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高橋幸宏(Takahashi Yukihiro)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回は高橋幸宏のランキングを作成しました。

この記事では初期のソロ・アルバムを対象に選曲しました。

良い曲が沢山あるのに、あまり聞かれていない時期かもしれません。

 

1位「Connection」(アルバム:NEUROMANTIC ロマン神経症)

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■曲名:Connection
■曲名邦題:コネクション
■アルバム名:NEUROMANTIC ロマン神経症
■動画リンク:「Connection」

イントロからしてたまりません。

この時期の音楽性はジャンルでいえば、エレポップとテクノポップだと思います。

アルバム名の「NEUROMANTIC」とは「神経症」を意味する「NEUROTIC」と「ROMANTIC」を合わせた造語。

ちなみにドイツのクラウト・ロックのバンドに「NEU」というバンドがあります。

「NEU」とは、ドイツ語で「NEW」という意味。

おそらくそのあたりも考慮したネーミングだと思われます。

また「NEUROMANTIC」という語感から、ウィリアム・ギブスン(William Gibson)のSF小説「ニューロマンサー(Neuromancer)」を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。

実はウィリアム・ギブスンは、このアルバム名から着想を得たそうです。

ちなみにこのアルバムには、ニュー・ミュージック(New Musik)のトニー・マンスフィールド(Tony Mansfield)が参加しています。

この曲にはその影響が表れているかもしれません。

 

2位「RADIOACTIVIST」(アルバム:音楽殺人)

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■曲名:RADIOACTIVIST
■アルバム名:音楽殺人
■動画リンク:「RADIOACTIVIST」

YMOはドイツのバンド、クラフトワーク(Kraftwerk)の影響を受けています。

先日興味深いツイートを見つけました。

この曲は「RADIOACTIVIST」という曲名ですが、クラフトワークにも「Radio-Activity」という曲があります。

クラフトワークは、ドイツ時代のデヴィッド・ボウイ(David Bowie)にも影響を与えています。

この曲はその時期のボウイに似ているように感じるのは、クラフトワーク→デヴィッド・ボウイ→高橋幸宏という隔世遺伝なのかもしれません。

私はこの曲の雰囲気が好きです。

 

3位「Providence」(アルバム:Once A Fool, … ―遥かなる想い―)

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■曲名:Providence
■曲名邦題:素晴らしき幻想
■アルバム名:Once A Fool, … ―遥かなる想い―
■動画リンク:「Providence」

このアルバムは1985年11月1日のリリース。

YMOは1983年12月14日、サーヴィス(SERVICE)を発表した後、散開(解散ではない)しました。

前作まではアルファ・レコードの内レーベルYEN Recordsに所属していました。

YEN Recordsは、1982年5月から1985年5月の間存在したレーベルです。

YEN Recordsは、細野晴臣がアルファ・レコードの村井邦彦を説得して「設立したレーベル内レーベルです。

しかしYMOが散開してレーベルがなくなると、高橋幸宏はキャニオン・レコードに移籍しました。

そしてキャニオン・レコード内でまた、ムーンライダーズらとT・E・N・ Tレーベルを設立しました。

レーベル内にレーベルを設立する目的は様々あります。

たとえば創作上の自由を得ることも、その目的の1つ。

とは言っても、音楽は大きく変わっているようには感じませんが。

この曲はカシオのCMソングにも使用され、幸先の良いリスタートとなりました。

 

4位「Drip Dry Eyes」(アルバム:NEUROMANTIC ロマン神経症)

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■曲名:Drip Dry Eyes
■曲名邦題:ドリップ・ドライ・アイズ
■アルバム名:NEUROMANTIC ロマン神経症
■動画リンク:「Drip Dry Eyes」

元々はサンディに提供した曲です。

Sandii – DRIP DRY EYES

サンディのバージョンは、ダブっぽい処理が印象的です。

高橋幸宏は作曲の才能を持った人でした。

ちなみにYMOの「ランディーン」もこの人が書いた曲です。

しかしこの人が興味深いのは、優れたソングライターなのに外部のライターの曲が多いことです。

またカバー曲も多いですし。

普通は自分が書いた曲でアルバムを埋めたくなるものです。

その方が自分の意思がアルバムに反映されますし、印税収入も得られるでしょうから。

しかし彼はそういう人ではありませんでした。

しかし他の人にはこの曲のように、良い曲を惜しげもなく提供するという(笑)

すぐれた才能を持ちながらエゴの強さを感じない、育ちの良さを感じる人でした。

 

5位「LEFT BANK」(アルバム:EGO)

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■曲名:LEFT BANK
■曲名邦題:左岸
■アルバム名:EGO
■動画リンク:「LEFT BANK」

ムーンライダースの鈴木慶一が作曲し、高橋幸宏が作詞を担当した曲です。

2人はビートニクスを結成した盟友関係にあります。

この曲はビートニクスのアルバムだけでなく、鈴木慶一、高橋幸宏それぞれのアルバムに収録されました。

この2人は資質も似ているかもしれません。

共通点を1つだけ指摘すれば、どちらもヨーロッパ志向が強い人でした。

そのあたりは大貫妙子とも同じ。

彼らのヨーロッパ志向はエレガントで、決して下世話になりません。

押しが弱い面はあるものの、その代わりに音楽の魅力でリスナーの心をつかみました。

同じアルバムからもう1曲ご紹介します。

高橋幸宏 – LOOK OF LOVE

 

6位「IT’S GONNA WORK OUT」(アルバム:WHAT, ME WORRY? ボク、大丈夫!!)

takahashi-yukihiro-what

■曲名:IT’S GONNA WORK OUT
■曲名邦題:きっとうまくいく
■アルバム名:WHAT, ME WORRY? ボク、大丈夫!!
■動画リンク:「IT’S GONNA WORK OUT」

この曲はかなりYMOっぽい感じがします。

ちなみにこのアルバムがリリースされたのは「テクノデリック(TECHNODELIC)」の翌年。

YMO在籍時は、坂本龍一と細野晴臣が曲の提供やアレンジで協力しています。

高橋幸宏はYMOでの自分の立場について、他の2人を奇才、天才と呼ぶ一方自分を凡人と言っていました。

しかし逆にいえば、それが冗談として成立するほどの才能の持ち主でした。

もしそれが本当なら、冗談にはなりませんよね(笑)

そもそもこのランキングを聞けば、才能は明らかですし。

ただ末っ子的なポジションにいたと思われ、まるで兄が弟の世話を焼くように、他の2人は高橋幸宏のアルバムに協力しました。

私はYMOの方向性を、高橋幸宏のソロ・アルバムで実験していたような気がします。

この後YMOは「浮気なぼくら」を発表し、ポップなボーカル路線に舵を切りました。

 

7位「MURDERED BY THE MUSIC」(アルバム:音楽殺人)

takahashi-yukihiro-murdered

■曲名:MURDERED BY THE MUSIC
■曲名邦題:音楽殺人
■アルバム名:音楽殺人
■動画リンク:「MURDERED BY THE MUSIC」

彼の代表作として挙げられるのは「サラヴァ!」が多いように思います。

しかし私は少し違う意見を持っています。

私はデビュー・アルバムは、まだ助走段階だったと思っています。

本当に彼が本領を発揮するのは、次作のこのアルバムからかもしれません。

さてこの記事は彼の追悼記事ですが、このアルバム・ジャケットと「音楽殺人」というタイトルは、冗談がキツい感じがしてしまいます。

ただこの人は、こういう飄々としたユーモア感覚が魅力だと思い返しました。

この曲は、鮎川誠と高橋ユキヒロの共作です。

ちなみにこの時期の芸名は、高橋幸宏ではなく、高橋ユキヒロでした。

 

8位「MOONLIGHT FEELS RIGHT」(アルバム:…Only When I Laugh …笑っている時だけ)

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■曲名:MOONLIGHT FEELS RIGHT
■アルバム名:…Only When I Laugh …笑っている時だけ
■動画リンク:「MOONLIGHT FEELS RIGHT」

この人の謎はカバーの選曲です。

特に「ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ(Stop! In the Name of Love)」や「瞳の中の愛(I Saw The Light)」は、個人的にはいかがなものかと思っています。

それの曲の出来が悪いかといえばそうではありませんが、私はあえてカバーする意図が見えませんでした。

彼は良いソングライターですし。

ただいくつか例外があって、この曲などはカバー曲の成功例だと思います。

この曲のオリジナルはスターバック(Starbuck)というバンドの曲ですが、原曲の段階で既にすばらしいです。

スターバックでは、以下の曲も激しくおすすめします。

Starbuck – One of These Mornings

有名曲でなくても、すばらしい曲があるものです。

どさくさにまぎれてご紹介してしまいました。

 

9位「LA ROSA」(アルバム:サラヴァ!)

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■曲名:LA ROSA
■曲名邦題:ラ・ローザ
■アルバム名:Saravah!
■アルバム名邦題:サラヴァ!
■動画リンク:「LA ROSA」

ファースト・ソロ・アルバムの曲です。

最高傑作として紹介されていることが多いかもしれません。

私は「音楽殺人」あたりが最高傑作だと思っています。

とはいえ悪い内容であるはずもなく、それはこの曲を聞けばお分かりいただけると思います。

この曲は同じくヨーロピアン仲間 加藤和彦が書いた曲。

しかしこの曲に関する限りは、坂本龍一のアレンジが圧巻ですが。

さて少し音楽から離れたことを書きます。

私はこの人のたたずまいにあこがれます。

彼はダンディでユーモアと遊び心があり、才能のある人間に囲まれても埋没せず、存在感を放った人でした。

サディスティック・ミカ・バンドからMETAFIVEに至るまで、彼はバンドが好きでした。

音楽はもちろん、人間的に魅力的な人だったと思います。

 

10位「Good Time」(アルバム:薔薇色の明日)

takahashi-yukihiro-rose

■曲名:Good Time
■アルバム名:薔薇色の明日
■動画リンク:「Good Time」

この人の本職は何なのでしょうか。

彼はドラムの腕前は知られていますが、キーボードも演奏します。

ウィキペディアではこんな風に書かれていました。

シンガーソングライター、ドラマー、音楽プロデューサー、ファッション・デザイナー、文筆家

高橋幸宏 ウィキペディア

しかしこれだけの人ではありません。

俳優もやっていましたし。

私はこの人の才能でどれか一つ選べと言われたら、ドラムと迷った末、ボーカリストと答えます。

もちろん異論はあろうかと思います。

ドラムのプレイは、いずれYMOの記事を書く時に触れる予定です。

しかし私は彼の声を聞くと、いつも上品な育ちの良さ、そして憂いを含んだ声に聞きほれてしまいます。

甘い声ですが、ただ甘いだけではありません。

声に艶があり、ニューアンスに優れたシンガーでした。

ジャパン(Japan)で例えるならば、ボーカルではデヴィッド・シルヴィアン(David Sylvian)ドラムではスティーヴ・ジャンセン(Steve Jansen)に比肩しうる人でした。

 

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