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テレンス・トレント・ダービー(Terence Trent D’Arby)の名曲名盤10選【代表曲】【サナンダ・マイトレイヤ(Sananda Maitreya)】

今回はテレンス・トレント・ダービーのランキングを作成しました。

この人は後にサナンダ・マイトレイヤ(Sananda Maitreya)に改名して、世間を驚かせました。

今回は改名の前、つまりデビューから4枚目までのアルバムを対象にしています。

今では話題に挙がる機会も少ない人ですが、今一度再評価したい人です。

なぜなら彼は風化させるには惜しいほどの才能があるアーティストだからです。

怪物といってもいいと思います。

マイケル・ジャクソン(MichaelJackson)を除くと、当時全盛期だったプリンス(Prince)に肉薄できたのは、この人ぐらいです。

神に最も近づいたことを証明する名曲の数々を、ぜひご堪能ください。

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1位「Billy Don’t Fall」(アルバム:Neither Fish Nor Flesh)

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■曲名:Billy Don’t Fall
■曲名邦題:ビリー,僕には恋しないでくれ
■アルバム名:Neither Fish Nor Flesh
■アルバム名邦題:N.F.N.F.
■動画リンク:「Billy Don’t Fall」
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この曲が1位とは意外と思われるかもしれません。

私にとってテレンスといえば、この曲です。

今回ディスコグラフィーを確認して、はじめて知りましたが、この曲はシングルカットされていたのですね。

しかし順位は付いていません。

もちろん売れなかったということですが、しかし実際に聞いてみるといかがでしょうか。

天に唾するようですが、はっきり言ってヒットチャートの方が間違えています。

まあこの曲ぐらいすばらしいと、売れたとか売れなかったとか関係ありませんが。

内省的な曲が多いセカンドアルバムの中でも、比較的ポップな曲の1つです。

まずイントロのシンセがとてもキュートですね。

そしてシンプルなドラムもすばらしい。

唯一の欠点は、曲名の自意識過剰っぷりですが、そこは見逃していただきたいと思います。

 

2位「If You Let Me Stay」(アルバム:Introducing The Hardline According to)

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■曲名:If You Let Me Stay
■曲名邦題:イフ・ユー・レット・ミー・ステイ
■アルバム名:Introducing The Hardline According to
■アルバム名邦題:T.T.D.
■動画リンク:「If You Let Me Stay」
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彼のデビューシングルがこれです。

何はともあれ、上のオフィシャル動画を見ていただきたいと思います。

本当にかっこいいです。ため息が出そうです。

ルックスだけではありません。パーフォーマンスが至高の境地です。

おそらく当時から人気アーティストのプロモーションビデオは、ダンスの振付師が付いていたと思われます。

多くの人に効率的にアピールするために、パフォーマンスの質を上げようとしていたはずです。

しかしこの動画のかっこよさは、そういう作為的なものではありません。

奔放で、無軌道で、動きに切れがあって、遊び心もあって、そうした自由なふるまいが本当にかっこいいです。

私のへたな文章を読んでいただくよりも、この動画の後半のパフォーマンスを見ていただくことを強くおすすめいたします。

 

3位「Do You Love Me Like You Say?」(アルバム:Symphony or Damn)

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■曲名:Do You Love Me Like You Say?
■曲名邦題:ドゥ・ユー・ラヴ・ミー・ライク・ユー・セイ?
■アルバム名:Symphony or Damn
■アルバム名邦題:シンフォニー・オア・ダム
■動画リンク:「Do You Love Me Like You Say?」
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この曲は全盛期の力強さを味わえる曲です。

彼は前作でのセールスの失敗で、おそらく相当追い詰められていたと思います。

なにせファーストアルバムは各国で軒並み1位を記録したのにもかかわらず、このセカンドアルバムは最高位が61位です。

おそらく前作が大ヒットしたので、莫大なプロモーション費用が投入されたことでしょう。

それでこの結果とは、大惨敗といってもいいと思います。

彼はそれから3年半という長いインターバルを置きました。

デビュー時のテレンスはインタビューで、自分の才能にかなり自信を持っているという趣旨の発言を連発していました。

某ジャニーズのアイドルが発言した「俺はビッグ発言」がかわいく思えるほどの、天狗の発言をしていたものです。

セカンドアルバムの失速で、その彼のプライドは傷つきました。

そして雪辱を誓った彼は、満を持してこのサードアルバムを発表します。

アルバムタイトルはこの曲の歌詞からとられていますが、直訳すると「交響曲かクソか」

背水の陣でアルバムを制作した感じがしますね。

そしてファーストシングルがこの曲です。

曲目は「あなたは愛していると言っているけれど、本当に愛しているの?」という感じです。

3年半待たせたファンに向けてのメッセージだったかもしれません。

 

4位「Read My Lips (I Dig Your Scene)」(アルバム:Vibrator)

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■曲名:Read My Lips (I Dig Your Scene)
■曲名邦題:リード・マイ・リップス
■アルバム名:Vibrator
■アルバム名邦題:バイブレーター
■動画リンク:「Read My Lips (I Dig Your Scene)」
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テレンス・トレント・ダービーは、アメリカで一発屋みたいな扱いのようです。

確かにアルバムを発表するたびに毎回50位ぐらいずつ下がって、このアルバムは最高で178位にまで落ちてしまいました。

ただこの人の場合、なぜ売れなくなったのは原因が不明です。

シングル向きの曲もありますし、質も高水準をキープしていましたから。

もしかしたら我々が住むこの世界は、その挑戦的で濃密な音楽を消化できなかっただけなのかもしれません。

心配なのは彼のメンタルです。

ちなみに彼はこのアルバムの後、夢のお告げによってサナンダ・マイトレイヤ(Sananda Maitreya)と改名しています。

おいおい大丈夫かと思ったら、その後も質の高い音楽活動を続けています。

あと余計な情報ですが、この頃の彼は短髪になって、少しルックスが変化しています。

ジャニーズを退所したアイドルが、次第にストリート系の強面になる展開に似ているような気がします。

それはともかく、すぐれた音楽をつくりつづけても、なおも音楽的に前進しようとする姿勢はすばらしいです。

この曲のリズムを聞くと、彼はなおも挑戦を続けていたことが分かると思います。

 

5位「To Know Someone Deeply Is to Know Someone Softly」(アルバム:Neither Fish Nor Flesh)

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■曲名:To Know Someone Deeply Is to Know Someone Softly
■曲名邦題:誰かを深く知るということは,誰かを思いやりのある心で理解するということ
■アルバム名:Neither Fish Nor Flesh
■アルバム名邦題:N.F.N.F.
■動画リンク:「To Know Someone Deeply Is to Know Someone Softly」
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セカンドアルバムは一般的には失敗作だと言われています。

確かにセールスは大惨敗でしたし、私の周囲でも失望したという声がありました。

しかし音楽をたくさん聞いてきた人ほど、このアルバムを高く評価する傾向にあります。

実は音楽ジャンキーを自称する私も、このアルバムが最高傑作だと思っています。

このアルバムの特徴は、内省的な曲が増えたことです。

その中の1曲がこれです。

この曲はシングルカットされていますが、よくもこの曲をシングルにしようと思ったものです。

なにせタイトルが「誰かを深く理解するということは、誰かをそっと理解すること」です。

当時の彼は自分が理解されていないと悩んでいたのかもしれません。

ちなみに彼はアルバムの1曲目で、自分自身についてこう述べています。

「僕を定義することはできない。なぜなら僕は得体の知れない存在だからだ」

理解するのが難しい人なのかもしれませんね。

 

6位「This Side of Love」(アルバム:Neither Fish Nor Flesh)

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■曲名:This Side of Love
■曲名邦題:歪められた愛
■アルバム名:Neither Fish Nor Flesh
■アルバム名邦題:N.F.N.F.
■動画リンク:「This Side of Love」
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先程の曲と同じく、セカンドアルバムからの選曲です。

この曲はロック色の強い曲です。

久しぶりに聞き返したところ、レニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)っぽいと思ってしまいました。

まあもちろん逆ですが。

とにかくギターのリフがやたらかっこいいです。

曲名を直訳すると「愛のこちら側」です。

こちら側とは何かと思ったら、「我々は愛について否定的な側にいる」という歌詞から始まっています。

どうやらテレンスはダークサイドに堕ちてしまったようです。

精神的に不安定なようですね。

ちなみにこのアルバムを制作した時、ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)の世紀の名盤「ペット・サウンズ(Pet Sounds)」を聞き狂っていたそうです。

「ペット・サウンズ」もブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)が、精神的に不安定だった頃の作品でしたね。

テレンスがプリンスと違ったのは、こうしたセンシティブな内面でした。

悪い影響もあったかもしれませんが、このように繊細な内面を活かした曲もあります。

 

7位「Dance Little Sister」(アルバム:Introducing The Hardline According to)

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■曲名:Dance Little Sister
■曲名邦題:ダンス・リトル・シスター
■アルバム名:Introducing The Hardline According to
■アルバム名邦題:T.T.D.
■動画リンク:「Dance Little Sister」
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このデビューアルバムからの選曲です。

音の手触りに若干80年代の香りが残っていますが、比較的ストレートなファンクナンバーです。

ホーンの使い方などもごく普通のソウルミュージックっぽいです。

刺激や驚きはありませんが、とても心地良い音楽に仕上がっています。

ファーストアルバムは世界的に大ヒットしましたが、そのヒット曲の1つです。

ファーストアルバムがヒットしたのは、ポップでまとまりが良い曲が多かったからだと思います。

ちなみにこの人は様々な楽器を演奏できるマルチプレイヤーです。

マルチプレイヤーの何が有利かというと、その人のやりたい音楽を、隅々まで反映させやすいということです。

しかし一方でこだわりが強すぎると、独りよがりな音楽になりがちという負の側面もあります。

また演奏のダイナミズムを失って、全体にサウンドが密室っぽくなる場合もあります。

セカンドアルバムの密室っぽさは、そのせいだと思われます。

他の例ではレニー・クラヴィッツのファーストアルバムなんかも、同じように密室っぽいところがありますね。

ファーストアルバムがヒットしたのは、この曲のように人を選ばないところかもしれません。

ヒットさせるという意味では、ファーストアルバムは最適な音づくりだったと思います。

 

8位「Penelope Please」(アルバム:Symphony or Damn)

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■曲名:Penelope Please
■曲名邦題:ペネロープ・プリーズ
■アルバム名:Symphony or Damn
■アルバム名邦題:シンフォニー・オア・ダム
■動画リンク:「Penelope Please」
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個人的に大好きな曲です。

私はやはり彼のポップな側面が好きなのですね。

まずこの曲の出だしのメロデイを聞いてみてください。

何気ないメロディと思われるかもしれませんが、才能のある人しか書けないように思います。

ちなみに曲名にある「Penelope」とはギリシア神話に出てくるユリシーズの妻のことで、貞淑な女性のイメージらしいです。

この曲では17歳の頃のテレンスらしき男性が、ある女性に誘いをかけています。

しかしその女性はクリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)が出演するテレビ番組のことで頭が一杯で、家に帰りたがっているという内容です。

クリッシー・ハインドは、プリテンダーズ(The Pretenders)というバンドの女性ボーカルです。

しかもクリッシー・ハインドは、この曲にコーラスで参加しています。

恋路を邪魔する存在として歌われているクリッシー・ハインドはどういう気持ちになったのでしょうね。

まあテレンスなりに尊敬を表しているということだと思われますが。

 

9位「She Kissed Me」(アルバム:Symphony or Damn)

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■曲名:She Kissed Me
■曲名邦題:シー・キスド・ミー
■アルバム名:Symphony or Damn
■アルバム名邦題:シンフォニー・オア・ダム
■動画リンク:「She Kissed Me」
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先程申し上げたように、この「Symphony or Damn」というアルバムは、テレンスの逆襲アルバムです。

特に前半のロック色が強い曲は強烈です。

たとえばこの曲です。まるで全軍進撃という感じの力強い作品に仕上がっています。

そもそも彼は立ち止まるよりも、大胆な行動によって自らの人生を切り開いていくタイプの人です。

彼はニューヨークのマンハッタンで生まれています。都会っ子なのですね。

彼はボクシングの道に進むために、アメリカ軍に入団しています。

その後彼は軍隊とボクシングに興味を失い、ドイツに渡ってバンドに加入したり、その後イギリスに渡ってソロデビューを果たしています。

彼は様々な試行錯誤を繰り返しながら、未来に向かってグイグイ進んでいくタイプの人なんでしょう。

この曲では彼の気合が、ロック的な意匠をまとって表現されています。

 

10位「Wishing Well」(アルバム:Introducing The Hardline According to)

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■曲名:Wishing Well
■曲名邦題:ウィッシング・ウェル
■アルバム名:Introducing The Hardline According to
■アルバム名邦題:T.T.D.
■動画リンク:「Wishing Well」
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これまで述べたようにファーストアルバムは大ヒットしました。

5曲シングルカットされて、この曲は全米1位を獲得しています。

シングル曲以外にも「イフ・ユー・オール・ゲット・トゥ・ヘヴン(If You All Get to Heaven)」とか「レッツ・ゴー・フォワード(Let’s Go Forward)」のような名曲が目白押しです。

名曲だらけの中で、この曲はいい意味で軽い魅力を持っています。

彼の最大のヒット曲であっても、この曲が代表曲かと言ったら、少し違うような気がしないでもありません。

ただその後彼が本当に自分がやりたい音楽を始めた時に失った気軽さみたいなものが、この曲にあるような気がします。

今回このアルバムを久々に聞きなおすと、意外と演奏が生音っぽいと感じました。

少なくとも当時のヒット曲によくあるようなお手軽なサウンドではありません。

そのせいか軽みがあっても、浮ついたところは見当たりませんでした。

先程の曲は少し重厚でしたので、締めは極上のパンケーキのようなこの曲をどうぞ。

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