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ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はガンズ・アンド・ローゼズのランキングを取り上げます。

彼らの全盛期は短いですが、その間に圧倒的クオリティの作品を残しました。

その中から最低限これだけでも聞いてほしいと思う曲を選びました。

もし気に入っていただけたら、アルバム単位で掘り下げてみてください。

1位「You Could Be Mine」(アルバム:Use Your Illusion II)

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■曲名:You Could Be Mine
■曲名邦題:ユー・クッド・ビー・マイン
■アルバム名:Use Your Illusion II(1991年)
■アルバム名邦題:ユーズ・ユア・イリュージョンII
■動画リンク:「You Could Be Mine」

このアルバムが発売された頃、バンドは人気の絶頂期にありました。

デビュー・アルバムがモンスター級のヒットを記録して、つなぎでリリースした変則EPも大ヒットしていました。

そしてこのセカンド・アルバムは、実質2枚組のリリースです。

この曲は「ターミネーター2(Terminator 2: Judgment Day)」の主題歌に採用されました。

アクセル・ローズ(W. Axl Rose)とイジー・ストラドリン(Izzy Stradlin)が共作した曲です。

この時期の彼らは、人種差別やドラッグ騒動など様々なスキャンダルがあった一方で、映画のタイアップや2枚組アルバムを出せる存在でした。

彼らは逆風を受けてなお、それを上回る圧倒的なエネルギーで突き進んでいました。

この曲ではマット・ソーラム(Matt Sorum)のドラムにダブっぽい処理がされていて、とてもカッコいいです。

 

2位「Don’t Cry(Original)」(アルバム:Use Your Illusion I)

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■曲名:Don’t Cry(Original)
■曲名邦題:ドント・クライ
■アルバム名:Use Your Illusion I(1991年)
■アルバム名邦題:ユーズ・ユア・イリュージョンI
■動画リンク:「Don’t Cry(Original)」

この曲は「Use Your Illusion I」と「Use Your Illusion II」という、実質2枚組のどちらにも収録されています。

メロディと歌詞に微妙に違う箇所はありますが、こちらのバージョンがオリジナル。

ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の「ワイルド・ホース(Wild Horses)」ような荒くれ者のバラードです。

この曲では男性が女性に対して「泣かないで」と語りかけています。

ただその女性は常に周囲と摩擦を生むような、感情の起伏が激しい人みたいですね。

この曲もアクセル・ローズとイジー・ストラドリンの共作です。

問題児アクセル・ローズは、双極性障害だと言われていいます。

この曲の歌詞ではトラブル・メイカーの女性に同情的ですが、アクセルの悩みが投影されているのかもしれません。

 

3位「Nightrain」(アルバム:Appetite for Destruction)

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■曲名:Nightrain
■曲名邦題:ナイトレイン
■アルバム名:Appetite for Destruction(1987年)
■アルバム名邦題:アペタイト・フォー・ディストラクション
■動画リンク:「Nightrain」

このデビュー・アルバムから4曲を選びました。

彼らは捨て曲がない、圧倒的なこのアルバムを引っ提げてデビューしました。

特に1曲目の「Welcome to the Jungle」から「It’s So Easy」「Nightrain」と続く3曲は強力すぎます。

ちなみに彼らには「グレイテスト・ヒッツ(Greatest Hits)」というベスト盤があります。

ただ収録された曲目を見ると、ファースト・アルバムの方がいいと思いました。

ベスト盤では不出来なアルバムからの選曲や、出来の良くないシングルも入れる必要が出てきます。

私はこの記事ではその種の過ちを犯すまいと考えて選曲しました。

そのベスト盤にはこの曲が入っていませんでしたが、どうりで物足りなく感じるはずです。

 

4位「Sweet Child o’ Mine」(アルバム:Appetite for Destruction)

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■曲名:Sweet Child o’ Mine
■曲名邦題:スウィート・チャイルド・オブ・マイン
■アルバム名:Appetite for Destruction(1987年)
■アルバム名邦題:アペタイト・フォー・ディストラクション
■動画リンク:「Sweet Child o’ Mine」

彼らはLAメタルから出てきたバンドです。

つまりロサンゼルスのヘヴィ・メタル出身ですが、LAメタルには他にモトリー・クルー(Motley Crue)を筆頭とした、バットボーイズ・ロックの系譜があります。

このバンドのデビュー時も、そういう売り方をされていました。

ただその中でこのバンドは、意外と幅広い層に受け入れられました。

その要因としては、シンプルに楽曲の魅力があったことが大きいかもしれません。

事実この曲もシェリル・クロウ(Sheryl Crow)など、多くのアーティストにカバーされています。

シェリル・クロウのカバーはグラミー賞を受賞していますが、半分は楽曲の魅力だと思いますし。

Sheryl Crow – Sweet Child O’ Mine

この原曲の方では、スラッシュ(Slash)のアルペジオが聴きものです。

私は1:16からのギターが大好きで、この箇所を聞きたくて時々リピートして聞いています。

 

5位「Patience」(アルバム:GN’R Lies)

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■曲名:Patience
■曲名邦題:ペイシェンス
■アルバム名:GN’R Lies(1988年)
■アルバム名邦題:GN’Rライズ
■動画リンク:「Patience」

デビュー時から彼らは、ローリング・ストーンズっぽいところがありました。

おそらくその多くは、イジー・ストラドリンに由来すると思われます。

この曲はイジーが書いた曲です。

このアルバムはEPですが、前半4曲が既発「Live Like A Suicide」からのライブ、後半4曲が新録音で、合計8曲が収録されています。

ほぼオリジナル・アルバムと考えてもいいでしょう。

他にも名曲「ユースト・トゥ・ラヴ・ハー(Used to Love Her)」も収録されていますが、そちらもイジーが書いた曲です。

Guns N’ Roses – Used To Love Her

改めてこのバンドの特に初期は、イジーの作曲能力に依存していたように感じます。

ちなみにイジーはアクセル・ローズからかなり慕われてたようで、アクセルがイジーを好きすぎる様子に他のメンバーはドン引きしていたようです。

ただ現在イジーは、アクセルと距離を置いているようですが。

ちなみにこの曲のタイトルは「忍耐」です。

イジーも在籍中には相当我慢していたのでしょうか。

 

6位「Double Talkin’ Jive」(アルバム:Use Your Illusion I)

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■曲名:Double Talkin’ Jive
■曲名邦題:ダブル・トーキング・ジャイヴ
■アルバム名:Use Your Illusion I(1991年)
■アルバム名邦題:ユーズ・ユア・イリュージョンI
■動画リンク:「Double Talkin’ Jive」

「Use Your Illusion I」と「Use Your Illusion II」は同時に発売されています

バラ売りされていますが、実質的には2枚組アルバムです。

ただ曲数が多くても楽曲の質は申し分ありません。

2枚組でこの品質は当時の彼らの充実ぶりを表しています。

この曲なども、シングルカットされていないのが不思議なほどすばらしい曲ですし。

他にもこのアルバムには「ロコモーティヴ(Locomotive)」など、同等の名曲が数多く収録されています。

Guns N’ Roses – Locomotive

そういう隠れ名曲を代表して、せめてこの曲だけでもと思いご紹介してみました。

 

7位「Welcome to the Jungle」(アルバム:Appetite for Destruction)

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■曲名:Welcome to the Jungle
■曲名邦題:ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル
■アルバム名:Appetite for Destruction(1987年)
■アルバム名邦題:アペタイト・フォー・ディストラクション
■動画リンク:「Welcome to the Jungle」

彼らの音楽にはとにかく即効性があります。

この曲でも1:05からドライブするギターは、最初聞いた時からかなりインパクトがありました。

ちなみにこの曲が彼らのファースト・シングルと思っている方がいらっしゃるかもしれません。

実は「イッツ・ソー・イージー(It’s So Easy)」がファースト・シングルで、この曲は2枚目のシングルです。

この頃彼らは、まだブレイクしていませんでした。

当時彼らは素行が悪いことが知られており、トラブルを危惧したMTVは、彼らの動画を放映することを拒否したそうです。

それをゲフィン・レコードの説き伏せて、どうにか放送されることになったのだとか。

その後彼らはこの曲を大ヒットさせ、全世界で2800万枚以上を売り上げるモンスター・バンドになりました。

悪い評判を実力でねじ伏せたといえるかもしれません。

しかし「ジャングルにようこそ」という曲名にも、自分たちの立ち位置が分かっている感じがしますね。

 

8位「Paradise City」(アルバム:Appetite for Destruction)

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■曲名:Paradise City
■曲名邦題:パラダイス・シティ
■アルバム名:Appetite for Destruction(1987年)
■アルバム名邦題:アペタイト・フォー・ディストラクション
■動画リンク:「Paradise City」

このバンドは個性豊かなメンバーがそろっています。

私のイメージでは、アクセル・ローズはパンクやインダストリアルなど尖った部分と派手なバラードが魅力の人。

スラッシュ(Slash)はギタリストとしての本能にすぐれた仕事人。

そしてイジー・ストラドリンは、ポップな曲やローリング・ストーンズっぽい人。

結果として生まれた音楽には、それら組み合わせの妙があります。

1+1+1=3ではなく10になるマジックを感じますね。

スラッシュとダフ・マッケイガン(Duff McKagan)が結成したヴェルヴェット・リヴォルヴァー(Velvet Revolver)や、アクセルのソロ・プロジェクト化したガンズにも、すばらしい曲が沢山あります。

しかしこの頃のような「混ぜたら危険」な化学反応はないかもしれません。

 

9位「Attitude」(アルバム:The Spaghetti Incident?)

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■曲名:Attitude
■曲名邦題:アティテュード
■アルバム名:The Spaghetti Incident?(1993年)
■アルバム名邦題:ザ・スパゲティ・インシデント?
■動画リンク:「Attitude」

カバー・アルバムの曲です。

リリース当時はパンクのカバーが多いことに、驚きの声が挙がりました。

この曲もミスフィッツ(Misfits)というパンク・バンドがオリジナルです。

彼らはエアロスミス(Aerosmith)の「ママ・キン(Mama Kin)」、ウィングス(Wings)の「007 死ぬのは奴らだ(Live and Let Die)」、ボブ・ディラン(Bob Dylan)の「天国の扉(Knockin’ on Heaven’s Door)」など、あえて有名曲をカバーしているような感じがします。

どのカバーも良い出来ですが、個人的にはストーンズの「悪魔を憐れむ歌(Sympathy for the Devil)」のカバーはいま一つでした。

このアルバムは当時、賛否両論がありました。

1曲目はドゥワップ調の曲で始まりますが、おそらくこれは悪ふざけの類だと思います。

みんなきっと驚くぜという思い付きではないでしょうか。

アルバム全体としては少しハズした感じもしますが、この曲はすばらしいと思います。

 

10位「November Rain」(アルバム:Use Your Illusion I)

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■曲名:November Rain
■曲名邦題:ノーヴェンバー・レイン
■アルバム名:Use Your Illusion I(1991年)
■アルバム名邦題:ユーズ・ユア・イリュージョンI
■動画リンク:「November Rain」

この曲を書いたのはアクセル・ローズ。

他のバンドにもいえますが、ボーカルは自分の歌をアピールする大仰なバラードを書くことがあります。

この曲はとても長くて9分を超えています。

このセカンド・アルバムが出た当時、長い曲について賛否両論がありました。

実は私も昔はこの曲を評価していませんでしたが、今では大好きな曲です。

この曲はスラッシュのギターにご注目ください。

スラッシュはシングルノートでもコード弾きでも神経に直接作用するような、うずくギターを弾く人です。

しかしこの曲では彼のもう一つの特徴である、よく歌うプレイを聞くことができます。

 

番外編「Catcher in the Rye」(アルバム:Chinese Democracy)

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■曲名:Catcher in the Rye
■曲名邦題:キャッチャー・イン・ザ・ライ
■アルバム名:Chinese Democracy(2008年)
■アルバム名邦題:チャイニーズ・デモクラシー
■動画リンク:「Catcher in the Rye」

最後にスラッシュやイジーが脱退した後の曲をご紹介します。

このアルバムは当時インダストリアルっぽいと言われました。

新しいカラーを導入したつもりが、当時から今更な感じがしたものです。

このアルバムが発売されたのは2008年です。

一方ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)の「フラジャイル(The Fragile)」が発売されたのが1999年でしたから、2008年の段階では既に目新しさはありませんでした。

とはいえこのアルバムには、聞き逃せない曲が数多く収録されています。

新しく加入したバケットヘッド(Buckethead)は、スラッシュとは違うタイプのギタリストです。

ただしこのアルバムでは、全編に渡ってすばらしい演奏を披露しています。

リリース当時、ガンズ・アンド・ローゼズの作品と思わなければ良いアルバムと言っている人がいました。

 

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