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フィオナ・アップル(Fiona Apple)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はフィオナ・アップルのランキングを作成しました。

彼女の音楽は、とっつきにくいと言われます。

私も友人からそういう話を聞いたことがありますし。

そこで今回は一度挑戦してダメだった人、そして初めて聞く方に向けて選曲してみました。

試しにまずこの10曲を聞いてみてください。

 

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1位「Across the Universe」(アルバム:When the Pawn)

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■曲名:Across the Universe
■曲名邦題:アクロス・ザ・ユニヴァース
■アルバム名:When the Pawn
■アルバム名邦題:真実
■動画リンク:「Across the Universe」
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原曲はビートルズ(The Beatles)の「レット・イット・ビー(Let It Be)」に収録されています。

ビートルズのというより、実質的にジョン・レノン(John Lennon)の曲といってもいいでしょう。

彼女はこの名曲を見事ものにしています。

歌詞の内容はとても難解なのですが、シンプルに言えば以下のような感じでしょうか。

世界では様々な出来事が起きている。しかし誰も私の世界を変えることができない。

このPVでも多数の暴徒がファーストフードになだれ込んで、バッドで店内を破壊しまくっています。

その風景の片隅に座って、何事もないかのように歌っているフィオナ。

破壊された破片が、彼女の上にも降りかかっています。

この曲は歌の上手さよりも、精神性が求められる曲かもしれません。

後で触れたいと思いますが、これまでの彼女の半生は決して順調ではありませんでした。

そうしたことを知ると、彼女にはこの曲を歌う必然性があるように思えてなりません。

ちなみにこの曲は、日本盤のボーナストラックとして収録されています。

この曲を目当てに購入を検討している方はご注意ください。

 

2位「Never Is a Promise」(アルバム:Tidal)

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■曲名:Never Is a Promise
■曲名邦題:ネヴァー・イズ・ア・プロミス
■アルバム名:Tidal
■アルバム名邦題:タイダル
■動画リンク:「Never Is a Promise」
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彼女は早い時期に強迫性障害だと診断されています。

また彼女は12歳の時にレイプされ、心に大きな傷を抱え込むことになりました。

内気で無口な彼女はカウンセラーをコロコロ変えて、高校も転々とし、不安定な精神状態を抱えたまま成長しました。

この曲でも彼女は男性に向かって「あなたには私の勇気が分からない」とか「私のような人生は生きられない」と歌っています。

「あなたは理解していると言うけれど、決して理解できやしない」とも。

だから「決して嘘をつかないでほしい」ということを言いたいようです。

こんな歌詞を読むと「めんどうくさい」とか「誰も皆辛い思いをしているんだよ」などと思うかもしれません。

ただこういう内面の暴露は、彼女が自分を癒すプロセスです。

人が癒されていくのを見ると、自分も癒されるように感じることはないでしょうか。

彼女の歌には、不思議と人を癒す力があるように感じます。

ちなみにこの曲は実際の思い出に基づいて書かれたらしく、現在彼女は歌いたくないのだとか。

赤裸々な体験を歌にすると、後で大変かもしれませんね。

 

3位「I Want You to Love Me」(アルバム:Fetch the Bolt Cutters)

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■曲名:I Want You to Love Me
■曲名邦題:アイ・ウォント・ユー・トゥ・ラブ・ミー
■アルバム名:Fetch the Bolt Cutters
■アルバム名邦題:フェッチ・ザ・ボルト・カッターズ
■動画リンク:「I Want You to Love Me」
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このアルバムは、前作「The Idler Wheel」の路線を継承しているように思います。

アルバムタイトル曲のように、遊びを感じる部分がありますし。

アルバム・ジャケットも楽しげですしね。

一方以前からの彼女の強みである、じっくり聞かせてくれる楽曲も健在です。

たとえばこの曲などはいかがでしょうか。

彼女の音楽の本質は、ロック的な部分ではないかもしれません。

本来はピアノを弾けるシンガーソングライター気質な人ではないでしょうか。

彼女は幼い頃からピアノを習い、8歳の時には既に自作曲を書いていたそうです。

確かに初期の二作が傑作なのは間違いありません。

しかし情念が過剰で、聞いていてしんどくなることがあります。

その点近年のアルバムには、それほど情念を感じません。

感じたとしても少しだけです。

この曲の最後に変な歌い方をしていますが、ただ遊んでいるだけみたいですね。

近年の作品では、楽しく軽やかな魅力が開花してきているように感じます。

 

4位「Criminal」(アルバム:Tidal)

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■曲名:Criminal
■曲名邦題:クリミナル
■アルバム名:Tidal
■アルバム名邦題:タイダル
■動画リンク:「Criminal」
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彼女はこのシングルのヒットで、一躍ブレイクしました。

この曲ではスキャンダラスな内容のPVが、大きな話題を呼びました。

動画では様々な男女が、半裸の状態で寝そべっています

彼女も上半身裸とか下着になっているシーンもあって、退廃的なパーティの参加者みたいにふるまっています。

当時はリズ・フェア(Liz Phair)やPJ ハーヴェイ(PJ Harveyのように性的欲望をテーマにした曲を書いたり、トーリ・エイモス(Tori Amos)のように、自らのレイプ体験を歌った曲が出始めていました。

このPVは彼女の発案ではなかったようですが、周囲がそういう路線を意識していたかもしれません。

後年彼女はそういうイメージで見られることが、苦痛になってきたようですが。

ただ彼女も麻薬で捕まったりもしていますので、決して品行方正なタイプではありません。

さてこの曲は「私は悪い女の子だった」という歌詞で始まります。

自分が犯罪者のように感じる。私に必要なのは、弁護士のような存在と歌われています。

まあ自虐ソングですね。

ともあれこの曲によって彼女は、音楽業界に自分の居場所を見つけることができました。

 

5位「Every Single Night」(アルバム:The Idler Wheel)

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■曲名:Every Single Night
■曲名邦題:エヴリ・シングル・ナイト
■アルバム名:The Idler Wheel
■アルバム名邦題:アイドラー・ホイール
■動画リンク:「Every Single Night」
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通算4作目のこのアルバムは、おとぎ話とかアート方面に振れているように思います。

たとえばこのPVでは、おとぎ話みたいな世界が表現されています。

昔の彼女は、自分の葛藤を呪いのごとく曲に詰め込んでいました。

すばらしいのだけれど、自分のことだけで精一杯だったかもしれません。

しかしこのアルバムでは、純粋に表現することの楽しさを追求しているような余裕が感じられます。

同じアルバムから、もう1曲リンクを貼っておきましょう。

どちらを取り上げようか迷った曲です

Fiona Apple: “Hot Knife”

ただ遊びがあるのはいいですが、アルバム・タイトルが長すぎるのは考えものです。

このアルバムの正式なタイトルは、以下の通りです。

「The Idler Wheel Is Wiser Than the Driver of the Screw and Whipping Cords Will Serve You More Than Ropes Will Ever Do」

あまり意味が感じられない文章なので、翻訳は割愛させていただきます。

 

6位「Fast as You Can」(アルバム:When the Pawn)

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■曲名:Fast as You Can
■曲名邦題:一刻一秒
■アルバム名:When the Pawn
■アルバム名邦題:真実
■動画リンク:「Fast as You Can」
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セカンドアルバムからの選曲です。

彼女は念願のデビューを果たして、セールス面でも290万枚と大成功でした。

評論家からも絶賛されましたし。

しかし彼女はこのセカンド・アルバムで、まだ葛藤と戦っている真っ最中のようです。

この曲はベックの曲みたいなリズムに乗って、彼女の歌が始まります。

マット・チェンバレン(Matt Chamberlain)のドラムがすばらしいですね。

この曲のテーマは、切迫感そのものです。

「Fast as You Can」は「できるだけ早く」という意味です。

交際しているらしき男性に「いますぐ出ていけ」とか「いますぐ私をひっかいて」などと訴えています。

強迫性障害の影響かもしれませんね。

PVで3:32からめまぐるしく表情を変えるシーンがありますが、この曲の内容をよく表しているシーンだと思います。

 

7位「Tymps (the Sick in the Head Song)」(アルバム:Extraordinary Machine)

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■曲名:Tymps (the Sick in the Head Song)
■曲名邦題:ティンプス(ザ・シック・イン・ザ・ヘッド・ソング)
■アルバム名:Extraordinary Machine
■アルバム名邦題:エクストラオーディナリー・マシーン
■動画リンク:「Tymps (the Sick in the Head Song)」
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このアルバムは発売当時、あまり評価が高くありませんでした。

以前の作品に比べると軽く聞きやすいので、コアなファンは物足りないと感じる人が多かったようです。

ただ前作と比べなければ、このアルバムも充分重いですし、すばらしいと思いますけどね。

ここは開き直って、ひときわ軽めの曲を選んでみましょう。

とはいえ歌詞の内容は、相変わらず物騒です。

歌詞はこんな感じです。

なぜ彼に激しいキスをしたり、言われるがまま自分の予定を変えてしまうのか。

私の頭がおかしくなったのだろうか。全ての血を流して乾ききってしまう必要があるのかも。

もしかしたら本当に彼を愛してしまったのだろうか。

そうであればいいのだけど。

どうやら曲調に反して、いつもの彼女のようですね。

ちなみにこのアルバムは、前作から6年もの年月が経過していました。

当時レコード会社がフィオナの邪魔しているのではないかという憶測が流れ、45人のファンが「Free Fiona」を掲げて、会社に抗議するということがあったそうです

実際にはアルバムを作り直すのに時間がかかっていたというのが真相のようですが。

 

8位「The First Taste」(アルバム:Tidal)

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■曲名:The First Taste
■曲名邦題:ザ・ファースト・テイスト
■アルバム名:Tidal
■アルバム名邦題:タイダル
■動画リンク:「The First Taste」
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ファーストアルバムからの選曲です。

当時彼女はまだ18歳でした。

このPVでの彼女は確かに美しいけれど、普通の若い女性とはかなり違ったところがあったかもしれません。

痛々しさや生々しさ、一方で美しいがどこかしら幽霊のようなはかなさ、そんな印象を受けます。

ちなみにこんな話が残っています。

マリリン・マンソンやデイヴ・ナヴァロ(デイヴ・ナヴァロはフィオナの楽屋の壁に血染めのラヴレターを書いた。)は彼女に夢中になり、フィオナに想いをよせたが、成就しなかった。

マリリン・マンソンは彼女の小鹿のような痛々しい雰囲気に萎えたと後に語っている。

フィオナ・アップル ウィキペディア

「小鹿のような」とは言いえて妙ですね。

彼女は感情を内側に閉じ込めておけず、外見に漏れ出ていたように思います。

この曲は男性に対して「最初の味をください」と意味深なことを語っています。

一方で「あなたの愛は心臓を挫傷させる」とも。

この頃の彼女のテーマは、自分の中にある葛藤をいかに処理するかでした。

 

9位「Limp」(アルバム:When the Pawn)

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■曲名:Limp
■曲名邦題:腰抜け
■アルバム名:When the Pawn
■アルバム名邦題:真実
■動画リンク:「Limp」
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上記のアルバム名は、短縮バージョンです。

正式なアルバム名は、以下の通りです。

「When the Pawn Hits the Conflicts He Thinks like a King What He Knows Throws the Blows When He Goes to the Fight and He’ll Win the Whole Thing Fore He Enters the Ring There’s No Body to Batter When Your Mind Is Your Might So When You Go Solo. You Hold Your Own Hand and Remember That Depth Is the Greatest of Heights and If You Know Where You Stand. Then You’ll Know Where to Land and If You Fall It Won’t Matter, Cuz You Know That You’re Right」

こちらもあまり意味がなさげなので、翻訳は割愛させていただきます。

私はこのブログで、アーティストの魅力を知ってもらうことを、何より重視しています。

今回も彼女の良さを知ってもらうことが最大のミッションなのですが、自分が好きな曲だけを並べると目的を達成できないように思いました。

低音のドスが利いた曲、もしくは地味な曲ばかりになりそうですから。

そこでなるべく彼女の多様な面を意識して選曲してみようと思いました。

このアルバムは、彼女にしてはロック色が強いと思います。

ロック好きは、こういう曲から入ってみるのもいいかもしれません。

最初はスローで始まりますが、35秒のところからドラムが入ると曲が引き締まってきます。

 

10位「Waltz (Better Than Fine)」(アルバム:Extraordinary Machine)

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■曲名:Waltz (Better Than Fine)
■曲名邦題:ワルツ(ベター・ザン・ファイン)
■アルバム名:Extraordinary Machine
■アルバム名邦題:エクストラオーディナリー・マシーン
■動画リンク:「Waltz (Better Than Fine)」
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初期の彼女を語る時、ジョン・ブライオン(Jon Brion)の存在がとても重要です。

彼はデビュー時から彼女のアルバムに参加し、プロデュースや様々な楽器で貢献してきました。

この曲ではオーケストラのアレンジを提供しています。

これがまたすばらしい。

ちなみにこのアルバムを製作するきっかけは以下の通りです。

2002年当時ブライオンは落ち込んでおり、生きがいを求めて「僕を救うためにアルバムを作ってほしい」とアップルに依頼したという[5]。

エクストラオーディナリー・マシーン ウィキペディア

しかし彼女は一旦ジョンのプロデュースで完成したアルバムを、違うプロデューサーでつくり直しています。

当初はもっとジョンのオーケストレーションが目立っていたようですが、彼女は納得できなかったのだとか。

このアルバムを最後にジョンがフィオナのアルバムに参加することがなくなったことから、いろいろあったのかもしれません。

しかしこの曲では、ジョン・ブライオンのバージョンがそのまま採用されています。

前半の歌も充分すばらしいですが、中盤からのオーケストレーションが一番の聞きどころです。

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