今回はアッシャーのランキングを作成しました。
特に彼の歌に焦点を当てて選曲してみました。
私にしては珍しくバラードを多めにしましたが、実際良い曲が多いですから仕方ありません。
この人の歌に注目して聞いてみてください。
- 1 1位「U Remind Me」(アルバム:8701)
- 2 2位「Climax」(アルバム:Looking 4 Myself)
- 3 3位「U Got It Bad」(アルバム:8701)
- 4 4位「Confessions Part II」(アルバム:Confessions)
- 5 5位「Hey Daddy (Daddy’s Home)」(アルバム:Raymond v. Raymond)
- 6 6位「Moving Mountains」(アルバム:Here I Stand)
- 7 7位「You Make Me Wanna…」(アルバム:My Way)
- 8 8位「Looking 4 Myself」(アルバム:Looking 4 Myself)
- 9 9位「Foolin’ Round」(アルバム:Raymond v. Raymond)
- 10 10位「Can U Get wit It」(アルバム:Usher)
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1位「U Remind Me」(アルバム:8701)
■曲名:U Remind Me
■曲名邦題:ユー・リマインド・ミー
■アルバム名:8701
■アルバム名邦題:8701
■動画リンク:「U Remind Me」
このアルバムのリリース前に、ある事件が起こりました。
当初「All About You」というアルバム名で発売を予定していましたが、正式発売前Napsterに楽曲が流出してしまいました。
そこで彼は発売を延期し、その間にアルバムを練り直して、再リリースしたんだそうです。
そのせいかこのアルバムは、よく練られていて、前作を上回る完成度になっています。
その充実ぶりを象徴するのがこの曲。
私は1:53からの展開が好きで、コーラスと共に盛り上がる箇所では、いつもグッときてしまいます。
スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)を思わせるその部分は、今回取り上げた曲の中で、最高の瞬間かもしれません。
あとどうでもいいことですが、このアルバムは「U」がらみの曲だらけです。
「U Remind Me」
「U Got It Bad」
「U Don’t Have to Call」
「U-Turn」
「U R the One」
冒頭にこだわらなければ、まだあります。
「Without U (Interlude)」
「Can U Help Me」
Userの「U」ということかもしれませんが、いっそのこと全曲「U」にしてほしかったです。
2位「Climax」(アルバム:Looking 4 Myself)
■曲名:Climax
■曲名邦題:クライマックス
■アルバム名:Looking 4 Myself
■アルバム名邦題:ルッキング・フォー・マイセルフ
■動画リンク:「Climax」
この人のバラードには定評があります。
実際今回は私にしてはスローな曲を、数多く取り上げています。
ボーカリストとしての魅力に焦点を当てるために、そういう方針で選曲してみました。
この曲は、彼のバラード表現の完成形といえるかもしれません。
ファルセットを駆使した彼のボーカルは、歌が上手い人ぞろいのR&Bの中でもひときわ目立っています。
この曲の歌唱には、一つ特徴があります。
それはスローなのに、自由奔放さが感じられること。
ジャズでいえば「マイ・ファニー・ヴァレンタイン(My Funny Valentine)」のマイルス・デイビス(Miles Davis)のように、バラード表現と奔放さが共存しています。
表現力が、バラードという形式を凌駕しているといえるかもしれません。
ほとんどマーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の境地ではないでしょうか。
3位「U Got It Bad」(アルバム:8701)
■曲名:U Got It Bad
■曲名邦題:ユー・ガット・イット・バッド
■アルバム名:8701
■アルバム名邦題:8701
■動画リンク:「U Got It Bad」
私はこのアルバムが、彼の最高傑作だと思います。
彼はこのアルバムでアイドルから、1人のアーティストに脱皮したように思います。
前作もすばらしい出来でしたが、まだプロデューサーが主体な感じがしましたからね。
当時の彼はTLCのチリ(Chilli)と交際していましたが、PVにチリが登場しています。
同じラ・フェイス・レコード(LaFace Record)を代表する大物2人の交際は、当時大きな話題になりました。
PVにはお熱い様子の2人が出てきますが、2004年に2人は破局してしまいます。
基本的にPVには交際相手を登場させない方がいいかもしれません。
どうでもいいことですが、私はこのジャケットを見ると、いつもEXILEのATSUSHIさんを思い出します。
共通点は、短髪、グラサン、上半身裸、そして歌がうまいこと。
同じような時期に活躍したせいで、印象が被っているだけだと思いますが。
4位「Confessions Part II」(アルバム:Confessions)
■曲名:Confessions Part II
■曲名邦題:コンフェッションズ・パート2
■アルバム名:Confessions
■アルバム名邦題:コンフェッションズ
■動画リンク:「Confessions Part II」
世間的にはこのアルバムが。最高傑作だと言われています。
それもそのはず、とにかく売れましたから。
売れたというより、売れまくったという表現の方がいいかもしれません。
なにせ日本でも、50万枚というセールスを記録しています。
ちなみにあいみょんで一番売れたアルバム「瞬間的シックスセンス」でも、21万枚です。
当然アメリカでも売れまくりました。
このアルバムからは、シングル1位が4曲、トップテンヒットが1曲という有様で、1位だった週数は以下の通りです。
「Yeah!」 12週
「Burn」 8週
「Confessions Part II」 2週
「My Boo (Duet with Alicia Keys)」 6週
一年は52週ですが、その内このアルバムの曲だけで28週1位を占めています。
マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)も含めて、他にこんなセールスは思い出すことができません。
上記のヒット曲はどれもすばらしく、もしこの曲を気に入ったら、アルバム単位でチェックしてみてください。
5位「Hey Daddy (Daddy’s Home)」(アルバム:Raymond v. Raymond)
■曲名:Hey Daddy (Daddy’s Home)
■曲名邦題:ヘイ・ダディ(ダディーズ・ホーム)
■アルバム名:Raymond v. Raymond
■アルバム名邦題:レイモンド V レイモンド
■動画リンク:「Hey Daddy (Daddy’s Home)」
今回は彼の代表曲をいくつか外しています。
彼の最大のヒット曲「イエー!(Yeah!)」と「OMG」も外しています。
当時私も好きな曲でしたが、改めて聞きなおすと、当時ほどのインパクト感じられませんでした。
ただ彼の有名曲なので、リンクだけ貼っておきましょう。
彼がマイケル・ジャクソンを尊敬していることは、とても有名な話です。
実際に彼は「New King Of Pop」つまり「新しいキング・オブ・ポップス」と呼ばれることがあります。
先程書いたようなビック・セールスだけでなく、それ以上に彼のエンターテイナーぶりが、それの称号にふさわしいかもしれません。
今回彼のPVをまとめて見ましたが、改めてダンスの上手さと、人を惹きつける華のある人だと再確認しました。
6位「Moving Mountains」(アルバム:Here I Stand)
■曲名:Moving Mountains
■曲名邦題:ムーヴィング・マウンテンズ
■アルバム名:Here I Stand
■アルバム名邦題:ヒア・アイ・スタンド
■動画リンク:「Moving Mountains」
歌がうまい人はテクニック偏重になりすぎると、何か物足りない感じがしてしまうものです。
そもそもアメリカは歌のうまい人が沢山いますし、それだけでは通用しません。
オーディション番組も人気で、そこから出た人はおおよそ皆歌が上手いですしね。
アッシャーみたいな大スターといっても、その過酷なショービジネスの競争にさらされています。
生き残るのは歌が上手いだけではなく、サムシング・スペシャルを持っている人です。
ただこの人の場合は確かにテクニックはあるけれど、それ以上に表現力がある人かもしれません。
表現力過多といってもいいぐらい。
この曲での悲壮で迫真演技的な歌唱は、あっぱれとしかいいようがありません。
歌に演技力がある人だと思います。
7位「You Make Me Wanna…」(アルバム:My Way)
■曲名:You Make Me Wanna…
■曲名邦題:ユー・メイク・ミー・ワナ…
■アルバム名:My Way
■アルバム名邦題:マイ・ウェイ
■動画リンク:「You Make Me Wanna…」
彼はこのアルバムからブレイクしました。
確かに前作から更に完成度を上げ、この曲以外にも「マイ・ウェイ(My Way)」「ベッドタイム(Bedtime)」も、名曲の域に達しています。
特にモニカ(Monica)と共演した「Bedtime」は捨てがたいので、リンクだけ貼っておきましょう。
このアルバムは、プロデュース・ワークが秀逸です。
メインのプロデューサーであるジャーメイン・デュプリ(Jermaine Dupri)、バラードではベイビーフェイス(Babyface)が参加しています。
デュプリは、当時流行っていたチキチキと呼ばれるビートを、うまく取り入れていますね。
あとこの曲ではアコースティック・ギターが、とても効果的に使われています。
8位「Looking 4 Myself」(アルバム:Looking 4 Myself)
■曲名:Looking 4 Myself
■曲名邦題:ルッキング・フォー・マイセルフ
■アルバム名:Looking 4 Myself
■アルバム名邦題:ルッキング・フォー・マイセルフ
■動画リンク:「Looking 4 Myself」
イントロのリズムが、少しプリンス(Prince)を思い起こさせる曲です。
彼は2000年以降、最も成功したアーティストの1人だと言われています。
現在までシングルで1位を獲得した曲が9曲、このアルバムまでアルバム・チャート1位を4作連続で獲得していますから、当然といえるでしょう。
実際このアルバムまでは、高品質のアルバムを連発してきました。
セールス的には好調な一方で、この時期彼は自分を見つめ直していたようです。
「Looking 4 Myself」は「自分を見つめる」ですし、前作「Raymond v. Raymond」は「自分対自分」。
彼はこのアルバムの音楽を「革命的ポップ」と呼んでいました。
様々なジャンルの音楽を組み合わせて、新しいタイプのポップスをつくろうとしていたようです。
思えば彼は「Yeah!」や「OMG」などで革新的なサウンドに取り組んでいましたが、このアルバムでも彼は前進し続けています。
ただ次作「ハード・トゥ・ラヴ(Hard II Love)」では、残念ながら失速してしまいましたが。
トップを維持するのは、とても難しいということなのでしょう。
9位「Foolin’ Round」(アルバム:Raymond v. Raymond)
■曲名:Foolin’ Round
■曲名邦題:フーリン・アラウンド
■アルバム名:Raymond v. Raymond
■アルバム名邦題:レイモンド V レイモンド
■動画リンク:「Foolin’ Round」
このアルバム当時彼は、離婚問題で疲弊していました。
しかし音楽の才能は彼を裏切らず、このアルバムでも好調を維持しています。
前作にも感じましたが、この頃彼は斬新な音楽に取り組もうとしていたようです。
離婚問題について取り上げた「ペイパー(Paper)」でも、エレクトロなサウンドに挑戦しています。
ただこういう変化を好まない方もいらっしゃると思います。
ブラック・ミュージックとしてのアッシャーを好んでいた人は特に。
私もこの変化を歓迎するとは言いませんが、とにかく曲がいいので認めざるをえないと思っています。
この曲は彼が尊敬するマイケル・ジャクソンのバラードと同じく、黒さは感じられなくても、純粋に良い曲だと思います。
10位「Can U Get wit It」(アルバム:Usher)
■曲名:Can U Get wit It
■曲名邦題:キャン・U・ゲット・ウィット・イット
■アルバム名:Usher
■アルバム名邦題:アッシャー
■動画リンク:「Can U Get wit It」
ファーストアルバムからの選曲です。
彼はセカンドアルバムでブレイクしたので、このアルバムを未聴の方も多いのではないでしょうか。
最近のアルバムを快く思っていない人が聞くと、とても新鮮に聞こえるかもしれません。
このアルバムは、ショーン・パフィ・コムズ(Sean Puffy Combs)がプロデュースを担当しています。
この頃彼はまだ16歳で、アイドルとして売り出されていました。
しかし最初から歌がうまい人だったのですね。
先程の「Foolin’ Round」では透明度の高い歌を聞かせてくれますが、こちらでは粘りやタメの利いた歌を聞かせてくれています。
革新性よりも人間らしい肌触りを求める方は、後のヒット作よりこのアルバムをおすすめいたします。
実際私も聞き直すのは、もっぱら初期のアルバムばかりですから。
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