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デヴィッド・リンドレー(David Lindley)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はデヴィッド・リンドレーのランキングを作成しました。

彼はジャクソン・ブラウン(Jackson Browne)のバンドのギタリストとして、多くの名演を残しています。

又ライ・クーダー(Ry Cooder)との共演していることでも、よく知られています。

それら演奏もすばらしいのですが、ソロ・アルバムでは彼のやりたい音楽が、より明確に表現されているかもしれません。

エルラーヨ・エックス(El Rayo-X)との共演期を中心に選曲してみました。

 

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1位「Don’t Look Back」(アルバム:El Rayo-X)

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■曲名:Don’t Look Back
■曲名邦題:ドント・ルック・バック
■アルバム名:El Rayo-X
■アルバム名邦題:化けもの
■動画リンク:「Don’t Look Back」
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この曲はテンプテーションズ(The Temptations)のカバーです。

オリジナルのリンクを貼っておきましょう。

The Temptations – Don’t look Back

この曲を書いたのは、スモーキー・ロビンソン(Smokey Robinson)。

しかしこの曲がこんな風にカバーされるとは、思いもしなかったでしょうね。

デヴィッドの音楽は、陽気な曲が多いように思います。

この曲もイントロのチャンチキしたギターのフレーズからして、もうたまりません。

初恋が叶わなかった女性に対して「俺の手を取れば悩みなんかなくなるさ。過去を振り返るな」と語りかけている曲です。

しかしこんな陽気に言われたら、前向きに切り替えられそうですね。

このアルバムでは他にも、ビートルズ(The Beatles)で有名な「ツイスト・アンド・シャウト(Twist and Shout)」やエヴァリー・ブラザース(The Everly Brothers)の「バイ・バイ・ラヴ(Bye Bye Love)」などが取り上げられています。

しかしそれらの曲も全部こんな調子で、底抜けに楽しい曲ばかりです。

 

2位「Mercury Blues」(アルバム:El Rayo-X)

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■曲名:Mercury Blues
■曲名邦題:マーキュリー・ブルース
■アルバム名:El Rayo-X
■アルバム名邦題:化けもの
■動画リンク:「Mercury Blues」
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この曲は古い曲で、初録音は1948年K.C. ダグラス(K.C. Douglas)によって録音されています。

K.C. ダグラスはフォーク・ブルース・シンガーですが、この曲はカントリー系の人にカバーされることが多いように思います。

ちなみに「Mercury Blues」の「Mercury」とは、フォード車のブランド名のこと。

マーキュリーの車に対するあこがれを歌った曲です。

もしお金があったら、マーキュリーの車を1台か2台買おうと。

どんな車か調べてみましたが、私はこの車が一番かっこいいと思いました。

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なるほどこれは欲しくなりますね。

さてこの曲は、彼にしては比較的アップテンポの曲です。

ギターの演奏も、車の音を模している感じかもしれません。

またこの時期は、イアン・ウォーレス(Ian Wallace)のジッタリン・ジンみたいなドラムも魅力です。

イアン・ウォーレスは、キング・クリムゾン(King Crimson)のドラムだった人です。

ただその頃とはプレイが違いすぎるようですが。

 

3位「Talk to the Lawyer」(アルバム:Win This Record!)

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■曲名:Talk to the Lawyer
■曲名邦題:トーク・トゥ・ザ・ロイヤー
■アルバム名:Win This Record!
■アルバム名邦題:ウィン・ジス・レコード
■動画リンク:「Talk to the Lawyer」
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この人のソロアルバムは、天然っぽい魅力があります。

曲名は「Talk to the Lawyer」つまり「弁護士に相談」という意味ですが、こんな曲調では遊びの相談かと思ってしまいます。

この人は元々ジャクソン・ブラウンのバンドでギターを弾いていた人ですが、その頃はこれほど能天気な人だとは思いませんでした。

胸を突くスライド・ギターが特徴で、かなり目立っていたと思います。

しかしここまで屈託のない演奏ではありませんでした。

私は後追いですが、当時ジャクソン・ブラウンの演奏を気に入って買った人は、さぞかし驚いたのではないかと推察します。

この曲でも2:19からインチキくさい東洋風なフレーズが飛び出てきて、楽しいことこの上ありませんが。

確かに生真面目なジャクソン・ブラウンのバックでは、こういう面を出しにくかったかもしれません。

 

4位「Texas Tango」(アルバム:Very Greasy)

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■曲名:Texas Tango
■曲名邦題:テキサス・タンゴ
■アルバム名:Very Greasy
■アルバム名邦題:ヴェリー・グリーシー
■動画リンク:「Texas Tango」
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ライ・クーダーのアルバムに入っていてもおかしくない曲です。

この人はライ・クーダーのアルバムに参加したり、よく一緒にライブをやっています。

ライは当時デヴィッドに先行して、様々なルーツ音楽を探求していました。

中でもメキシコのテックス・メックス(Tex-Mex)に取り組んだ作品では、とても大きな音楽的な成果を残しています。

おそらくデヴィッドも、かなり刺激を受けたことでしょう。

ちなみにテックス・メックスとは、テキサス州とメキシコの境界線あたりの音楽で、テハノミュージック(Tejano music)と言われることもあります。

テックス・メックスは、陽気なアコーディオンとポルカっぽい曲も多いのですが、この曲もそんな感じですね。

曲名にも「テキサス」と入っていますし。

1:32からの演奏は、クレジットではギターとなっていますが、バンジョーっぽい音に聞こえます。

 

5位「She Took Off My Romeos」(アルバム:El Rayo-X)

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■曲名:She Took Off My Romeos
■曲名邦題:僕のロミオ
■アルバム名:El Rayo-X
■アルバム名邦題:エル・ラーヨ・エキス
■動画リンク:「She Took Off My Romeos」
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彼はカルフォルニア生まれで、様々な弦楽器に親しんだ後、バンジョー奏者として名を挙げました。

その後彼は、カレイドスコープ(Kaleidoscope)というバンドに加入しています。

カレイドスコープは、サイケデリックなルーツロックバンドで、私はそれほどおもしろいとは思いません。

参考にまで1曲だけ、ご紹介しておきましょう。

Kaleidoscope – Egyptian Gardens

この頃の彼は、バンジョーを弾くことが多かったようです。

その後彼は人気シンガー・ソングライターのジャクソン・ブラウンのバックバンドで、ギターを担当することになりました。

彼はそこで名声を高め、ソロデビューすることができました。

この曲は、そのデビューアルバムの1曲目。

同時に、最高傑作として名高いアルバムです。

レゲエを大胆に導入した曲だけでなく、他にも様々な種類の音楽が煮込まれています。

この曲などは、少しニューオリンズの音楽に影響を受けているかもしれません。

 

6位「I Just Can’t Work No Longer」(アルバム:Very Greasy)

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■曲名:I Just Can’t Work No Longer
■曲名邦題:キャント・ワーク・ノー・ロンガー
■アルバム名:Very Greasy
■アルバム名邦題:ヴェリー・グリーシー
■動画リンク:「I Just Can’t Work No Longer」
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後で述べますが、前作のアルバムは出来がかんばしくありませんでした。

しかしこの作品では、ファーストやセカンド・アルバムのサウンドに戻っています。

彼は毎回プロデューサーが変わりますが、このアルバムのプロデューサーは、なんとリンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)です。

リンダは自分のアルバムでもプロデュースしていないはずですが。

しかし彼女の手腕のおかげか、すばらしいアルバムに仕上がっています。

この曲の土台はやはりレゲエで、そこにデヴィッド特有のチャンチキしたギター乗っかっています。

アルバムタイトルの「Very Greasy」とは「とても脂っこい」という意味ですが、適度に脂がのった実に美味な曲ではないでしょうか。

このアルバムがリリースされたのは1988年ですから、まだチープなサウンドの全盛期でした。

しかしこのアルバムの質感は、前作から大幅に改善されています。

それが勝因だと思います。

プロデューサーとしてのリンダも、なかなかのものではないでしょうか。

 

7位「El Rayo-X」(アルバム:El Rayo-X)

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■曲名:El Rayo-X
■曲名邦題:エル・ラーヨ・エキス
■アルバム名:El Rayo-X
■アルバム名邦題:化けもの
■動画リンク:「El Rayo-X」
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彼はギタリストですから、ボーカルは本職ではありません。

しかしソロ・アルバムで、堂々たる歌を聞かせてくれています。

もちろん本職のシンガーのような上手さはありませんが、自分の曲に合った、実に陽気な声質の持ち主だと思います。

ギターもバックバンド時代とはプレイスタイルが異なりますが、一貫しているのは音の伸びやかさです。

このアルバムを聞いて、彼のボーカルも伸びやかだと判明しました(笑)

さてここで、少しややこしい部分を整理しておきましょう。

この曲は「El Rayo-X」という曲名ですが、このアルバムにおいては3つの意味を持っています。

・曲名:「El Rayo-X」
・アルバム名:「El Rayo-X」
・バンド名:「El Rayo-X」

つまりバンド名と同じ曲名なのですね。

ちなみに「El Rayo-X」は「レーザー光線X」という意味。

またアルバム邦題の「化け物」は、日本びいきの彼自らが名付けたそうです。

よく見るとアルバム・ジャケットでも、ちゃんちゃんみたいな服を着ています。

 

8位「Ram a Lamb a Man」(アルバム:Win This Record!)

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■曲名:Ram a Lamb a Man
■曲名邦題:ラム・ア・ラム・ア・マン
■アルバム名:Win This Record!
■アルバム名邦題:ウィン・ジス・レコード
■動画リンク:「Ram a Lamb a Man」
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セカンド・アルバムからの選曲です。

前作はジャクソン・ブラウンのプロデュースで自作曲が2曲であったのに対して、こちらは自分でプロデュースしており、自作曲も5曲に増えています。

より自分のやりたい音楽を追求しようということかもしれません。

このアルバムでは、ベースがホルヘ・カルデロン(Jorge Calderon)に交代しています。

またバーニー・ラーセン(Bernie Larsen)というリード・ギターも任せられるギタリストが加入しました。

特にギター1本が増えたことが、最も大きな変化といえるかもしれません。

この曲でも、2本のギターがいい感じに絡んでいます。

ハーモニクスで始まるイントロからしてすばらしいですが、曲の合間でもギターがよく歌っています。

 

9位「Pretty Girl Rules The World」(アルバム:Mr. Dave)

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■曲名:Pretty Girl Rules The World
■曲名邦題:プリティ・ガール・ワールド
■アルバム名:Mr. Dave
■アルバム名邦題:MR.デイヴ
■動画リンク:「Pretty Girl Rules The World」
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今回のランキングは、El Rayo-Xと共演した時期の曲が中心となりました。

オリジナル・アルバム4枚とライブの2枚「El Rayo Live」「Live At The Bottom Line, New York City, 1981」から9曲を選びました。

ライブの方もすばらしいのですが、スタジオ録音の方が聞きなれているせいか、ライブ盤からは1曲も選んでいません。

ただスタジオ・アルバムの中で、ダントツ聞く機会が少ないのがこれです。

聞いての通り、1980年代っぽいチープな音になっています。

ドラムだけでなく、心なしかギターを含めた演奏全般が味気ないように感じます。

ただこの曲の存在で少しだけ救われたかもしれません。

この曲の魅力は、楽曲の魅力に尽きるといってもいいでしょう。

私はこの曲だけ聞いて、CD棚に戻すことがあります。

 

10位「Hana」(アルバム:A World Out of Time)

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■曲名:Hana
■曲名邦題:花〜すべての人の心に花を〜
■アルバム名:A World Out of Time
■アルバム名邦題:ワールド・アウト・オブ・タイム
■動画リンク:「Hana」
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El Rayo-X以外から1曲だけご紹介しておきましょう。

この曲もカバーで、オリジナルは喜納昌吉&チャンプルーズの有名曲です。

おそらくご存知の方も多いのではないでしょうか。

このアルバムは同じく民族音楽に関心を持つギタリスト、ヘンリー・カイザー(Henry Kaiser)との共同名義の作品です。

2人はマダガスカル島に行き、現地のミュージシャンと共演して大きな刺激を受けたのだとか。

マダガスカルは、南アフリカの右上あたりにある島国です。

このアルバムは、その共演時に録音された1枚。

実は私がもっともが聞き返すことが多いのは、これと「A World Out of Time Vol. 2」です。

それにもかかわずなぜこの曲だけにしたかというと、確かにすばらしい音楽ですが、デヴィッドの音楽ではないと思ったからです。

現地ミュージシャンの演奏に、デヴィッドがゲスト参加した感じといいますか。

現地の言葉で歌われるこの曲は、かなりすばらしい出来ですけどね。

デヴィッドの見せ場は1:42からで、すばらしいスライド・ギターを披露しています。

 

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