今回はオリビア・ニュートン=ジョンのランキングを作成しました。
彼女は時期によって音楽性が異なります。
この記事では初期を中心に選曲しましたが、一部後期のヒット曲も取り上げました。
特に上位4曲は決定的な曲ばかりです。
- 1 1位「Take Me Home, Country Roads」(アルバム:Let Me Be There)
- 2 2位「Have You Never Been Mellow」(アルバム:Have You Never Been Mellow)
- 3 3位「Xanadu」(アルバム:Xanadu)
- 4 4位「Physical」(アルバム:Physical)
- 5 5位「Angel Eyes」(アルバム:Long Live Love)
- 6 6位「If Not For You」(アルバム:If Not For You)
- 7 7位「Making a Good Thing Better」(アルバム:Making a Good Thing Better)
- 8 8位「Living in Harmony」(アルバム:Olivia)
- 9 9位「Home Ain’t Home Anymore」(アルバム:Long Live Love)
- 10 10位「What Is Life」(アルバム:Olivia)
- 11 11位「I Honestly Love You」(アルバム:Long Live Love)
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1位「Take Me Home, Country Roads」(アルバム:Let Me Be There)
■曲名:Take Me Home, Country Roads
■曲名邦題:カントリー・ロード
■アルバム名:Let Me Be There
■アルバム名邦題:レット・ミー・ビー・ゼア
■動画リンク:「Take Me Home, Country Roads」
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このアルバムは「Music Makes My Day」というタイトルのものもありますが、内容は同じです。
初期の彼女の特徴は、カントリー色が強いこと。
その代表例は「故郷へ帰りたい」いう邦題で知られる、この曲です。
この曲は多くの人がご存知のことと思います。
日本ではジブリ映画「耳をすませば」で、本名陽子がカバーしたことで知られています。
元々はジョン・デンバー(John Denver)が書いた曲ですが、国を問わず多くのカバー曲があります。
中でも最も知られているのが、このオリビアのバージョンかもしれません。
2位「Have You Never Been Mellow」(アルバム:Have You Never Been Mellow)
■曲名:Have You Never Been Mellow
■曲名邦題:そよ風の誘惑
■アルバム名:Have You Never Been Mellow
■アルバム名邦題:そよ風の誘惑
■動画リンク:「Have You Never Been Mellow」
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ジョン・ファーラー(John Farrar)が書いた曲です。
ちなみに彼はデビュー・アルバムから「麗しの瞳(Soul Kiss)」まで12作連続で、彼女のプロデュースを担当しています。
オリビアの成功の影には、常に彼の存在がありました。
ちなみにジョン・ファーラーは自分でも、AOR名盤の誉れが高いアルバムを発表しています。
この曲は日本でも椎名恵の「愛は眠らない」というカバーが知られています。
上の曲は、堀ちえみの主演ドラマ「花嫁衣裳は誰が着る」の主題歌だったようですね。
このカバーもかなり良い出来だと思います。
3位「Xanadu」(アルバム:Xanadu)
■曲名:Xanadu
■曲名邦題:ザナドゥ
■アルバム名:Xanadu
■アルバム名邦題:ザナドゥ
■動画リンク:「Xanadu」
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この曲は同名映画のサウンドトラックで、前半がオリビア、後半をELOが担当しています。
彼女の曲は5曲収録されていますが、どれも良い出来です。
同じアルバムから、もう1曲ご紹介しておきましょう。
映画ではミュージカル風の演出がされていますが、それにはあるきっかけがありました。
彼女は2年前の1978年「グリース(Grease)」というミュージカル映画に出演し、高く評価されました。
女優としての成功は、音楽面でもプラスに働いたようです。
彼女はこの映画のオファーを受け、更に名声を高めました。
4位「Physical」(アルバム:Physical)
■曲名:Physical
■曲名邦題:フィジカル
■アルバム名:Physical
■アルバム名邦題:虹色の扉
■動画リンク:「Physical」
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この記事では彼女の初期を中心に選曲しました。
ただ後期の曲でも、3位とこの曲はどう考えても外せません。
特にこの曲は彼女の代表曲だと信じて疑わない人が多いと思いますから。
彼女は前作の「さよならは一度だけ(Totally Hot)」あたりから、ロック・ポップス路線に転換しました。
中でもこの曲のセクシーぶりは、当時かなり話題になりました。
歌詞を読むと、オリビアがある男性を性的に誘惑している様子が読み取れます。
その意味深な歌詞のせいもあって、保守色の強い州南部などの一部の放送局では、この曲の放送を自粛する動きも見られた。
意味深というより、かなり露骨な歌詞かもしれません。
5位「Angel Eyes」(アルバム:Long Live Love)
■曲名:Angel Eyes
■曲名邦題:エンジェル・アイ
■アルバム名:Long Live Love
■アルバム名邦題:とこしえの愛
■動画リンク:「Angel Eyes」
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この曲では、バラード・シンガーとしての魅力を堪能できます。
先程の「Physical」は、肉食系女子の火遊びみたいな歌詞の曲でした。
清楚な彼女はどこに行ったのかとお嘆きの方もいらっしゃるかもしれません。
そういう方は、この曲をお聞きください。
この曲で彼女は、恋人から「天使の瞳」と呼ばれています。
アルバム名の「Long Live Love」は「長続きする愛」という意味ですし。
さて先程初期の彼女はカントリー色が強いと書きました。
しかしこの作品がリリースされた1974年あたりから、少し路線を変えてきたように思います。
洗練されたMOR寄りにシフトしてきています。
6位「If Not For You」(アルバム:If Not For You)
■曲名:If Not For You
■曲名邦題:イフ・ノット・フォー・ユー
■アルバム名:If Not For You
■アルバム名邦題:イフ・ノット・フォー・ユー
■動画リンク:「If Not For You」
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ボブ・ディラン(Bob Dylan)が書いた曲ですが、ジョージ・ハリスン(George Harrison)がカバーしたことで知られています。
ギターもかなりジョージ・ハリスンっぽいですが、ジョン・ファーラーが演奏しているようです。
さて今回ウィキペディアを読んで、彼女がイギリス生まれであることを初めて知りました。
彼女はオーストラリアのイメージが強い人かもしれません。
亡くなった時の葬儀も、オーストラリアの国葬でしたし。
彼女はイギリスで生まれて、5歳の時にオーストラリアに移住しました。
ただウィキペディアにこんな記載がありました。
1974年にはユーロビジョン・ソング・コンテストに英国代表として出場し、「Long Live Love」を歌唱して4位を記録した。
この曲がヒットした初期はイギリスで活動し、1975年にはアメリカに移住しています。
彼女はイギリス、アメリカ、オーストラリアの3か国を行き来して活動していたようですね。
7位「Making a Good Thing Better」(アルバム:Making a Good Thing Better)
■曲名:Making a Good Thing Better
■曲名邦題:きらめく光のように
■アルバム名:Making a Good Thing Better
■アルバム名邦題:きらめく光のように
■動画リンク:「Making a Good Thing Better」
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この曲は杏里の有名曲「オリビアを聴きながら」と深く関係しています。
「オリビアを聴きながら」では、曲名の「Making a Good Thing Better」を少しもじって引用していますし。
「Making a Good Thing Better」では、2人の関係がより良くなるよう、この愛を育てようと歌われています。
一方「オリビアを聴きながら」は、2人の関係が終わった後の曲です。
「オリビアを聴きながら」は「Making a Good Thing Better」へのアンサーソングといえるかもしれません。
最初は2人の愛を育てていこうと思っていた。
しかし彼が愛していたのは本当の私ではなく、私の幻影だったようね。
こういうストーリーでしょうか。
しかしこのアルバム・ジャケットの笑顔は、まぶしすぎます。
こんな笑顔で2人の愛を育てていきましょうと言われたら、男性はただ黙ってうなづくしかありません。
8位「Living in Harmony」(アルバム:Olivia)
■曲名:Living in Harmony
■曲名邦題:リヴィング・イン・ハーモニー
■アルバム名:Olivia
■アルバム名邦題:オリビア
■動画リンク:「Living in Harmony」
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個人的に偏愛している曲です。
ギターの演奏がとても楽しいですね。
彼女を理解する上で、自然派志向を押さえておいた方がいいかもしれません。
初期のカントリー三部作のアルバムジャケットの内、自然に囲まれた中で撮影されたものが2枚あります。
このアルバムは顔のアップですが、この曲はいかにも田園を意識したような曲調ですし。
曲名の「Living in Harmony」は「調和の中で生きる」という意味でしょうか。
後年彼女は音楽と距離を置き、社会活動に傾倒していきました
特に環境保護については、ライフワークだったようです。
日本のイルカ漁に抗議して、来日を拒否したこともあったようですね。
9位「Home Ain’t Home Anymore」(アルバム:Long Live Love)
■曲名:Home Ain’t Home Anymore
■アルバム名:Long Live Love
■アルバム名邦題:とこしえの愛
■動画リンク:「Home Ain’t Home Anymore」
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この頃のオリビアは素朴な初期から、より洗練された路線に移行しつつありました。
2位に挙げた「Have You Never Been Mellow」は、カントリー路線からの脱皮を予感させる名曲でした。
しかしその前作であるこのアルバムには、既に同じ作風のこの曲が収録されていました。
この曲は隠れ名曲だと思います。
私は今の音楽シーンも好きです。
それは今の時代にも良い曲がたくさんあることを知っているからです。
強いて言えば、こういう無添加で素朴な曲が少ないかもしれません。
この曲は今の時代こそ、新鮮に響く曲かもしれません。
10位「What Is Life」(アルバム:Olivia)
■曲名:What Is Life
■曲名邦題:ホワット・イズ・ライフ (美しき人生)
■アルバム名:Olivia
■アルバム名邦題:オリビア
■動画リンク:「What Is Life」
■Amazon:このアルバムについて、他のレビューを読みたい方はこちらから
この曲もジョージ・ハリスンのカバーです。
デビューアルバムから「If Not For You」がヒットしたとはいえ、当時の彼女は一般的には無名の存在でした。
この曲が発表された1972年、彼女は来日していますが、クリフ・リチャード(Cliff Richard)のバックコーラス要員でしたし。
ただ美貌と歌の実力を兼ね備え、有能なスタッフもいたので、ブレイクは時間の問題だったかもしれません。
このランキングから分かる通り、私は初期の彼女を高く評価しています。
最初のピークは5作目の「Have You Never Been Mellow」までで、「Xanadu」から「Physical」までが第2のピークだと考えています。
今回「Clearly Love」「Come On Over」「Don’t Stop Believin’」からは曲を取り上げていません。
それらの作品も悪くはありませんが、ランクイン相当の曲はありませんでした。
1曲だけ「Come On Over」から惜しくも選外になった曲をご紹介します。
11位「I Honestly Love You」(アルバム:Long Live Love)
■曲名:I Honestly Love You
■曲名邦題:愛の告白
■アルバム名:Long Live Love
■アルバム名邦題:とこしえの愛
■動画リンク:「I Honestly Love You」
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彼女はこの曲で初めてアメリカのシングルチャートで1位を獲得しました。
彼女の最高傑作については、かなり判断が別れると思います。
私は初期が好きなので、このアルバムが最高傑作だと思っています。
ただ一般的には「ザナドゥ(Xanadu)」か「虹色の扉(Physical)」の方が人気が高いかもしれません。
彼女は音楽面で大きな成果を残しました。
2022年8月8日、彼女はガンで亡くなりました。
初めて彼女が乳がんと診断されたのは1992年でしたので、30年間ガンと戦い続けていたのですね。
彼女は一時期日本の環境政策に異を唱えて、日本に来ようとしませんでした。
今でも彼女について、反日アーティストだと言う人がいます。
しかし後年彼女は何度も来日し、2015年には東日本大震災の追悼コンサートを行っています。
彼女は彼女は自分の信じる正義に忠実だっただけかもしれません。
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