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キャラヴァン(Caravan)の名曲名盤8選【代表曲・隠れた名曲】

今回はキャラヴァンのランキングを作成しました。

彼らは難解なプログレ・バンドが多い中で、メロディが分かりやすいのが魅力です。

長い曲が多いので8曲だけにしましたが、長くても聞きやすい曲を選びました。

カンタベリー・ミュージックの人懐こい側面を代表するバンドです。

 

1位「Stuck in a Hole」(アルバム:Cunning Stunts)

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■曲名:Stuck in a Hole
■曲名邦題:スタック・イン・ア・ホール
■アルバム名:Cunning Stunts
■アルバム名邦題:ロッキン・コンチェルト
■動画リンク:「Stuck in a Hole」

このアルバムから、彼らはポップ路線に舵を切りました。

とはいえ商業主義に走ったかというと、必ずしもそういう感じもしません。

商業主義というより、英国ポップ色を強めたようには感じますが。

プログレ時代の名残を残す大曲「ロッキン・コンチェルト(The Dabsong Conshirtoe)」もすばらしい出来ですし。

この曲はアルバムで最もキャッチーな楽曲です。

この曲の聞きどころは演奏面にあって、特に1:44からのムーグ・シンセサイザーの演奏は最高としか言いようがありません。

このバンドは、短い曲でも演奏に魅力があって、逆に演奏主体の長い曲にもポップな魅力があります。

 

2位「The Dog, The Dog, He’s at It Again」(アルバム:For Girls Who Grow Plump in the Night)

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■曲名:The Dog, The Dog, He’s at It Again
■曲名邦題:ドッグ,ドッグ
■アルバム名:For Girls Who Grow Plump in the Night
■アルバム名邦題:夜ごとに太る女のために
■動画リンク:「The Dog, The Dog, He’s at It Again」

このバンドの叙情的な面を代表するのがこの曲です。

このアルバムの前に、ベースのリチャード・シンクレア(Richard Sinclair)とキーボードのスティーヴ・ミラー(Steve Miller)が、グループを去りました。

特にリチャードを失ったことは、大きなダメージだと思われました。

しかし彼らはその苦境を、パイ・ヘイスティングス(Pye Hastings)を中心にして踏ん張りました。

私などは、リチャード在籍時の前作を上回る出来だと思っているぐらいです。

この曲の前半ではヘイスティングスの歌が沁みますし、中盤からは再加入したデイヴ・シンクレア(Dave Sinclair)のキーボードも飛翔するかのようなフレーズを連発しています。

あと大きいのは、ヴィオラ奏者で新加入のジェフリー・リチャードソン(Geoffrey Richardson)。

曲の中盤以降では彼のヴィオラが、この曲のドラマ性を高めています。

 

3位「All the Way (with John Wayne’s Single-handed Liberation of Paris)」(アルバム:Blind Dog at St. Dunstans)

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■曲名:All the Way (with John Wayne’s Single-handed Liberation of Paris)
■アルバム名:Blind Dog at St. Dunstans
■アルバム名邦題:聖ダンスタンス通りの盲犬
■動画リンク:「All the Way (with John Wayne’s Single-handed Liberation of Paris)」

彼らは「Cunning Stunts」からポップな曲が増えました。

このアルバムでは更にプログレ色が薄くなりましたが、曲の粒がそろっており、作品の水準は保たれています。

どちらにするか迷った「A Very Smelly, Grubby Little Oik」も、リンクを貼っておきましょう。

Caravan – A Very Smelly, Grubby Little Oik

この曲はフルートとアルト・サックスを担当する、ジミー・ヘイスティングス(Jimmy Hastings)が大活躍しています。

ちなみにジミーはパイ・ヘイスティングスの兄。

4:27からサックスが歌い上げる場面が特に印象的です。

また2:06からのストリングスもすばらしいですね。

初期の彼らはキーボード主体の演奏が多かったのですが、この曲では使用されている楽器が多彩です。

 

4位「Place of My Own」(アルバム:Caravan)

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■曲名:Place of My Own
■曲名邦題:プレイス・オブ・マイ・オウン
■アルバム名:Caravan
■アルバム名邦題:キャラヴァン・ファースト・アルバム
■動画リンク:「Place of My Own」

彼らはイギリスのカンタベリー出身のバンドです。

彼らは元々ワイルド・フラワーズ(The Wilde Flowers)というバンドでした

しかし当時はメンバーの出入りが激しく、メンバーを固定することができませんでした。

ワイルド・フラワーズは、1964年春から1967年の秋に解散するまでの3年半で、7回もメンバー構成が変わっています。

その頃の曲を、1曲ご紹介しておきましょう。

The Wilde Flowers – Memories

その後彼らは、ソフト・マシーン(Soft Machine)とキャラヴァンに分裂することになりました。

彼らはキャラヴァンを結成後、ジャズで有名なヴァーヴ・レコード(Verve Records)と契約することになりました。

その第一弾がこのアルバムです。

このバンドは結成時に、ある目標を立てていたそうです。

それは音楽だけで食べていくこと。

このファーストは売れませんでしたが、彼ら特有の聞きやすさはヒットを意識しているせいかもしれません。

 

5位「Golf Girl」(アルバム:In the Land of Grey and Pink)

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■曲名:Golf Girl
■曲名邦題:ゴルフ・ガール
■アルバム名:In the Land of Grey and Pink
■アルバム名邦題:グレイとピンクの地
■動画リンク:「Golf Girl」

この頃バンドには優秀なボーカリストが2人在籍していました。

2人とはパイ・ヘイスティングスとリチャード・シンクレアのことで、この曲はシンクレアがボーカルを担当した曲。

とぼけたようなイントロの後に始まるリチャードのボーカルが、曲のカラーを決定付けています。

リチャードは本来ベーシストですが、ハットフィールド・アンド・ザ・ノース(Hatfield And The North)での活動を含め、ボーカリストとして高い評価を得ています。

このアルバムは全体的にリチャード色が強いのですが、それを象徴している曲かもしれません。

彼らはカンタベリー・ミュージックを代表するバンドです。

初めての方に解説すると、カンタベリー・ミュージックはプログレとして分類される音楽です。

しかし普通のプログレとは、少し違ったところがあるかもしれません。

この曲に感じられる天然でポップなところも、カンタベリーの一側面といえるでしょう。

またカンタベリーは、トム・ニューマン(Tom Newman)、ロバート・ワイアット(Robert Wyatt)など、すぐれたボーカリストを数多く輩出しました。

リチャード・シンクレアも、その優れたシンガーの系譜に連なる人といえるでしょう。

 

6位「And I Wish I Were Stoned~Don’t Worry」(アルバム:If I Could Do It All Over Again, I’d Do It All Over You)

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■曲名:And I Wish I Were Stoned~Don’t Worry
■曲名邦題:アンド・アイ・ウィッシュ・アイ・ワー・ストーンド~ドント・ウォリー
■アルバム名:If I Could Do It All Over Again, I’d Do It All Over You
■アルバム名邦題:キャラバン登場
■動画リンク:「And I Wish I Were Stoned~Don’t Worry」

邦題はデビュー作っぽいですが、実はセカンド・アルバムです。

ただレーベルが、ヴァーヴからデッカ・レコード(Decca Records)に変わりました。

移籍のおかげか、前作より自分たちのやりたい音楽をやっている感じがします。

前作でも長尺の「ホエア・バット・フォー・キャラヴァン・ウッド・アイ(Where but for Caravan Would I?)」が、すばらしい出来でした。

このアルバムでは更に長い曲が増えていますが「聞く耳を持て(With an Ear to the Ground)」や「キャント・ビー・ロング(Can’t Be Long Now)」も、この曲と甲乙付けがたい出来です。

彼らの長い曲は、激しやかテクニックで圧倒する曲が少なく、雰囲気や物語性を重視している感じがします。

プログレに対して、独りよがりな演奏が延々と続く印象を持っている方にも充分おすすめできます。

 

7位「The Love in Your Eye~To Catch Me a Brother~Subsultus~Debouchement~Tilbury Kecks」(アルバム:Waterloo Lily)

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■曲名:The Love in Your Eye~To Catch Me a Brother~Subsultus~Debouchement~Tilbury Kecks
■曲名邦題:瞳の中の愛~キャッチ・ミー・ア・ブラザー~サブサルタス~デバウチメント~ティルバリー・ケックス
■アルバム名:Waterloo Lily
■アルバム名邦題:ウォータールー・リリー
■動画リンク:「The Love in Your Eye~To Catch Me a Brother~Subsultus~Debouchement~Tilbury Kecks」

前作「In the Land of Grey and Pink」は彼らの最高傑作と言われています。

しかし次作となるこのアルバムでは、デイヴ・シンクレア(Dave Sinclair)が脱退してしまいました。

確かに「In the Land of Grey and Pink」は、音楽面では成功したといえるでしょう。

しかしメンバーはレコード会社のプロモーション姿勢に、不満を募らせていたようです。

ちなみに「In the Land of Grey and Pink」は、10年かけて10万枚達成した程度ですから、当然の不満かもしれません。

バンド内の停滞感を感じたデイヴは、ついに脱退を決心しました。

その後の彼は、マッチング・モウル(Matching Mole)に参加しています。

デイヴはマッチング・モウルの超名曲「オー・キャロライン(O Caroline)」を提供するなど、大きな貢献をしました。

さてこの曲はデイブ不在の中、残されたメンバーがその穴を埋めようとした様子がうかがえます。

代わりに加入したスティーヴ・ミラーはデイヴとは全く違うタイプで、他のメンバーと折り合いが悪かったようです。

この曲の後半は、スティーヴのエレピが大きくフィーチャーされていますが、まあまあの出来でしょうか。

それよりもギターやフルート、ストリングスが目立つ前半の方が、出来が良いと思います。

彼らは様々な楽器を導入することによって、総合力でこの苦境を乗り切ろうとしていたようです。

 

8位「Nine Feet Underground」(アルバム:In the Land of Grey and Pink)

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■曲名:Nine Feet Underground
■曲名邦題:9フィートのアンダーグラウンド(恋人は友人)
■アルバム名:In the Land of Grey and Pink
■アルバム名邦題:グレイとピンクの地
■動画リンク:「Nine Feet Underground」

このバンドのファンは、この曲が1位だろうと思うかもしれません。

確かに私もそう思いますし。

しかしこの曲は22分もありますから、ここまでの曲を気に入った方だけ、じっくり聞いていただきたいと思いました。

初期の彼らを演奏面で支えていたのは、デイヴ・シンクレアといえるでしょう。

ちなみにデイヴはリチャード・シンクレアとは、従兄弟の関係です。

それにしてもデイヴのキーボードは、この曲でよく歌っていますね。

彼はテクニカルな演奏や激しさではなく、メロディアスな演奏を特徴とする人です。

最初はムーグの演奏だと思いますが、その後のファズ・オルガンの演奏も快調。

それとリチャードのベースラインは、節回しという言葉を使いたくなるような、独特なリズム刻んでいます。

彼らの曲は長くても構成力があるせいか、飽きさせません。

メロディアスな曲も多いので、プログレ初心者におすすめのバンドかもしれません。

 

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