger」

ゲイリー・バーデンは今回ご紹介した4枚の内、3枚でボーカルを務めています。

しかし彼のボーカルは、散々な評価をされています。

曰く歌が下手、音域が狭い、そもそも不安定等々。

ファンからだけでなく、マイケルはインタビューでも度々そうした質問をされるらしいのですが、毎回律儀にゲイリーをフォローしています。

しかしこの曲を聞くとゲイリーの歌もそう悪くないと思います。

確かに彼は上手いシンガーではありませんが、このグループでは機能していました。

ゲイリーは音域は狭いかもしれませんが、その狭さの中で一生懸命熱唱する時、リスナーにエモーショナルな感情を喚起します。

それがマイケルの情熱的で感情を揺さぶるギターと、方向性がぴったり合っていました。

この曲でも2:38から、マイケルの狂おしいギターに胸が一杯になります。

ヘヴィ・メタルやハード・ロックでは、技術が高い人が評価されやすいかもしれません。

しかし普通のロック・バンド基準でいえば、ゲイリーより歌が下手な人はいくらでもいますからね。

 

8位「I’m Gonna Make You Mine」(アルバム:Built to Destroy)

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■曲名:I’m Gonna Make You Mine
■曲名邦題:メイク・ユー・マイン
■アルバム名:Built to Destroy
■アルバム名邦題:限りなき戦い
■動画リンク:「I’m Gonna Make You Mine」

今回は4枚のオリジナル・アルバムを対象にしました。

この時期では、他に以下のようなライブ・アルバムがあります。

「飛翔伝説〜M.S.G.武道館ライヴ(One Night at Budokan)」
「ロック・ウィル・ネヴァー・ダイ(Rock Will Never Die)」

内容的にはどちらも良いと思いますが、どうしても聞き慣れたオリジナル・アルバムの方でおすすめしたくなります。

さてマイケル・シェンカーの悲願は、アメリカでの成功です。

先程ご紹介した「Built to Destroy」2つのバージョンも、元々はアメリカ向きにリミックスしたことが、混乱の原因でした。

結局マイケルはその後一度バンドを解散させ、ロビン・マコーリー(Robin McAuley)と組んでマッコーリー・シェンカー・グループ(McAuley Schenker Group)を結成しています。

新グループは、更にアメリカを意識しています。

1曲だけご紹介しておきましょう。

McAuley Schenker Group – Love Is Not A Game

良い曲ですがアメリカナイズされたように感じます。

そもそも泣きのギターを得意とするマイケルは、アメリカ向きではなかったような気もしますが。

 

9位「Dancer」(アルバム:Assault Attack)

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■曲名:Dancer
■曲名邦題:ダンサー
■アルバム名:Assault Attack
■アルバム名邦題:黙示録
■動画リンク:「Dancer」

このアルバムでは、ゲイリーからボーカルが変わりました。

レインボーやアルカトラズ(Alcatrazz)などで知られるグラハム・ボネットがボーカルに就任しました。

当初はデイヴィッド・カヴァデール(David Coverdale)も候補だったようですが、マイケルがボネットを希望したのだとか。

他のメンバーでは残念ながら、コージー・パウエルが脱退してしまいました。

マイケル・シェンカー、グラハム・ボネット、コージー・パウエルという三巨人そろい踏みいにはならなかったのですね。

ただスポーツでも同じですが、バンドの場合どれほどメンバーが豪華でも、そのまま音楽に質に直結しない場合があります。

私はファースト・アルバム時のメンバーが、最もまとまりが良いように思いますが。

さてこのアルバムは前作の反省からか、全体に甘さ控えめになっています。

私としては歓迎したい変化ですが、楽曲の魅力は前2作より落ちるかもしれません。

 

10位「Captain Nemo」(アルバム:Built to Destroy)

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■曲名:Captain Nemo
■曲名邦題:キャプテン・ネモ
■アルバム名:Built to Destroy
■アルバム名邦題:限りなき戦い
■動画リンク:「Captain Nemo」

「Into the Arena」の続編的なインストゥルメンタル・ナンバーです。

今回改めて彼のギターを聞きまくって思ったのは、思ったほどテクニカル偏重ではないということ。

現代のメタル系ギタリストは、テクニックでは猛者ぞろいです。

マイケルの演奏にも速弾きがありますが、純粋な速さだけでいえば彼以上の人は沢山いると思います。

しかしそれにもかかわらず、マイケル・シェンカーは神に違いありません。

よくメタル系ギターで確かに上手いけれど、プレイが無機質に聞こえることがあります。

マイケルの演奏にはそういうギタリストにはない、有機的ななエモーションを感じます。

彼のプレイには作為がなく、天衣無縫なところが魅力です。

そんな彼のギタープレイを味わえるのがこの曲。

マイケル・シェンカー・グループは、このアルバムの後に解散することになりました。

アルバム邦題に「限りなき戦い」と付けた担当者は、少し気まずい思いをしたかもしれません(笑)

ただ13年後の1996年には再結成して「リトゥン・イン・ザ・サンド(Written in the Sand)」をリリースしています。

 

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